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短編盛りだくさん(予定)

神か悪魔か

作者: 城田寺 皓

 あるところに、身長に悩む男がいた。

 容姿も経済力もそれなりで申し分ないのだが、背の低さがどうしてもコンプレックスとして付きまとう。

 男はあるとき悪魔にお願い事をした。

「どうか私の身長を伸ばしてくれ」

 悪魔はにんまりと笑って応えた。

「いいだろう。ただしお前の身長を一センチ伸ばすごとに、寿命を十年もらうぞ」

 それを聞いた男は憤慨した。

「一センチで寿命十年だと!? とんでもない! 少し伸ばしただけであっという間に死んでしまうじゃないか!」

 しかし悪魔は涼しげな顔で言った。

「嫌なら別に構わないさ。だが、寿命を払うだけで身長が伸びる。こんな楽なことはそうそうないと思うがね」

「冗談じゃない。願い事はやめだ」

「ふうん、まあいい。気が向いたらいつでも受け付けるぜ」

 男は次に、神様にお願いごとをした。

「神様、どうか私の身長を伸ばして下さい」

 神様は優しく微笑んで言った。

「いいでしょう。あなたの願い事を叶えます」

 しかし男は不安そうに訊ねる。

「神様も代償として私の寿命を取り上げるのでしょうか?」

 その言葉を聞いた神様は、まさかとばかりに首を振った。

「そんなことはいたしません。あなた方の救いを求める心が願いの糧となるのです」

 安堵する男に神様は続ける。

「毎日祈りを捧げなさい。そうすれば十年ごとに一センチ身長を伸ばしましょう。祈る心が願いを叶える。こんなに素晴らしいことはありません」

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― 新着の感想 ―
[一言] 短いながらぴりっと皮肉の利いた、うまく言葉が見つかりませんが洗練された感じのあるお話ですね。 かの星新一を連想しました。
2013/05/01 19:55 退会済み
管理
[一言] 10年ごとに1㎝って!? だったらフツーに伸ばした方が早くない? 身長がそこで止まってるわけじゃないんだから! いやごめん。ただ素直な感想だから ダメ出しとかじゃないから 安心して下さ…
[良い点]  こんばんは、タケノコです。  本作を拝読しました。文章は流麗で読みやすく、作品に巧みな起伏があり楽しまさせていただきました。ナイスなオチも光っていますね。十年祈って一センチってww。世…
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