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僕の彼女は姉《シスター》です  作者: KAIYAMA
第一章 『普通』の人生
3/11

秘密を知ったとき……

 ここまで読んでくれたあんたらならもう気づいたろ?俺会話回数が少ないだろ?

 誰とでも会話は基本的に一言程度だ。穂は例外だがな……。

 人と最低限の話をして、話をしたいときに話す。人生はこれで満足だ。穂が無しでは成り立たないがな。それに、あの名字のみしか紹介されていない奴もいなくては無理だ。

 お風呂はいいね~。ちなみに穂の家の風呂だ。もう自宅よりも落ち着く程にな

れているが。

 ちなみにだ、今から穂は俺に告白するのだ。風呂から出れば、部屋ではベッド

ルームでの楽しみが待っている~♪まぁ、穂の部屋だがな。

 ……♪明らかに風呂に入ろうとする人がいる……♪

 まさかな……♪さすがにな……♪でもまさかの……♪

「おっす!先輩」

「お前かよ!!!……」

 ……。説明する気にもなれない……。

 穂の弟。玉置慶太郎だ。坊主で典型的な野球バカ。

「痛いよ、先輩……」

「ん?」

 あ!さっき風呂の石鹸投げつけたんだっけ?

「それはすまない」

「それより、まさか先輩姉ちゃんが風呂に入ると思ったのかよ?」

 ……。図星ですよ……。

「涙目に!リアクション取りにくいから」

「泣いてねーぞ。てかお前さ……、なぜ俺を先輩と呼ぶ?」

「先輩だから?」

「兄貴と呼ぶがいい。いずれは義兄になるのだからな……」

「俺は姉ちゃんを渡さねーからな!」

 こいつは俺のことを認めてくれないのだ。理由はただ単に地味顔だからとか……。

「わかった。シスコンは黙ってろ」

「違うからな。先輩の背中流してやるよ」

「まずタメ語をどうにかするんだな」



 ふぅ……。気持ち良かった。野球バカの背中洗いは最高だな。

 俺は穂の部屋に向かっていく……。

「久しぶりだな。亮介」

「ぎゃぁぁぁぁああ!」

 鳥肌立ちまくりなんですけど!何でいるんですか?何も今日来なくても……。

「女に対してその態度は何だ?殺されたいか?」

 このお方は、玉置佐緒里。黒髪の美人だ。見た目はね!なんかアメリカの特殊部隊に所属しているらしい。よくわからんが。

「殺されたいのかと聞いているのだ!」

グォン!

 膝蹴りを入れられる……。

「何すんだよ!人を殺す気か?」

「蹴られただけで死を考えるお前の神経は大丈夫か?」

 大丈夫だよ。それからあなたの蹴りは殺人兵器だからね!

「で、お姉様はどうしてここに?アメリカの特殊部隊は?」

「休暇だ。何か悪いか?」

「いえ、何も悪くはありませんよ^^」

 笑顔で返事をする。満面な笑みを浮かべているはずだ……。

「では、さようなら」

 早急に部屋に戻ろうとすると、タイミング悪く稔が出てきてしまった……。

「あっ、お姉ちゃんもう来てたの?来てたなら声ぐらいかけてくれればよかったのに~」

「それは悪かった。この地味男とついつい長話をしていたようだな……」

 この家の住人は、俺のことを地味男と呼ぶのだ。まあ、実際のところもそうなんだけどね。あの名字も俺のことをたまにそう呼ぶ。生意気なやつだな。

「では、僕はもう寝る時間なので」

 再び逃げようとするが、それも失敗する。

「え~、まだ8時だよ~。寝るには早すぎるよ~」

「喝!君みたいな可愛い子は危ないから、僕と一緒に早く寝よう!」

「ここ家だよ?それに亮くんと一緒にいるほうが危ないと思うのは私だけ……?」 

 泣けるよ……。俺どれだけ信頼ないの……。

 

 その後、俺は沙織さんに蹴られました。まぁ、こんなの慣れたものだからそこまで痛くはないけどね!








 時は経ち、次の日の夕方が来た。急展開すぎる?特になんもなかったんだ。気にするな。あの後殴られて殴られて一日を過ごしたんだよ。

 ……。今、俺は姉の部屋にいる。パソコンを返してもらいに来たからだ。

 ……。俺でも分かる……。目の前にあるものは銃だ……。ハンドガンというやつか?

 やはりおかしかったんだな。いきなり姉なんか出てくる訳がない。

 ならあいつは誰だ?となるが考える必要もない。金目的のなんかだろう。

「ただいま~」

 ……。殺される!?

 ハンドガンで対抗するしかないな。

 駄目だ……、手が震える。

コトン……。

 終わったね~。明らかに相手気づいたろ。

 再び手をハンドガンに伸ばした……。



 でもさ、間に合わなかった……。



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