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蒼黒の王と綴られた軌跡  作者: ユミエリ
第2章 それぞれの出会い
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第8話 村人の子供の失踪ー作戦①ージル視点

ブックマークありがとうございます。

二人がそんなことになっていることを知らないジルとジュンヤは、ただいま村長の家を再び訪ねていた。


部屋に通されて中に入れば、そこに義族長はいなくて、村長が一人でおり、窓際に立って私達を見ているようだった。


「急に再びの訪問の許可を頂き感謝いたします」

「いや、村の聞き込み次第では、来ると判断していた。座り話を聞こう、あやつが戻ってくる前にな┄」


私と主は互いに頷き、村長と共にソファーに座ることにした


左側に私と主、右側を村長という構図ができあがり、少しの沈黙のあと

主が先に話題を振る


「┄私共が来るのをわかってるならば話が早くて済みます。┄では三つ、貴方に質問させて貰います」

「ああ、わかる範囲内であれば答えよう」


村長からの質問許可を貰い、主は真剣な眼差しで村長を見据え質問していく。


「では一つ目、この事件に対して誘拐された子供は、盗賊に捕らえられている可能性は┄ないですか?」

「┄その可能性としては50%と言えるだろう、あと半分の50%は┄君達も┄わかってると思うのだが┄」

「┄はい。ですが確認も必要かと思いまして」

「なるほどな、ほぼ予測どおりだ」


村長の返答に、はあ~と溜め息を吐く主は、少し考えつつ話を続ける


「┄では二つ目です。義族長ブルス殿は盗賊や奴隷商人と繋がり、人身売買をしていることに対して┄知っていて放置し続ける理由は┄どうしてですか?」

「┄┄はは、耳の痛いことを言うな。まあ確かに放置はしていた」

「ブルスは酷く邪念の欲望が強く┄妙な動きをしていたのだが、最近になり┄何者かの知恵をもらったのか、特に子供を余計に拐うようになった」

「さすがの我も┄泳がせすぎたと思い動こうとした矢先、我の大事な子が、村に来ていた子供二人と色々と情報を調べている途中に消息をたった。それ故に┄┄の理由で我は本気の力が出せぬのだ」

「┄┄白狼の化身だから┄か?」


主と村長の会話を聞いていた私は、村長の言い回しが自分と重なるような気分にかられ、魔力眼を解放すれば、神の獣のオーラが見えて、二人の会話に言葉を挟んだ


すると村長は、私を見るなり頷く


「┄そうだ。お主より上位だが、我はあの子に主の証を渡している」

「それ故にいまは力は半減している状態なのだ、下手をすると我の子に危害を加えられぬか心配なのだ」

「なるほど、確かに┄私にも、その気持ちはわかります」


チラリとジュンヤさんを見る

確かに、下手に傷をつけられたら私はキレますね。大事だからこそ


私の言葉に軽く苦笑をもらしながら、村長は主へと向き直り


「┄それで冒険者殿、三つ目の質問はなんでしょう?」


と話を切り替えた。

主は村長の何かを感じとったようで、静かに笑み、話を続けた


「┄そうですね、ならば三つ目は┄その子の事でしたが、先程の返答にて理解したため、別のことを聞いておきます」

「俺とセルジオの見解では、自分達の仲間にいる子供も、もしかしたら同じように拐われたのかと思っていてね」

「調べていけば義族長の館とか、怪しいと踏んでるんだが、意見を聞かせて貰えませんか?」

「意見とは┄我にブルスの事を話せと、遠回しに言っておるのか?」

「はい。私どもは冒険者ゆえ、迅速かつ速やかに解決したいと思っております」

「それに噂話を住人に聞けば、聞くほど、ブルス殿の黒い埃が┄沸いて出てきました」

「その中の一つに奴隷商人たる人物と接触し、人身売買をしていると話しを聞いております」

「この場合、下手に時間をかければ、かけるほどに状況は悪化し、解決どころか、悪い物事へと変化してゆくのですよ┄┄違いますか?」

「ならば私どもを信頼し、責を預けて頂きたく思います」


主の言葉に私は今の状況は危ういものだと判断し、頭を下げた


私も同じく思う。村人の話しは┄確かに時間が関わる可能性があるものばかりだ


子供を拐う手段や行動、人身売買、裏で糸を引くブルス┄。


このやり手は┄動く行動が早くて、次の準備次第では、証拠を残すことなく、村から消える可能性があると


私は村長の方を見て


「主の真の言葉に嘘偽りはない、それを受け入れて下さい」


と付け足すように話す


すると村長は┄静かに手を組み┄目を瞑ると考え始め、思考を巡らしたあと、目を開けて私と主を見る目は、強い眼差しとなり、決意のある言葉を告げ始めた


「確かに私は子供を失う恐怖心で畏縮していたようだ。お主達の思いや意見は、我の心に届くものであったよ」

「そうだな、冒険者とは依頼主を信頼し動くと聞いておったのに、信頼をせず、上返だけの反応をしていた、すまぬ」

「いえ、私どもも、少し不愉快な人がいたので、お互い様です。所で┄謝ると言う事は┄」

「ああ、話そう┄奴┄ブルスの事や、村の中にある秘密、そして┄星屑の玉のこともな」


◆◇◆◇◆


村長は話し始めた。


ブルスがこね村に来た頃は、結構┄痩せた男で好青年で優しく、村人に対しても平等に接していた


しかし、この国の領主がおかしくなり始めた頃に、我が村に一人の騎士が訪ねてきたと話す


次に騎士は領主の命令で青年の婚約者を何故か連れていこうとし、止めようとした青年の目元を切り捨てられてしまう


そして┄婚約者は連れていかれ┄青年ブルスは怒りに震えていた。


大切な人を助けられなかった自分と村人が、誰も止めなかったことに


それからあと、噂では騎士により、辱しめを受け、婚約者は自殺を図り死んだと聞いたブルスは┄夜に一人、叫んでいた


この世の全てを憎み、恨んでいき┄青年の心が死んだ瞬間だった。


次の日からは、ブルスは一人で地下に籠もるようになり、妙な行動をとるようになっていき┄そして年月が過ぎた頃


ブルスの身体は太くなり、悪い事に手を染め始め、村人から大事なものを奪い始め、恐怖を与えていった


そこまで話を終えた頃、ふと疑問が沸き、私は言葉を挟んだ


「ブルスの悪への染めた理由は、わかりましたが、そこまで知っていて、何故に┄村長たる貴方が彼を救わなかったのですか?」

「確かに┄そうだね┄。妙に矛盾を感じる」


主も同じように疑問を感じたようで、私の意見にのった。


すると村長は┄苦笑を浮かべるなり、私と主を見ると、言いにくそうに話を続ける


「我は┄このときは┄まだ村長ではなく、自然の一部に封じられておったのだ」

「お主らも、我が村にある祠を見たであろう、あれは我の魂が封じられていたのだ」

「そこから村を見ることで、村を守護しているつもりだったが、あの青年の女を連れて行かれるとき、我も助けようと魔法を発動させようとした矢先」

「誰か知らぬが、力を出せぬ布を被せられ、動けなくなったのだ┄」

「┄誰か┄わかりますか?」

「わかっていたら話すさ、だだ┄唯一声は┄聞こえたな┄。たしか『┄第一段階の悪を┄彼にやろう┄。そうすれば、とてもとても楽しいことになる』と言っていた」


村長との会話の内容に、私と主は互いに頷くと、話を続きを促した


話しは青年ブルスへと戻り、悪事を染め続けた後の村は激変してゆく


荒れ果て、住人に争いが始まって

殺人や盗人┄そして┄強奪などの負のエネルギーが充満していく中で、私の横で涙を流しながら笑う青年の心は、とても嬉しそうだった。


だが┄すぐに一点の村長宅に向いて┄


「┄ざまあみろ┄これで┄復讐を遂げられた。┄後は┄あの村長を┄贄として捧げる事をすれば、俺の願いは┄叶う、待っててくれ┄」


と憎みのある瞳のまま歩いて行った。


そして村長宅では、命の灯火は消滅し┄黒い闇が広がり始めたときだった。


┄我の近くに一人の幼子がじ~っと見詰めて立っていた。


まだ年齢的に5才児ぐらいだろう子供で┄姿は我を魅了するほどに美しい魂を持った人間がいた。


これが我の大切な子との出会いで、我を封印から解放した人間だった。

どのようにかは、話す気が起きぬゆえ、秘密にさせて貰う


◆◇◆◇◆


それからあとは┄ブルスの暴走を止め、闇落ちした住人や土地を浄化してゆき┄人と人が争いが起きぬように守護をするようになったのだ。


しかしブルスは我が奴の儀式を止めた事を悔やみ、憎しみを増加させたのが、ブルスの事と村の秘密だ。


あと一つの星屑の玉は事件を解決したあとに、在り処等を話そうと思う


と話を終えた後、村長は┄ゆっくりと立ち上がるなり、執務机に移動し、十数枚の書類を持ち、再び座ったあとテーブルに主に手渡すために置いた


「┄これは┄義族長宅と今まで調べていた事の悪事、そして子供達が捕らわれているだろう、屋敷の見取り図だ」

「┄我は動けぬが┄どうにか参考にし、村の民と我が子を助けてくれ┄頼む」


テーブルに手をつき、深く深く頭を下げて懇願する村長に、私と主は頭を上げるように諭し


「ここまでの情報提供をして下さったのです。それだけでも、私どもを信頼してくれたと判断できます」

「では、この依頼を本当の意味で引き受けさせていただき、必ずや子供達の救助をさせていただきます」


主は村長に笑みを向け、書類を受け取り、私へと視線を向け


「セルジオ、私達だけで┄出来る範囲内は┄限られていると思う。だからこそ、他に救援要請の人員を増やし、行動を移そうと思うんだ、冒険者のメンバーと近衛騎士に交渉にいき、作戦会議後に子供達を助けるよ」

「はい、では私は┄すぐに行動出来るよう、手はずは、整えておきます」 


そこまで┄考えつく主を尊敬するなかで、次に私がやるべき事は、主が先に進むための道をスムーズに動かせることだと己れに言い聞かせ┄素早く動くことにした。

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