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恋は突然に  作者: にゃむ
1/6

モテ期到来…?

会社勤めて、3年が経ち

自分にも後輩が出来るほどにまで成長した。

その後輩は、とても元気で明るく

一言でいうとわんこ系男子。


『~先輩!』が脳裏に焼き付く

従順に育て過ぎたか。


「先輩!今日はお弁当ですか?」


「あ、うん。余裕あったから久しぶりに」


「先輩の弁当……食べれる彼氏さんはうらやましい」


「な、何急に…!そういう人おらんし、」


「え!そうなんですか!?」


「なんで喜んで…あ、ごめん。電話」


「はい。いってらっしゃい」


最近、良く親から電話がかかってくる

放置しとるとひっきりなしなもので、

時間をあけて出る。


でも、出るや

『結婚しーや』『まだ働いとるん?』などの

言わば結婚虐待の日々。


「お母さん、本当にいい加減にして!!結婚なんて、そんな!!」


『あんたもいい歳だから、言ってるのに…』


「やめてよ。もう切るからね!今後結婚の話持ち出すなら出ないし着信拒否するから!!」


ぶちっと無理やり電話切る

すると肩をぽんぽんと、叩かれて

振り向くとぷにっと頬に指先があたる


「何…」


「先輩、あとで真面目な話してもいいですか」


「……今じゃだめなの?」


「二人きりが良くて…」


「いいけど、たぶん私残業するし、」


「俺も手伝うんで!!!」


定時になると大体の人が退社する

今の社会はほぼそんなんもん。

ただ今回は正直新人女性社員の尻拭いをくそ上司になすりつけられ、納期もギリギリだった為

後輩の手は正直ありがたい。


「こういうの、そろそろパワハラで訴えるべきっすよ。」


「出来たらとっくにやってる」


「……あんな人より、先輩の方が100%かわいいのに。」


「は?」


「ん?」


間。


「な、な、なんでもないっす!!!さぁ仕事仕事〜」


今、なんて言った?

あの新人女性社員より私がかわいい????

目腐ってんのか…???


間。


「ん〜〜〜〜終わったー!!!」


「…ふぅ、ありがとう!予定より2時間も早く終わった!」


「いえ!先輩のお力あってこそです」


「飲みに行こうか。奢るよ」


昔から、男性が怖い。人が怖い。

例えこんなに先輩!先輩!してくる後輩でも

顔がないのだ。この人というものは、一体、

どんな顔をしているんだろ………


「ぷはぁああぁぁぁ〜〜〜〜〜」


「せ、先輩!こんな早く飲んだら…」


「うるさい…酒飲まずに要られない!くそー、ハゲ上司めぇ」


「早々に愚痴!かっけぇ!」


「………おい、後輩。もっと顔近くでみせろ」


酔ったじぶんは、勢い良くネクタイを掴み

ゼロ距離で顔を睨み付ける。

これはたぶん、パワハラやモラハラに値するだろう


「うぇえ!!?!!せ、先輩!顔近い!」


「はぁ……………」


「…?くそでかいため息、」


「やっぱり顔わかんない………怖いよぉ」


「何があったんですか?って寝てるし!あーどうしよ〜〜〜〜〜〜〜」


間。


「……んぅっ、いったぁ………」


酒にやられて頭が痛い。

水を求めて、体を起こす。

はらりと布団が落ち、下着姿の自分だった。


「!?!!!!」


「………ん、寒い」


なんで、なんで…………

裸の、後輩が寝とるん!?!!

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