予想外の目覚め
ふあぁぁぁ~、よく寝たなぁ。
流石、おこづかいを全てつぎ込んだ特注のベッドだな。(もしこれで、変なの送りつけてきたら今までにないくらいのクレームやってやろうと思ってたからな。命拾いしたな。)
うん、寝心地最高。流石は羽毛。
コンコン
羽毛?あれ?羽毛……だよ、ね?
……………
あ?よく見たら、ここ……洞窟じゃねぇか。
俺って、家で寝てたよな?
特注のベッド頼んで、やっと届いて、ぐっすり寝たら洞窟ってか?
なんじゃそりゃあああぁぁぁぁ!?
ぁぁぁぁ………。
ふぅ~、落ち着いた。でもやっぱ、信じられねぇな。目が覚めたら洞窟って、誘拐?いや、誘拐されるほどうちは金持ってないし、違うか。それなら何故こんなことに?とりあえず、何かないか探してみるか。
~約1時間後~
うん、清々しいくらいに何もねぇ。
ん?あれは、扉?
そこには良く目を凝らさなければ分からないようにされている扉があった。
にしても良く気づいたな俺。まぁ、昔から視力は良かったからな。さて、入るか?それとも危険か?いや、入らなければ何も進まんしな。ふぅ~~、覚悟は決まった。入るか。
ガチャ
ん?何だこれは。丸い玉?浮いてるぞこれ。触ってみるか。
ピト
「うっ!ガアアアァァァァッッ!!」
俺は丸い玉に触ったとたん、ものすごい頭痛に襲われて、目の前が真っ暗になった。