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勉強会
「ホテルオオクラ」の一室である。
『金井博康先生の勉強会』会場である。
部屋の中は「学習意欲のある?」支援者達で賑わう。
通路には結城が案内役で慇懃に客を迎える。
すると、女が結城に近づいて来て、
「あの~・・・」
結城はニッコリと笑い、
「ハイ! お世話になります。こちらからお入り下さい」
「あの~・・・私、戸倉(戸倉みち子)と申します。この度は主人が大変お世話になりました。土屋さんは?」
結城は驚いて、
「戸倉さんッ?! あ、イヤ~、いやいや、ハイ、はい」
背広のポケットから名刺入れを取り出し、身を固めて丁寧に両手で名刺を一枚差し出す。
「結城で~す。ちッ、ちょっとお待ち下さい。今、呼んで来ます」
結城は政信を探しに部屋の中に。
政信は冨田さんと話をしていた。
結城は政信を見つけて、
「おッ、冨田さん! お世話になりました。ちょっと土屋を」
「どうぞ、どうぞ」
結城は政信の耳元に。
「土屋、オマエに会いたがってる人が来てる」
「え?」
つづく




