暴露
戦乙女の鎧を外し、衣類を全て脱いだ私。
泉の前で全裸になった。
だが、神剣ジュワユーズだけは手にしておく。
こんな事を強いる淫獣とは、相容れないかもしれない。
素足で泉の中に入って行く。
澄んだ美しい水は、冷んやりと気持ちが良かった。
そして、泉の中央近くまで入った時。
意外に早く現れた。
聖獣…いや、淫獣ユニコーン。
泉の向こう側、木の陰から現れた白馬。
話に聞いた通りに、額にはドリルみたいな一本角。
「僕に何の用だい? 人間の少女よ?」
声が聞こえる…って、馬が喋っている?
「君の頭の中に、僕の意識を飛ばしているのさ。 しかし…馬なんかと一緒にしないでくれないか?」
意識を飛ばす…?
良く解らないが、テレパシー的なものなのだろう。
しかし、意思疎通が出来るのなら話が早い。
「ユニコーン、貴方の力を借りたいの。 毒に侵された大切な仲間を救う為に…」
「ふん、嫌だね」
即答された。
最後まで説明もしていないのに…
「とにかく、先ずは話を聞いて! 外の世界では魔王軍が…」
「そんな事、僕には関係ないよ」
会話のキャッチボールすら拒否されている。
いい加減に頭に来たぞ、このバカ馬。
「またバカ馬なんて思っているね? 君の思考は読めるんだよ?」
このバカ馬、まるで超能力者だ…
「僕にも選ぶ権利が有るんだ。 処女になら誰にだって協力すると思ったら、大間違いさ」
「こんな恥ずかしい思いをさせて、それは酷いんじゃない? 純真無垢な女の子の気持ち、そんな事も解らないのッ?」
隠せないんだし、もう怒鳴ってやる。
「君は無垢だけど、純真じゃない。 今、君の頭の中を覗いてみたよ。 幼い男の子、それと英雄みたいな少年に対するエロスで満ちているじゃないか」
「うわ、アンタ…最ッ低のエロバカ馬ね! 女の敵だよ?」
レイきゅんとローランの事を暴露されてしまった。
でも、私だって年頃の女の子なんだよ?
好きな男の子の事くらい考えたり、その、いろいろと…したりするよ。
「毎晩のように自分自身で慰めているのか。 どれだけ欲求不満なんだ、君は。」
全くデリカシーが無いな、この淫獣!
いちいち恥ずかしい事を伝えてきやがる。
そうよ、やってるわよ。
レイきゅんとローランの事を想像しながら、やってるわよ。
それの何が悪いの?
健全な女の子なら皆やってる事でしょ?
エルフのデューレだって、こっそりと一人でやってたのを知っている。
お姫様のメアリだって、大好きなサーテインの事を考えながらやってる筈。
あんな美少女達だって、性欲は有るんだから。
「馬のくせして、アンタは女の子に夢を見過ぎてるのよ!」
確か、聖獣ユニコーンとの交渉だよね…コレ。
いったい何なんだろう、この会話の内容…
自分でも訳が解らなくなってきた。
世界を守る為、大賢者を救う為に、どうして毎晩の一人エッチを暴露しているのだろう…?




