アルティメット・ヘルト・オンライン
大手ゲーム開発会社であるエピック社からVRMMORPG『アルティメット・ヘルト・オンライン』――後の通称“アルヘル”となる仮想世界ダイブ五感体験型ゲームが発売された。
圧倒的広大な面積を誇るマップ、ステータスを自分の好きなように割り振って育成することができるといったプレイの自由度の高さ、さらにリアリティ重視のグラフィックと大型サーバーの物量的演算能力によって可能な限りのリアルな仮想現実を実現。その世界観は、中世を基盤とした剣と魔法のファンタジーというテンプレな世界観でまるで異世界へ転生したかと思わせるような出来である。
そしてなんといってもこのゲームの特徴である【英雄】という言葉が人気を爆発させた。
そして発売当日
ゲームオープンまで時間があったため
俺は友人である秋山晴人を部屋に招き入れ“アルヘル”のことで作戦会議という名の暇つぶしをしていた。
「なあ、瞬介聞いてるか?」
「おう、聞いてる聞いてる」
晴人に突然聞かれ、バレないように適当に返事をしておく。
「それで瞬介はどのジョブにするのか決めたのか?さすがに初心者でもジョブの大切さは知ってるよな?笑笑」
「ああ、わかってるわかってる」
「ほんとかよー」
そう俺、速水瞬介はMMO初心者である。
しかし、MMORPGのマンガを読んだことがあるので最低限のことは知ってる。
ただ、“アルヘル”では最初の初期設定の変更は出来ない。VR機器本体にアカウントが設定されるため変更したければ買い直すしかないのだ。なので初期設定である名前、ジョブ、ステータスの割り振りは大事だ。性別に関してはVR機器が勝手に読み込んでくれるので安心だ。特にジョブに関してはプレイ経験がないのでよく分からないがかといって晴人に聞くとなると調子に乗りそうだ。
そういえば、公式サイトにジョブの一覧が載っていたはずだ。ふと、思い出しジョブ一覧を検索する。
ジョブ
戦闘職
戦士 、魔法使い 、武闘家 、暗殺者 、
弓使い 、聖職者
生産職
鍛冶師、木工師、裁縫師、調合師、料理人
ユニークジョブ
???、????、???、????、
???、????、??
「瞬介急にスマホさわってどうした?」
「“アルヘル”のジョブについて調べてる」
「お!やっとやる気出てきたんだな。
どうだ、俺が教えてやろうか?」
「調子乗ってる晴人はウザイから嫌だ」
「ひでぇー!」
晴人はこんな感じなやつだが実は面倒見もよく、優しい
こんな素っ気ない俺にもいつも話しをしてくれる大切な親友だ。
こんなこと言ったら調子に乗るから言わないけど
「それでさっきも言ったんだがどのジョブにするのか決めたのか?ちなみに俺は戦士だぜ!」
「俺は武闘家か暗殺者か弓使いかな。やっぱりAGIが高いと避けるのも逃げるのも楽だからな」
「逃げる前提かよ!なら暗殺者はどうだ?明らかに逃げれそうな感じがするぞ」
「じゃあそうする。そういえば、今気づいたんだけどユニークジョブって何だ?」
「ああ、それはな特定の条件を満たすと先着1名だけジョブチェンジ出来る特別なジョブだ。まあ、特別だけあってとても難しいと思うぞ。たぶん、ユニークスキル持ちじゃないと無理だと思うぜ」
「へぇーユニークジョブ以外にもユニークスキルとかがあるんだな」
「こっちも同様に特定の条件を満たさないとゲット出来ないから難しいぞ。まあスキル自体条件を満たさないとゲットできないからそこまで難しく考えなくていいと思うぞ。ゲットできたらラッキーくらいに思っとけばいつかゲット出来るだろ」
ピピッピピッとアラーム音がなる
「お!そろそろ時間だな。俺も帰ってログインすっから瞬介もさっさとログインしとけよー」
そう言いながら晴人は早足で帰っていった。
それほど楽しみにしていたのだろう。
「さて、ログインするか!」




