第5話 初めての戦闘訓練と野宿 ②
夜になると周囲は暗くなるが、今日は満月のおかげか、月明かりにより辺りを照らして明るくなっていた。
星屑が煌めく光景を背に、くたびれたまま、二人してゴチル
「「つ┄疲れた~~!!」」
「「┄腹へったーー! 空腹で死ぬ~~~!!」」
グーーー! グーキュルルルル!!
月夜の素晴らしい夜に、私とテラの腹の虫と、ともにゴチル言葉に、近くでジルさんが今日24回のため息が出ておりました。
回数はなんとなく、数えちゃったんだよ┄┄┄なんとなく?
「まったく! 少し待って下さい。
┄┄もうすぐ出来ますから」
「今日は最初に倒したブロッフの肉を作った、料理ですから┄美味しいですよ」
ゴクリと私達は、唾を飲み込みジルさんを見る
今の私達は、飢えた成長期の子供なので、目が違う意味でギラギラだ
それを見たジルさんはクスッと笑っていた。
10分後、出来上がった料理を見て私は歓喜した。
何故ならば、よくゲームで見ていて、一度は食べてみたいNo.1のものである『マンガ肉』だったのだ!
ヤバイ、私は女だろうが、ジルさんが見てようが、目の前の輝いて見える肉に、かぶりつかずにいられようか! 否! かぶりつくべきだ!!
再び、唾を飲み込む
そして私は、行く!!
いざ、食の天国へ!!
私とテラに1つずつ渡された『マンガ肉』をそれぞれ一口かぶりつく
すると口内に肉汁が広がり柔らかい肉が喉を通り消えていく
ああ~~これが、あの某ゲーム(モ○スター○ンター)で○ンターが作っていたものか! 旨いぞーー!
ホワ~っと幸せに、浸る私を、テラがクスッと笑っていたが気にするまい。
今はただ、食事を楽しむのみ!!
◆◇◆◇◆◇◆
食事により落ち着きを取り戻し、空腹がなくなった頃に、ふとジルさんを見るとクロエに肉を小さく刻んだ物をあげていた。
モキュモキュと口いっぱいに肉を含み、食べている姿は普通に癒される。
クロエは普段は、ジルさんのバックに入っているんだよね。異空間みたいだけど、一度だけバックの中が、どうなってるのか? と疑問をぶつけたら
「ある変わり者に、作ってもらったんですよ」
と複雑そうな顔をしていた。
ちょっと珍しいジルさんの表情だったから、新鮮だった。
ジーっとクロエを見て思い出していると、肉の欠片が目の前に現れ
「ライもあげますか?」
とジルさんが私を見て、微笑ましそうに優しく聞かれて、頷いた。
肉の欠片を受けとり、私はクロエの前に見せると、パクっと食べてくれ
うわ~、かわいい。
やばい、いま┄萌えた!
顔が緩むよ~~!!
「┄かわいい、食べてくれました。前は手渡しじゃあ、食べてくれなかったのに」
「┄信頼してくれているんですよ。ライは特に、よくクロエを気にかけてましたからね」
「そっか┄。クロエ┄ゆっくり食べろよ」
モキュモキュと頬を動かすクロエ、マジカワエエ!!
ニコニコとクロエをみながら、食べさせていると、じとーっとした視線が私に突き刺さる
さっきから視線は感じてはいた。
私がジルさんの側に行き、クロエを観察しているときから
黙って、睨むようにテラが見ていた。
言いたい事があるなら、言えばいいのに┄と思っていたものの、もしかしてと閃いて
テラを見るなり提案してみた。
「┄テラもクロエに、食べさせたいなら近づいてくれば?」
「┄いい、別に┄。羨ましいからじゃねーし」
「は? どういうこと、意味わかんないんだけど?」
「┄┄! ど、どうでも、いいだろう。あー! もう! 俺もよくわかんねぇんだよ!」
「┄は? ┄テラ、どうしたの? 顔┄赤いよ?」
テラを見たときから、妙に赤くなっていたから、言わないでおこうかと思ったけど
どうでも、いいだろう。と言われて妙にカチンときて指摘すると、テラは立ち上がって、何処かに行こうとする。
「どこ、行く気? 拗ねたの?」
「違う! 便所だ!」
そっか。トイレで我慢してたから、赤くなってたんだ。悪いことしたかも┄と思っていたら
ジルさんがクスッと笑いながら
「┄出来るだけ、近くで用を足して下さいね」
と言っていた。
するとテラはフンッといい、顔を背けて行ってしまった。
そしてテラの反応にジルさんはポツリと「青春ですね」と呟いていたのが耳に入り
どういう意味かと、私はわからず首を傾げたとき、キーンと耳鳴りがした。
「┄ジルさん、今の耳鳴りの音がしたんですが、なんでしょうか?」
「┄うーん。きっと私が張ったワナに獣が、引っ掛かったんでしょう。少し私が見てくるので、ここにいて下さいね。この周囲には、私が防御結界を張っているので、獣も侵入できませんから」
「┄え! でもテラが┄」
「大丈夫ですよ。テラは私の周囲に張った結界内にいますから、安心してクロエと一緒にいて下さい! いいですね」
「┄守ってくれませんと、お仕置きしますよ」
思いっきり笑顔を向けて言う声音に、ゾクッとし
さすがに2度も同じことは、しないと約束してから、私はコクコクと首を縦に振ると、ジルさんに頭を優しく撫でられた。
「┄では、行ってきます」
ジルさんは一言だけ私に言うと走って行きました。




