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水の戦乙女(アクア・ヴァルキリー)   作者: らいとふっと
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吶喊


精神を研ぎ澄ませる。

私が宿す水の力が、神剣に集まってゆく!


「いっけぇぇーーーッ!!」


蒼雷龍(ブルードラゴン)を倒した時と同じ技である、怒涛の大奔流。


(でも…今回はアレンジを加えてッ!)


剣先を動かす。

つまりは高圧洗浄機で水撒きをする要領だ。


私の放つ超高圧の大奔流に抉られ、潰され、翼に大穴を開けられ、そして肉片となった飛竜(ワイバーン)が次々と墜落してゆく。



結構な数はやっつけたんじゃないかな?


よし、この技はケ○ヒャーアタックと名付けちゃおうか?




「…まだ100匹にも到達しとらんぞ?」


「セーラっち、そのペースだと数年掛かっちゃうよ〜?」


背後から聞こえてくるリタとデューレの駄目出しブーイング。



えー!先は長い…なんて悠長な事を言っている暇も無く、続々と迫る無数の飛竜(ワイバーン)



「リタ婆、レイきゅんをお願いね!空中戦なら、やっぱアタシの出番でしょ!」


リタにレイきゅんを預けると、デューレは一気に空に舞い上がる。


流れる様な速さで空を駆けながら、長弓を構えるデューレ。


彼女の弓は『嵐弓フェイルノート』という伝説の弓らしいのだが、実際にデューレがこうして使うのは初めて見る。



「一撃で大半をやってやるわよッ!終焉の神嵐ファイナル・ハリケーンッ!!」


叫びと共に放たれた一条の矢。

それは瞬時にして、巨大な突風を巻き起こす。


いや、突風どころじゃない!

巨大な…いや、超巨大な大嵐となって飛竜(ワイバーン)が埋め尽くす上空を呑み込んでゆく!


全てを無に還すかの如く、無数の飛竜(ワイバーン)が巻き込まれ、切り裂かれ、巨体を引き裂かれ、嵐の中へと吹き飛ばされる。


信じられないほどの、恐ろしい威力。


デューレから以前に聞いてはいたけど、ホントにこんな事が出来るんだ…!




これで飛竜(ワイバーン)の大群も相当な数が…


って…全然、減ってないし。



大群に埋め尽くされて、まだまだ空が見えてこない。

いくら何でも、やはりこの数の暴力はヤバい。



「大口叩いた割には、まだ5000くらいじゃの。」


リタがぼやく。



デューレはそのまま上空を舞いながら、飛竜(ワイバーン)を各個撃破して囮役になってくれている。



「仕方がないわい。儂が一気に減らしてやろうかの?」


レイきゅんを今度は私に預けると、リタは欠伸をしながら手に持つ杖を掲げた。



「不甲斐ない残念コンビに、特別に見せてやるわい。大賢者(マスターセージ)の力を…」



吶喊(とっかん)

大声で叫ぶこと。ときの声をあげること。


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