Monochrome ーモノクロームー
小説家になろう。では初めての作品になります。
まだまだ至らない点もあるかと思いますが、精一杯頑張りますので、どうか読んでくれると嬉しいです。
一人目【白井みのり】
パラリパラリと木枯らしに吹かれ、淡い一枚の落ち葉が宙を舞っていく。
その落ち葉が地に落ちると、また、一枚。また一枚と続け様に落ち葉達は身を投げ出していく。その儚さはまるで人の一生を表しているかのように。
「......」
私はその落ち葉を見て、いつも考えることがある。
仮に私達があの落ち葉と同じように脆く儚い存在だとすれば、私達は何の為に生きているのだろうか。
夢の為。家族の為。友だちの為。
様々な言い分は思いつくが、本当にこれらの為だけに私達は生きているのだろうか。
夢が無い人は夢のために生きているわけではないだろうし、家族や友が居なければ人の為に生きているというわけでもない。
結局の所、生きるための答えを見つけるなんて無理な話なのだろうか。
「......で、隣の...クラスの...さんが...モノクロに選ばれたらしいよ」
「えー......! 絶対嘘だぁ」
「......」
......はぁ。
よくもまぁ、あんな