表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セカイのイドラ  作者: 月島ロロ
ミタメのイドラ
2/4

第一章 0話 大切なあなた

 愛していた。この世の何よりも大切だった。「あの方」さえいれば大丈夫だった。生物にこれだけ憎悪の感情が湧いてきたことはない。思い出しただけで吐き気がする。かつて私が愛していた方。今は嫌悪の対象でしかない。けれど、それでもにも嫌いなのに、私は心のどこかで「あの方」を愛してしまってる。

 

 たった一瞬、秒数にして約一秒その瞬間に全てが変わった。私の最も大切なものは汚く醜いものの手で壊れてしまった。私のせいで「あの方」は消えてしまった。この長い長い人生の中でこの出来事を、この一秒を忘れることは絶対にないだろう。私は許さない。この感情を持つことが許されないなんてそんなことがあっていいはずがない。理性が吹き飛んで叫び出したいのを「あの方」のかけらが抑えてくれる。絶対に許さない復讐してやるそんな気持ちを心の奥底に隠して、私は今日もあいつのいうことを聞いている。


 守りたかった。なりよりも大切だった。初めて守ることにこの力を使った。こんな力どこで使うんだと馬鹿にしていた。もっと鍛えておけば良かった。いつもならば暴走して力の限り周りのものを破壊していただろう。しかし俺は今、「あいつ」に対しての怒りと憎しみ。守れなかった「私」に対しての怒りと失望でこの世界に立っている。噴火直前の火山のように、俺の中に「あいつ」に対しての怒りがぐつぐつと煮えている。それでも俺の中にはあいつへの忠誠心が抜けない。あいつに対して牙を剥くことができない。

 

 私が「人」であれたのは「彼女」のおかげだった。「彼女」のおかげで初めて「人並み」の「感情」を手にすることができた。私を人で無くした「あれ」は私にとっての「排除すべき存在」である。しかし私の力じゃ「あれ」には敵わない。「あれ」に触れることさえも許されない。私の中に、憎しみの感情が湧く。憎たらしいことに、「あれ」は私に憎しみという感情を教えてくれた存在でもある。ああ本当に憎たらしい。






「「「「絶対に壊してやる。」」」」


こんにちは月島ロロです。

ウェブ投稿初めてで、読みづらかったらごめんなさい!ここがおかしいとかあったら教えてくれると嬉しいです。

さていよいよ物語が始まります。次回からは少し長めになると思いますので楽しみにしていてください!ではまたいつかおあいしましょう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ