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作品集『水たまり』

太陽に虐められる

作者: 二飛リズ

太陽に虐められる

眩しくて、眩しすぎて

もう目も開けられない

私の世界は真っ暗に染まる

それでも太陽に届きたくて

盲目のまま進み出す


太陽に虐められる

熱くて、熱すぎて

身体中から汗が噴き出す

傷口に染み込んで全身が痛い

それでも太陽に届きたくて

痛みに苦しみながら進み続ける


太陽に虐められる

遠くて、遠すぎて

もう諦めてしまいそうになる

「キボウ」の「キ」の字も書けないや

それでも太陽に届きたくて

あと少しと自分に言い聞かせながら進み続ける


太陽に虐められる

あと少し、あと少しなはずなのに

必死に手を伸ばす

ちぎってでも伸ばしたい

もう数歩で太陽に届きそうで

一気に飛び込んで太陽に触れた


太陽に虐められる

せっかく、せっかく触れたのに

手が熱くて痛い

太陽に触れた部分から次々と蒸発していく

長かった道のりと置いてきたものを思い返して

後悔ばかりが(つの)った


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