閑話 二人の弟子はいずこへーエル兄視点ー
テラとライが村を出て一週間ぐらいたっただろうか?
俺ことエルヴァルトは喫茶店で、ぼんやりと物思いに耽っていた。
カウンターに肘をつき手を顎にのせて息を吐く
今頃、なにしてるんだろうな
┄一週間も二人の漫才てきやり取りが見られないのは、寂しいものだな。
それに始めての旅だし┄なにしてんだろうな?
「エル兄、朝食メニューの『カツ定食セット』だ」
「あ! ヒュー、ありがとうな。┄へえ~、だいぶ上手くなったな」
「まあな。それより、今日は妙に元気ないよな、どうかしたのかよ」
「うん? ああ┄、テラとライのこと考えててな、あいつら今どこらへんかな~っと思ってんだ。まだ、領主の異変であちこち、物騒だったからな┄心配してた」
本当にそういう面としては、心配ではあった。
セクイズ様の命令で、格地に散らばってる村の住人になっている、冒険者の先輩方の様子を見に行き、大切な情報収集をするのが俺の役目だった。
帰ってきたときには二人が旅に出ていて、本気で心配した。
セクイズ様もローランド(師匠)様も、大丈夫だと自信げに言われて、余計に不安になる。
二人の大丈夫に何度も、騙されていたせいで、そういう所だけ信用できないんだよな
まあ、最後にジルさんが一緒と聞いて、明らかにホッとしたら、めっちゃ睨まれたけど
なら、俺に信用される行動をとって、無茶ぶりしないでほしいよ。
そんな気分で正直に口にする俺に、ヒューは1度う~んと唸ると
「┄確かに、あのクソガキどもなら心配すんなよ。まあ、俺も可愛い弟分だから、心配はしてはいる」
「でも、よくゆうだろ、可愛い物ほど、突き落とし成長させろってな!」
「それを言うなら、可愛い子ほど、旅をさせろだろう」
「いいんだよ! あいつらには、それくらいでな! だいたい強くなるためにラクな旅なんてねえんだよ」
「困難や苦難を乗り越えて、子供は成長していくもんなんだ。甘やかすだけが人生じゃねえ! そうだろう!?」
的確に言うヒューに俺は驚いたが、同時に可笑しくなってわらっていた
「な┄なんで、笑うんだよ!」
「いーや、二人のことなんだかんだで、よく見てんだな」
「ジルさんを目の仇にして、気にしてないと思ってたから以外だよ」
「そーか、そーか。二人を可愛い弟分っていってるだけはあるな。うんうん」
「はぁ!!? 意味わかんねぇーし! 別にそこまで見てねぇーし┄┄┄┄笑うなエル兄!!」
「┄ごめん┄無理」
などと俺がクスクスと笑って、ヒューが赤くなりながら言う、からかいがいがあるな、本当に
そんなとき、後ろからお客の声がした。
「ねぇ! やっぱりイケメン二人の会話してるのって、絵になるわよね」
「本当ね。今日も眼福よね、いま私┄興奮できるわ」
と言っている。
まったく女の子達は、何をみてるんだろうね、私とヒューに
本当に女性方なのに、困った思考をおもちだよ
おや、厨房でもライジ君達が我々を見ているようだ。
「うん、今日ヒューをカウンターに出して良かったな。ヴァルの言った通りだな。女性客うけがいい。今度からカウンターはヒューにするか?」
「いいんじゃないですか! 俺は表に出たくありませんからと┄客足的にも、綺麗なヒューは客うけにもってこいですしね。これから、儲けましょうライジ」
「ああ! 言葉で挙げれば、チョロイしなヒューは」
などと悪い笑い声がしている
それを、こっそりと聞いていると、ヒューがライジ君の声に気づいたらしく、つかつかと厨房近くのライジ君を掴み、怒鳴るヒューに、嫌がるライジの絵面が出来上がりました。
「ふざけんなよ! てめえもカウンターだからな、俺一人でするか、ボケが‼」
「えー! 嫌だし、ヒューだけでいいじゃん! 客うけいいんだし‼」
「てめえもウエイターで顔だけは、いいだろうが! 逃がさん!」
「嫌だ‼ ヴァルーー! 助けろよ!」
「あ! それは考えてませんでした。確かに、ライジも顔が良かったですね。ヒューの意見を採用しましょう! 諦めて下さいライジ」
ぼそりと、これでまた、利益になると呟くヴァル
「裏切り者ーー‼ さっきの共闘は嘘だったのかー!」
「俺は店の利益を優先にしているだけです。裏切っているなど、言いがかりは、よしてください」
「くそーー、ヒューのバカー!!」
「ふん!!」
ああ、ここにも、俺を癒す漫才コンビがいましたよ。
うん、今日も1日頑張れる
さて、朝食のご飯が冷めるので、食べることにしようか
「┄いただきます」
俺は手を合わせ、食べる儀式の言葉を口にして、朝食を食べたのだった。
今日も村は平和だ。
テラとライも┄無事に旅を出来るよう、祈っておこう
「ヒューの、バカバカアホーー!!」
ライジの悲鳴を聞きながらね。




