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蒼黒の王と綴られた軌跡  作者: ユミエリ
第2章 それぞれの出会い
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第6話 廃村と美女の遭遇⑧ーテラ視点1ー 

青い服の奴がライを担がれたあと、ライが反撃でもしようとした。


だが、雷撃が強力だったのか? 体がビクッ! と跳ねてグッタリと気を失ったライを見て、俺はイライラしていた。


「┄ライを離せ!!」

「はあ? 嫌だね。俺の目的はこいつと、君の二人なんだ」

「大人しく捕まって来てくれないか、互いの為に」


不適な笑みを浮かべ、俺を見て言われてイライラが募る


「┄ふざけんな! 貴様からライを取り戻す!!」


俺は短剣を強く掴み力を込める


「へえ?┄俺と戦う気かい? クク、いいぜ、相手をしてやるよ!」


自信げに話す男の態度に、俺は舌打ちをし、素早く動き攻撃を仕掛けた。


横からの薙ぎ払い上げから、上からの重心攻撃をする


しかし、軽く去なされ、逆に男は懐から短刀を取り出し反撃され、俺は咄嗟に避ける! だが僅かに服を切り裂かれた感覚があった。


服を見ると右側の足下に真っ直ぐに一筋の線があり、服が捲れていた。


そのあと、あの男は俺の攻撃に嫌な感じに、チマチマと攻撃をし、人をいたぶるような姑息な手段をしてきた。


こちらから攻撃をすると、避けてからの攻撃を皮膚一枚ギリギリで押し留めたあとに、手先を素早く動かし反撃をする


そして気づいた、あの男は一度も最初の位置から動いていなかったことに


俺は子供だと侮られている気がし、イライラが募るものの冷静に頭で考える


どうすれば、この状況を打開できるか?


俺は男の様子を観察し、真っ直ぐに突っ込むのが行けないのか? 

そして今度はスピードを上げてやればいいと動く判断をした。


よし! と気合いを入れ直し、もう一度、攻撃を仕掛けようと、足を踏ん張り、スピードを上げようとした瞬間に異変が起きた。


急に男の近くで風が吹くと、男は目にゴミが入ったのか? 目を瞑った瞬間! 目の前にジルが現れ、男に攻撃を仕掛けて蹴り飛ばしたあとに、ライを浮き上がらせてジルが受け止めるという場面が出来上がっていた。


「┄危なかったですね」


とジルに言われて、俺はハッと我に返り、ジルを見ると余裕な笑みで正義のヒーローのように、ライを助ける姿は格好いいと思い、見惚れてボーッとしていたが


俺が助けたかったのにと、舌打ちが出た。


「いいところ、取りすぎだ。クソったれめ!!」


ムスっとしながらもジルを睨みつける俺を見たジルは呆れたように、俺に近くなり、頭を撫でくりまわす


「可愛いくないですね、あなたの口は!」

「俺がジルに素直になるとしたら、天変地異でも起きた時だけだ! チクショーめ!!」


撫でられれば、撫でられるほどに、ムスーっとしていたら


急にジルがクスクスと笑われ


「ライを守ることが出来なくとも、大切なものを守ろうとした。それを忘れずに、次の機会に挽回し、同じ失敗をしないよう、努力をすればいいんですよ、テラ」

「わあってるんだよ!」


ムスっとしてジルを睨みつけながら言い返したら、ジルが思いっきり頬を引っ張られた。


「┄本当に、わかってるんですか┄テラ!!」

「いひゃい、ひゃめろ!?」(訳:痛い、やめろ!!)


俺は痛みでもがき、抵抗するなか

急にジルが手を離した。


どうしたんだ? 


とジルを見ると家の建物の間から人が俺達の方へと近づいてくる


誰だ? 


と訝しげに見ていたが、近くにたどり着いて姿がはっきりとした瞬間、目の前に! 美女がいた!!

白銀の髪を緩やかに束ね、肩辺りに髪をたらし、体は結構引き締まっていて、細身なのに大人っぽさのある美しい顔立ちに、そこらへんの女性では、かなわないほどに綺麗な人がいて、

ポーっと見惚れていると、ジルが美女に話しかける


「┄無事に、お戻りですか主?」

「まあね、外套の男は逃がしたけど┄┄┄おや? そのセルジオが抱きかかえてる子と近くにいる子が、話してた子供かい?」

「┄はい」

「そっか。結構、可愛い子達だね」

「鍛えがいがある、弟子みたいな感じですから。私の近くにいるのがテラで、抱きかかえているのがライと言います」

「テラにライね。照らす者と導く者か、いい名前だ」


美女はジルの名前をセルジオと言っているのを聞いて、ハッと頭を振り、我に返るとジルの服を引っ張り、ふとした疑問を聞くことにする


「┄誰だ、あの美女は? 遠距離してたジルの恋人か? 愛称で呼びあう仲なのか?」

「は? 恋人? 何を言ってるんですか! 主はお┄┄!」


ジルが俺の質問に対して応えようとした矢先、

美女が俺の近くにしゃがみこみ


「┄恋人では、ないよ! 私はセルジオの元主人なの、だ・か・ら、主って言っているだけ、わかった?」


俺の口元に人差し指をあて、妖艶に笑う姿に俺は自然と紅くなって、コクコクと頷く


すると頭を撫でて立ち上がり、ウインクをされ。恥ずかしくて、つい┄ジルの背中に隠れてしまった。


大人の色気は凄いなと感じた瞬間だった 


美女は俺の反応に少し微笑ましい笑みを浮かべたあと、ジルに1つ提案する


「セルジオ、後処理を私がしておくから、野宿用に約束のモノをお願いしてもいいかい?」

「はい、大丈夫ですので、お戻りの際は┄ここに戻って下されば用意は終わっています」

「そう、ありがとう。じゃあ、あとでね」


美女はそれだけ言い残すと、そこに転がる二人とジルにより蹴飛ばされ気絶している人物達を風魔法で浮かせて運んでいった。  


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