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行間「スワレアラ国王室王族専用資料保管室から、「スワレアラ国史」第三章第二編より」

 三世代に渡り発現し得なかった【王の重圧(バレウス・プレヴェア)】に覚醒した現国王マリアン=アロリミエリ=スワレアラの圧迫的王政に対し、反乱軍が決起。

 重税、奴隷、貧富の差。それらをその強大な力【王の重圧(バレウス・プレヴェア)】により強引に押し通し続けていた現王政に亀裂が走る。

 奴隷制度反対の声をあげた一族を起点に波紋のように反乱軍は拡大。一般国民の約七割による猛攻により国内全土で火の手が上がる。

 約二週間をかけ、反乱軍、全方位より王城へ来たる。

 現国王マリアン=アロリミエリ=スワレアラも前線に立ち、【王の重圧(バレウス・プレヴェア)】により反乱軍の約半数を鎮圧。

 しかし、反乱軍のトップの圧倒的力により、現国王マリアン=アロリミエリ=スワレアラを含む奴隷制度賛成派の王族のほぼ全てが暗殺される。

 これにより奴隷制度反対派の王族の権威が上昇。王族の本家の消滅により分家のロドリア=エライン=スワレアラが国王に即位した。


 戦後処理について。

 王族の本家のほぼ全員が暗殺されたという事実は、分家であるとしても同王族の権威継続のために反乱軍の中心となったエミラディオート家全てを反逆による大罪人として処理。一族全ての処刑が行われた。

 例外として、反乱軍のリーダーの持つ知識と技術は歴史上類を見ない大変貴重な物であり、なおかつその技術による兵器はその死により効力を消失するという事実により、反乱軍のリーダーを処刑ではなく幽閉という処理に決定。

 形式は同じく高い叡智を誇るエミラディオート家による封印の形を取る。場所は王城から離れた草原地帯の一角。当人には封印されている間、兵器の効力を後世まで残すために不老不死の呪いをかける。

 加えて、エミラディオート家の処刑によって再び反乱軍の熱が上がらぬために、奴隷制度を永劫禁止すること。重税、貧富の差を最低限に抑えることを約束した。



 以上が、スワレアラ国史における最大の反乱の過程と結果である。

 この反乱は王族の過ちとして解釈すべき事案であり、力と権力の行使についての考えを改めていく必要がある。

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