腹パンは100%死ぬという証明
腹パン(貫通)は何故死ぬのか
アニメや漫画の演出で腹パンによって味方が死んでしまうシーンがある。特に腹パン貫通されては絶対に死んでしまう。アバッキオ、煉獄さんなど腹パン貫通=100%死なのである。それを何故かと考え続けた結果、とある答えに行き着いた。その答えとは。
『腹パン貫通は死の演出に需要があり、生き残る演出には需要が無いかつ、特徴的な死に方である。』
という結論に至った。一つずつ説明していこう
•腹パン貫通は死の演出において需要がある。
なぜ腹パン貫通は死の演出の需要があるのか順を追って説明していこう。
死の演出には以下の条件が必要である事がわかる
A.死を納得させる程の派手なダメージ
B.物語の展開的に合うトラウマにならず、悲しい死という絶妙な死に方。
上の2つはほぼ矛盾している様に思える。
何故ならAはダメージ演出が必要で、Bはダメージ演出を控えなければならない。
ここで色々な死に方を場合分けして考えてみよう。
1.首や心臓を狙われた死に方。またそれ以上の残酷な死に方。
2.急所以外で大ダメージを受けて出血死。
3.小さなダメージの積み重ねによる死。
(ここでは敵に殺される場合のみを考えている)
1の場合は言うまでもなくBに合わない。味方陣営の首が飛ぶなどの急所攻撃による死は、必要以上に死を本能的に実感する。そういう演出もあるが、感動に繋がらない程の恐怖があるだろう。
2や3の場合は今度はAの問題もあり、またしてもBの演出面で、ダサい死に見える。大体味方の目の前や見ている人の為にしっかりとした死の演出は必要不可欠だ。
(目の前ではなくひっそりと死ぬという可能性については題意に逸れるので話さない)
3に関しては困難を極める事だろう。3の方法で演出出来た人は中々の演出家だと思う。
となると2となるが、急所じゃ無ければどこでも良いわけじゃない。
四股だとどちらかと言うと後遺症を残しながら生きるストーリーになってしまうだろう。それに腕や足からの出血死はイマイチしっくりこない。
そこで残されたのは腹パン貫通である。
派手かつトラウマにならず悲しい絶妙な死に方。
と腹パン貫通は敵に味方の目の前で殺されて、感動を産むという演出に合うのである。
•生き残る演出には需要が無い
これは簡単な話だ。
『実は生きてた』という事をする為のフェイクには勿論死んだと騙す程の死を感じなければならない。逆に腹パン貫通で生きてましたはちょっと分かりにくいかつ、地味に激しいダメージでもあるので、生きていたを説明トリックが生半可な思考をした人間では思いつかない。
何なら
『心臓貫通されて実は2個あった』
とか
『首を切られているけど能力か呪いかなんかで動く』
の方が簡単かつ派手である。
感動を作る必要は無いので多少過激でも大丈夫だろう。
地味で難しい腹パン貫通生き残ってたフェイクは需要がないのだ。
•特徴的な死に方
1つ目の時でも書いているが、腹パンは結構派手な死に方なのである。そして簡単に思い付くということからか複数の漫画が使う事だろう。
特徴的で複数回数見ることとなる。
そう、ただでさえ特徴的なのにサブリミナル効果まであるので、余計に頭に残るのだ。
よって私はその死に方をしっかりと覚える事が出来たのであり、この理論を考える事が出来たという事である。
よって腹パン貫通=100%死という定理が完成する。