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蒼黒の王と綴られた軌跡  作者: ユミエリ
第2章 それぞれの出会い
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第7話 白狼の村と冒険者試験⑩ーテラ視点ー

今日の朝に目を覚ました俺は、一瞬┄ここはどこだ? と言いかけて気づく


そういえば昨日、考え事をしていると、疲労などで身体が休眠状態になって眠りこけたのだと

 

俺は起き上がり、顔でも洗おうと┄部屋に設置されている鏡を見て呆気にとられた。


眉毛は黒く太く書かれ、目の瞼にはフェイクの目を書かれ、頬には┄グルグルの渦巻きを書かれていた


なんだ┄これ?


鏡一面にバカっぽい顔の俺が映っていた


ペタペタと自分の顔に手を当て、そんなことをしていれば近くにジルが映り、口元に手をあて、笑っている姿があった。


「ジル! てめえ~、なにしやがった‼」

「ふふ、そんなことで怒るとは┄┄まだまだ子供ですね。いや子供でしたね┄すみません┄クスクス」

「ふざけんなーー!!!」


悪戯が成功して喜ぶジルなど珍しいが、やられた方は普通にムカツクもので、近くの物を投げ飛ばすとフッと軽くかわされる


そして余計に笑い、妙に楽しげな表情を浮かべた。


「そんなことをしていいんですか? 早く身支度を整えないとライくんが起こしに来るかも知れませんよ。まあ、貴方が面白い顔を披露したいのなら別ですが、それはそれで面白いので大賛成ですよ┄私はフフ」


俺はジルの言葉に反撃を辞め、ハッとしてから┄慌てて┄石鹸で顔を洗い落とすと意外にもすぐに落書きが落ちて安堵した。


そしてすぐに服を整えて、髪をセットしてから、ジルを睨みつける


「┄あんたも子供みたいなことすんだな┄」

「ふふ、私も意外と面白いことは好きですよ┄┄ライには秘密です」

「は? 何でライには秘密なんだよ」

「それは┄秘密です。さて、身支度も整えたのです、部屋を出て主と合流後は1度、村長の所に挨拶しに行きますよ」


そう言ってジルがさっさと部屋を出て行こうとしている


俺は「なんだよ┄それ!」と文句を言おうとジルを追って部屋を出ると、ジュンヤさんが丁度同じタイミングで出てきた。


「主┄おはようございます」

「おはようセルジオ、テラくんもおはよう」

「おはようございます。今日は髪型が違うんですね」

「ふふ、女の子のちょっとした所を気づく男性は好感をもてるね。今日は仕事も兼ねてるから髪型を変えてみたんだよ」

「あっ、そうそうライくんも男性度と女性度の中間の髪型にしてみたのよ。ほら、私の後ろに隠れてないで出たら?」


ジュンヤさんから説明をうけて、ライが一緒に出てきていることを聞いて、何故にライがジュンヤさんの後ろに隠れているのか? と疑問に感じながら待っていた


次の瞬間、ライがジュンヤさんの後ろから出てくると、少し頬を赤らめているライの姿にドキッとした


服は普段通りなのに、いつものように髪は跳ねておらず、本来ストレートだったのか、まっすぐに整えられていて、髪を耳辺りに布が軽く揺られている


その姿が可愛いと思ってしまう、子供なのに、男なのに┄気持ち悪くなくて、普段の倍┄可愛いく見えてしまい、胸がドキドキしてしまい


「お┄おはようライ┄」

「う┄ん、おはよう┄。ところで変かな┄この髪?」

「いや┄へん┄」

「やっぱりいい、もとにもどすよ! 男なのに変だろ┄こんなの┄」


ライは俺の感想も聞かずに髪に手をあてようとする


だから俺は慌ててライに近づいて止めた。


「いい┄って、俺の感想を最後まで聞けよ! 別にお洒落なんて┄男でもしていいと思うし、せっかく似合ってるのに、勿体ないじゃん┄可愛いし┄」


説得じみていいながらも最後の言葉が小声になったが、ライが顔を真っ赤に染めて、妙に嬉しそうにしていて、つられて自分も赤くなっていた


「青い春と書いて『青春』となる、いい言葉だね、ジル」

「まったくです。微笑ましい┄」


不意に二人からボソリと呟かれ、俺とライは┄余計に赤くなり


「「┄そんなんじゃねーし、青春じゃねーー‼」」


と反論する。だが余計に二人して笑っていた。


あのあと┄ライは、そのままの髪型になり┄まだ胸がドキドキするのは、新しいライの一面が見れての嬉しさからだと言い聞かせる。


俺が変な目で見たら、ライが傷つくもんな


チラッとライを見れば、やっぱり可愛いくて困るけど┄な


本当に何でライは女じゃないんだろうな┄


と朝食の食事中に、少しそう思った俺だった。

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