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蒼黒の王と綴られた軌跡  作者: ユミエリ
第1章 【思惑】
9/104

襲撃⑤ ーヒュードラ視点ー

赤、黄、青の3人トリオがとても役に立つお話しです。この3人は作者のお気に入りキャラで、なかなか、笑えます。

どうぞお楽しみに。

道場の訓練が終わりかかった頃

俺ことヒュードラは幼馴染みのヴァルとライジと一緒に近くの森に来ている。


どうして、ここに来ているのか?


そんなのジルに負けた事が、悔しくて鍛練するためだ!


あの野郎ことジルの奴は、本気の実力を出さずに攻撃を仕掛けて来て、俺の剣技もつうようしなかった事が、腹が立った。


自分自身の無力な所を、力の差として見せつけられるようで


「┄┄チッ、クソガ!!!」


ガンッと木に八つ当たりをすると、木の葉っぱが2、3枚、舞うように落ちてくる。


「八つ当たりなどしても、イライラは、おさまりませんよ?ヒュー。」

「まったくだし┄!イライラの無駄遣いだと思う┄。」


ヴァルとライジの二人が妙に落ち着いている姿を見て、俺一人でイラついていることに、もう一度八つ当たりをした。


「┄ふん!わかってんだよ、そんくらいは!でも納得出来ねえんだよ!」

「何が納得出来ないわけ?」

「もしかして指導中にいろいろと指摘された事じゃないですか?ほら、ヒューって人に言われたことに対抗しますから。」

「あ!たしかに、ふっ子供だな、リーダーは。」

「まったくですね。」


回りくどく嫌味たっぷりに言われ、グサグサと言われ、心のダメージにグリーンヒットした。


「お前ら、人を落として楽しいか?」

「「楽しいぞ┄!」」

「それでもお前ら、俺の友達か!!」


二人の言い分に怒りがわいて言う俺に、ヴァルとライジはニッと笑って


「「友達だぜ!!」」


はっきりと言われ俺は口ごもる。

くそっ!こいつら、俺でからかってやがる。けどクソ嬉しいからムカツクぜ


「そ、そうか、なら┄いい。」


妙に照れくさくて俺がそっぽを向くと二人が笑う、そんなやり取りをして和ごんだころだった。


急に森の中がザワザワと騒ぎ、草をかけるような馬の蹄の音が鳴り響いた。

多くの人間を視覚し、警戒するように背筋に汗がつたう


遠くだが、鎧を纏う姿は騎士のような服装

そしてエンブレムを見た。


あれって、たしか┄┄、そう思ったとき、ライジが口を開く。


「あれって、領主様の仕えし騎士だと思います。」


俺が真っ直ぐに一点を見て、固まっていたことに気づいたのか?説明するライジを見ると、隣にいるヴァルが険しい表情をし、


次に俺を見ると首を縦に振った。


この二人が言うのならば、たしかだと確信し、村に戻るという合図を出すと、二人は親指をたて、了承してくれた。


急いで知らせないとヤバイと胸がざわついて、鼓動が早鐘をうっていた。




村にたどり着くと息を切らせつつ入り口近くにいる、知り合いにエル兄を呼んで来てほしいと言伝てを頼む

知り合いは一言「わかった、待ってろ!」と言い残し、道場へ走ってくれた。


「┄┄あれって、絶対にこの村への道に続く経路でしたよねヒュー!」

「ああ、それに、騎士たちのあの目は人じゃない、なにかだった┄┄┄なんだあれは┄┄?」

「わかりようがないけど、異常だったことボクでも、わかった。

(まったく、なんなんだってんだよ!!)


ぎゅっと拳を握りしめていると、足音一つ聞こえてくると


「┄どうした、急に。」


少し力が抜ける声がした。

俺とヴァルとライジはすぐに、エル兄であると気づき、前を見ると急いで走って来たのか、肩で息をしていた。


そこまでして急いで来てくれるエル兄の優しさに、感動しつつも、今は急を要する事態のため、少し前の出来事を簡潔かつ詳しい情報の説明を話すと、エル兄の表情は強ばり、険しいものへ変わって行く。


次に俺達には村の人達を素早く避難する場所へと誘導するよう指示をされた。


エル兄は、村長達へと知らせて来るよと俺達と別れて再び走り出して行った。


「よし、ヴァルにライジ、手分けして村の家々に知らせに行くぞ!これは俺達にしか出来ないことだ!」

「┄おう!┄そうだよな。」

「ええ、やりましょう!」


エル兄が走り去って行ったあと、俺とヴァル、そしてライジとで気合いを入れたのち、それぞれの家々へと知らせに走った


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