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後編

「あかりっ……………!」


思わず反射的に走り出しながら、友達の名前を呼ぶ。

真っ白な頭のまま後ろを振り返るとあかりも同じように全力で走っていた。

_______その、後ろには。


「ぶぎょ!ぶぎょ!!」


何度もその言葉を連呼しながら走る、その人がいた。


「あかりっ…そこ、のぼるよ!」


下りのエスカレーターを上へのぼる。

ぜえぜえと息を整えている私の横であかりはいかにも余裕そうに「駅員さんにバレなくてよかったねぇ」とほざいていた。

…皮肉なヤツめ。



「え、あれ、あの人…………」


「さすがにエスカレーター逆走はしないっしょ」


今更気づいた私に心底呆れたようにあかりは言った。

ため息混じりに肩まである髪をなでる。


「なんだったんだろうね。」


「ね。」


ふぅ、とひとつため息とともに、まったくごくごく普通によく或る今日この帰り道は終わったのだった。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

作者の気分によってはまだ続くかも知れませんのでよろしくお願いします。

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