文化祭
赤坂が亡くなってから2ヶ月の月日が流れた。いまだに犯人は誰なのか分からないままだ。そんなこんなで、今日は文化祭だ。本当なら二条さんと回りたかったが、あいにく1日目はシフトがズレてしまったので、雪斗と回ることとなった。ちなみに雅ちゃんは体調不良で休みらしい。
ふと思って中庭に出てみると、多くの人で賑わっていた。僕や雪斗の班の物販はかなり売れているようだった。その後も、いろんなところを回り、興味深いものを見つけたら、それを動画に残した。
その後、昼の休憩時間になると、シフトの交代を行うことになっているので、物販の会場へ向かう。そこへ向かう途中で二条さんと会い、あることを聞かれた。
「昼夜祭、行く?」
僕は昼夜祭があることをすっかり忘れていた。
この学校の昼夜祭は、混沌を極めるらしい。変な宗教にハマっている奴が布教し始めたり、非リアたちが集まって別れろコール(!?)を始めたりするらしい。
僕は少し考えて、「僕は行かないけど、二条さんはどうする?」と言った。二条さんは「じゃあ、私も行かないでおく。」
と答えたので、僕は通路脇に移動するよう誘導して、「終わった後、2人でこっそり抜け出さない?今日は夜空がきれいなんだって。」と誘う。二条さんは「じゃあ…そうする。」少し恥ずかしそうに答えた。僕は「わかった。終わった後、高校棟の南昇降口で待ってて。」 と言った。二条さんは頷いて、歩いていった。
僕は、あえて中央昇降口ではなく、南昇降口で待ってもらうよう言った。なぜなら、人の多い中央昇降口とは違い、南昇降口はほぼ知られていないのだ。しかも、今日は伝説と謳われる流星群が見られるという。そうして、物販の会場へ向かう途中に、ふと思った。僕と二条さんはキスどころか、手をつないだことすらない。
「…まあいいか。」と思い、物販の販売を始めた。




