邂逅 (side : デューレ)
既に理性は吹っ飛んだ。
今のアタシは野獣、まさに飢えた狼状態。
名前も知らない魔神の少女に対し、その欲望をぶち撒けようとしている。
羞恥で目を閉じて俯く彼女。
アタシの視線が股間に向いている事に気付き、今から何をされるのかを想像しているのだろう。
いやー、役得。
辛抱堪りませんってやつ。
なんだか良く解らないけれど、こんな従順な魔神も居るとは知らなかった。
ニヤケ顔になりそうなのをグッと堪え、クール顔を保ちつつ。
遂にアタシの指は彼女の秘部へと…!
「僕…嫌です……」
拒否する声と共に、彼女はポロポロと涙を零し始めていた。
「べ、別に変な意図がある訳ではないわよ? 調べるだけだから…」
はい、嘘ぴょーん。
アタシはクールを装って欲望をぶち撒けたいだけだ。
「それは…解ります…。 でも、僕はもう…リタお姉様の物なんです…」
涙声でそう答えた魔神の少女。
って…リタお姉様!?
今、お姉様って言ったよね?
「リタ婆…いや、大賢者のリタとアンタって、まさか…知り合いなの?」
「はい…実は僕……」
こうして魔神の少女は事の成り行きを話し始めた。
元は魔王軍の一員としてリタ婆を襲撃した事。
敢えなく返り討ちに遭うも、リタ婆に救われた事。
そして…
「僕、お姉様の雌奴隷にして貰いました…!」
やりやがったよ…あのロリババア!
脳裏に浮かんだのは、てへぺろするリタ婆の小憎たらしい顔。
しかし、魔神を手篭めにするなんて前代未聞だ。
四聖人である自分達にとって、滅ぼすべき宿命の敵。
魔族の中でも、神に近い能力を授かりし者を魔神と呼称する。
魔王の尖兵である筈の彼女を墜とすとは…!
ロリババア、恐るべし!
死にかけてる癖に凄い事をしてやがった…
「僕の身体はお姉様の物だけど、今はデューレさんに協力したいんです…」
成る程…
彼女の身体の調査は打ち切りだ。
和姦以外はやらないというアタシの確固たるポリシーに反してしまう。
ここまで耐えて信頼を勝ち取った彼女の勝ち。
アタシは潔く身を引くわよ。
アタシにはレイきゅんとセーラっちがいるもんね。
悔しくなんてないもんね!
と強がってみるが…どこか虚しい。
口惜しいけれど、今は理性カムバック!
「解ったわ。 ところで、アンタの名前を未だ聞いてないわね?」
「あ、有難うございます…! 僕は黄泉って言います。 えっと…斬撃の魔神です」
「宜しく頼むわね、えーと…ヨーミン!」
「よーみん…?」
こうして邂逅を果たすことになったアタシとヨーミン。
全てを信用した訳じゃないけれど、その辺りも含めて行動を共にする事にした。
「あの…デューレさん? そろそろ…服を着ても良いですか?」
「あ、どうぞ。 ごめんね?」
その美しい肢体を瞼に焼き付けるべく、アタシは全裸のヨーミンを見つめていた。




