表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の彼女は姉《シスター》です  作者: KAIYAMA
第二章 気付けなかった『心』
11/11

妄想中

「なぜ?なんでもう帰っちゃうの~?」

「なぜかって?君を愛しすぎたんだ!もう耐えられない……。この思い、死んで初めて報われるはずなのだ!」

「なら、私が……。いや!私はあなたを愛しています!大好き。これが今流行りのツンツンでれでれという奴だよ!」

 そういって、穂がこちらに近づいてくる。

「私たちは愛しあってるよね?」

「ああ!マイセニョリーター?ああ!愛している!」

 そうして、二人で抱き合った……。時の流れや、人目など関係ない。愛し合ってればそれだけで十分だった。

「暖かい……。寒かったからさ……。最後に私から一つだけお願いがあるの!」

「なんだい?」

「キス……、して」

 そうして、二人は永久なる愛を誓いあったとさ……。




 妄想の世界ではね!あ、一応……。

 穂はこちらを見ている。多分、こんな妄想してたわけだから変な顔になっていたのだろう。相当険しい顔でこちらをのぞいている。

 こっちが落ち着いたのに気づいたのか、話を始めだした。

「あのさ……、さっきのあれは無いよ。私が何のためにわざわざりょうくんの家に行ったか分かる?」

 さあ?分からん。 

 たしかに今まで穂がうちに来たことはなかった……。珍しいのだ。

「私だって、かなり気合いれていったんだよ?お弁当も作ってさ……。なのに……、そんなときに限ってどうしてかおるんが居るの?こんなのおかしいでしょ……」

 結局、何がいいたいのだ?

 話が読めない。俺のなかでは、すべて理解してると思っていたんだが……。案外そうでも無いらしい。

 勝手な俺の考えだったんだろう。理解してるなんていう話は。

 結局、相手をすべて知るなんて無理なんだろう。だって他人が考えてることを知るなんていうのは現代科学ではまだ無理だからだ。それに、技術がいくら発展したからといい理解はできない。

「今なら言える……。私は、りょう君が好き……。大好き……」

 ……。

 二つある事が分かった。案外、好きな人に告白されても嬉しくないことが……。

 あと……、俺が誰に恋してるかの真実が……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ