表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼黒の王と綴られた軌跡  作者: ユミエリ
第1章 【思惑】
8/104

襲撃④

喫茶店【妖精のしっぽ】にたどりついた私達は店の前に立ちつくしていた。


何でか?


それは誰もいない店と言うものが

妙に怖いからだ!特に私がな!


テラはただ私につられているだけだ。


なあ、入らないのか?と目で言うテラに、くそーっと悪態をつきたいが勇気を出して扉に手をかけて回す、するとちゃんと私達が入れるように、鍵は開いていた。


店の中へ入ると、いつもは明るい店内が薄暗くて、少々不気味さがあった。


こういう状況を、よく心霊番組であったんだよね。


あっ!思い出したら怖さが倍増した、やめようかんがえるの。


さて、電気をつけたほうが辺りも見渡せて、動物が何処にいるか?、わかるだろう!スイッチを探そうと回りをキョロキョロしている私に、横にいたテラが不思議そうな顔をして声をかけてきた。


「なあに、キョロキョロしてんだ?」

「いやー、薄暗いじゃん!電気付けようかなって思ってさあ~、手探りで探してただけだよ┄┄うん。」


別に怖くないんだぞ!と強がってみたが、私の態度にテラが悪い笑みを浮かべたのを見て、嫌な予感がした。


こういう顔をしたテラは悪巧みをしたときに、よく見られるものだからね。


「そういやー、ライって昔から幽鬼系モンスターみると、怖がってたっけ?」

「もしかすると┄!いるかもな~~こんな薄暗くて、静かな所とか好むらしいし、ほら┄奥の方から音が!」


意味深な物言いで恐怖心を煽る言い方をテラが

した。


その時!本当に奥の方からガシャーーン!!やらゴトゴトと物音が鳴ったでは、ありませんか!!


私はビクッと跳ねて、テラの腕に抱きついてしまった。


無言を貫きつつ、ビビっていたら、テラが何故か身体を強ばらせていた。


なに、自分で言って、ビビってるわけ?


と思い、テラの顔をコソッと見てみると、何故でしょうか?頬を赤らめていたではないか!?


ふっ、やはり、笑いを堪えて身体を強ばらせていたのか!許すマジ!


バッと離れて、足蹴りをかまそうかと、構えようとしたが


テラは私から顔を反らし、何か小声でブツブツと言っていた。


(おや?笑いをガマンしてたのでは、なかったのか?)


首をかしげてテラを見ると、何か落ち着いたのか?一度だけ息を吐き、私をみたのち小声で「よし!」と呟いた。


「┄何が、よし!なわけ?」


イミフなテラの行動に疑問符を浮かべて聞くと、指をカウンター奥へと向けて


「あっ、いや┄。音がしただろう?もしかしたら動物が目を覚ましてるんじゃないか?┄┄行ってみようぜ!」


テラのいいぶんはわかるけど、妙に納得できず、じと目をしたが、私を無視して奥に進んで行くテラに、慌てて後を追った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ