第8話 村人の子供の失踪ー作戦④ージル視点
主と別れてから私がやるべき行動に移すため動くことにした。
最初の手順としては、冒険者や村にいる近衛兵に、協力の交渉をし、承諾を貰う必要がある
そのことを思い、前にも話を聞いた騎士の隊長であるヴァルスに私達が動く意図を話せば、意外にも協力的で、近衛兵の指揮官に面談出来るように話を進めてくれ、すぐに会うことが出来た
会えば人柄もわかることながら会話を進めていく中で、子供の事は前より動きたい気持ちがあった
そう話され協力に動くことに苦難を示すことなく、承諾に時間はかかることはなかった
近衛兵隊長に礼と今後の予定、作戦の話し合いの場所を指定し、その場を動こうと宿舎を出たとき
「ちょっと待ってくれないか⁉」
と声をかけられた。
「┄何ですか? 私は他にもやることがあるのですが?」
声をかけてくる理由が見つからず、振り向き際に言い返す
するとヴァルスは苦笑な表情を浮かべたあと言いにくげに話してくる
「一つ聞きたいんだが、私の息子を助けるためには、拐われた場所が判明したと確信はあるのか?」
「始めに話していた通り、確信もなく動くことはしません。それに┄村長より許可や確実な情報は頂いています」
「あと、冒険者をしている身として、信頼の大事さをもっとうにしているのです。ここで動くのは運命の心理となります、私達を信じて下さい」
不安と私達の新参者の不信があるとしても、私達も大事な子供達を拐われたのです。
けして裏切りなどなく、信頼をもち動くことを誓い、ヴァルスをまっすぐに見つめること、しばし
ヴァルスは口角をあげ、騎士が相手の信頼を感じたときの礼を見せ
「┄では私の部下も、待ち合わせにて合流いたします」
と告げ、軽く頭を下げた
そんな態度を見て、私はよりよい協力者を得たと胸中にて思い、心ばかりの笑みを向け「お待ちしております」と応えたのだった。
◆◇◆◇
次に冒険者には、受付にいるハルマに、この前の貸しとばかりに協力の要請をすれば、ギルドマスターのリオルクが現れ、私とちょっとした口喧嘩になったものの
奴の弱点をつけば、ググッと冷や汗を流し
結果的に逆ギレを起こし、いやヤケクソ気味に承諾してくれたのだった。
フフ、勝ちましたね(ニヤリ)
承諾を貰い冒険者ギルドを出たときです、リオルクが私に、最近の重要な話をしてくれ
聞いた分を抜けた情報は有意義なもので、主に伝える意図を話せば
「宜しく頼む」
と深く願いを込めた言い方をされ、私は苦笑がもれるが、顔に出すつもりはなく、リオルクと別れを告げ、宿へと戻ることにした。
◇◆◇◆
宿に戻り扉を開けて中に入ると、近くの食堂に主を見つけ、戻ったことを伝えるべく声をかけようとした。
しかし主は誰かと交渉をしている様子だった事に気づき、足を止めた
そのときだった、私の存在に気づいたらしく、振り返り、手招きをしてくる主に
行ってよいのかと迷うものの、すぐに近づいて行くと、先客の人物を紹介してくれた。
「彼はロイ・ルーラと言って、A級の冒険者で腕が立つから勧誘してたんだよ」
「どうもロイです、今回の子供救出に参加させていただきます」
「┄今しがた冒険者ギルドに行ってたのですが、外に┄いたのですね┄」
リオルクに、こんな優秀な人材がいたのだと驚くが、中々に強みのある人物だと観察を瞬時にし
ロイには冒険者ギルドにも協力を承諾したので、心より歓迎することを話せば、改めて宜しくと挨拶をしてから、主と私にでは、またとだけ告げて去っていった
その姿に、中々に礼儀をもつ若者だと思いつつ、私は主の前の席に座る
「┄結構な腕の持ち主ですね┄彼は」
「そうだろ。偶然にもいい人材だと思ったから声をかけてみたんだ」
「それに┄これで有力な人材はそろったよ、セルジオはどうだい?」
「はい、私の方も有力な人材を集めました」
「冒険者と近衛兵、それと前に情報をくれた騎士が人材を貸して下さるそうです」
「子供を拐われた親だね。なるほど┄意外にも協力者は多数いて我慢していたわけか」
主は呟くと共に、私を見ると複雑顔をし
「┄何処も、我慢ってあるね」
と告げられ、あの事かと思い出し私は頷き主をまっすぐに見つめたあと、手を握りしめて
「もうあんな思いをしないためにも、全力をもって助けましょう」
力強く、私の思ったままを告げみれば、主は一瞬だけ瞠目するも、クスッと笑い
「┄そうだよね、俺達で助けよう! 誰一人犠牲を出さずに」
「はい‼」
テラにライも心配だが、主が一番に元気でいてくれ、側で私だけに向ける笑顔を今だけは独り占めにしたいと、思うことを許して欲しい
私は少しの独占欲を
◆◇◆◇
主とそのあとは情報交換をしていると、集合時間になり、私達は集合場所である村長宅の前に、たどり着く
するとそこには人数的にも多数の人材が集まっていた
・冒険者が15人
・剣の実力がある人材が5人
・近衛兵が10人
・騎士が10人
合計すれば40人は集まったようだった。
私と主は互いに満足いく人数が集められたことに安堵し、中央にて主が立ち、私は後に少し距離を空けて待機する
すると全員が主に注目すると、ボソボソと小声で話し声が広がる
「あの人って確かB級なのにA級ランクまでいける実力をもつ冒険者だよな、初めて見るけど綺麗だよな~」
「ハハッ確かに┄だけど、あの人は男性だから┄誤解するなよ」
「え~マジかよ。この仕事が終わったら、口説こうと思ってたのに」
「隣にいる方は┄ジュンヤさんと、どんな関係なのかしら┄格好良いけど」
「知らねえの? あの人はジルと言って元冒険者でA級だ、伝説級の人物だって噂があって、ジュンヤさんを尊敬して、仕えてるんだぜ」
「うそっ! 凄い‼ アピールしたら、振り向いてくれるかな?」
「さあな┄」
などとザワザワと騒ぐもの達がいた
まったく、自由すぎますね┄
はあ~と息を吐くなり、両手を叩き注目を私へと向けさせた
このまま噂話に盛り上がられては、主が話も出来ませんからね
ジロッと睨み、静かにしろと言うように凄めば、空気がピリッとなり、全員がビクッとなったようだが、知ったことではないと思い
緊張感が戻るなかで、にっこりと笑み
「┄主、皆さんが聞く体勢になってくれたようです、どうぞお話下さい」
と主に先を話すように行動すれば、主は可笑しそうに笑み「わかった」と告げて
一度┄咳払いしたあと、話し始めた
「最初にこの村に来た新参者に協力して頂いたことを感謝いたします」
「いいえ、我々も動きたくても証拠不十分な事や、子供達の行方、居場所などが掴めずにいました」
「そうですよ、何のための近衛兵だと、自分の実力のなさに嫌気がさしてました」
「ですが┄貴方がた二人は┄こんな我等に希望をもたらして下さったのです」
「存分に協力の意志は、我々冒険者一同と」
「我々、近衛兵一同に反対はございません」
とそれぞれの冒険者と近衛兵は、固い決意を告げたあと、一気に士気が上昇する
主はその光景に嬉しそうに腰をまげ感謝の行動をうつし
次に作戦内容や侵入経路の分担などを説明し、ときに私が敵側についての説明を付け足していきました。




