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行進曲
休日の明けたある日に学校に行くと、1人の生徒の机に花が置いてあるのが自分の赤い瞳に写った。いわゆるいじめでもよく見る光景だったが、今回は違った。
話を聞くと、そこはクラスメイトの正親町印次郎の席だった。
彼が、自殺したのだという。
前日に会っていた僕は疑われたが、遺言書がの残っていたことや、室内の監視カメラに自ら首を吊る様子が写っていたことから、僕は特に何か言われることはなかった。
警察官に話を聞くと、日曜日の午前6時頃に自室で首を吊って亡くなっていたらしい。
話を聞いても、悲しみは浮かんでこなかった。
――あいつは、僕のことを人と思ってなかったから。




