第4話 旅立ち④ーテラ視点ー
中々に、ブックマークが増えませんが、読んでくれている人がいるので、頑張っていくつもりです。
俺は一人で家の前で竹刀の素振りをする。
いつもの日常でよくやっているのだが、とくに今日は念入りにしていた
己の煩悩を払うためだ。
昼間のときにライのせいで、心の羞恥心が自分の顔の弛みを払う
まったく、俺も寝て寄りかかるとかは、まあいいけど┄人の頬を触って楽しそうに、あんな笑顔を見せるなんて、俺を殺す気かと思った。
起きるタイミング逃すし、心臓が早鐘を打って本気でやばかった。
ライが男だって、わかってんのになんなんだよ!あんな可愛い顔しやがって┄┄┄┄┄うおーー!煩悩よ、俺の脳より去れやーーー!!!
ブンブンと乱暴に振り回していると、後方から殺気を感じ、竹刀を振り受け止める。
するとそこには、親父が珍しく竹刀を持って俺に打ち込んでいた姿があった。
「┄何だよ、急に┄!!」
呆れて親父に文句を言うと、親父はただ黙ってニヤッと口角を上げ、再び竹刀を振り打ち込んでくる、俺は負けじと受け止めるが、どんどん力が強くなり、重い攻撃が繰り返され
俺は親父の剣を弾き返した。
しかし、突如として、親父の動きが変わり竹刀を下から素早く払われ、俺は親父の動きが読めず、手から竹刀が飛び、親父の竹刀の先を俺の首もとに当てられる。
「┄まいった┄!!」
「ふ、まだまだ、甘いなテラ┄」
親父は俺に手を差し出してきたから、握り返すと引っ張り立たせてくれた。
「所で何で、攻撃を仕掛けてきたわけ?┄理由しだいじゃ、母さんにチクる」
「┄理由ねえ~。そんなのつい先程の無駄な動きの多い隙だらけの人間に対して、妙にイラッとしてな」
「はぁ⁉ 無駄な動きって┄、あ~! あれね。┄┄┄┄って見てたのかよ!!」
あんな煩悩を振り払ってる、みっともない姿を親に見られる時ほど、違う意味で恥ずかしいものはない!
親父は肩に竹刀をあて、ハァ~っと息を吐き呆れた表情を見せた。
「まあな、で! 何であんな無駄な動きをしてたのか、聞かせてくれないか?」
「┄人には恥をとしている事は、話す必要はないと判断する!」
「ほう! 恥ずかしくて、煩悩を払ってたと、若いね~、青春だね~」
「うぐっ‼ なぜ、バレる‼」
「声に出てるし、バレるて。まあ息子をからかうのは、ここまでにしてちょっといいか?」
「話したいことが、あるんだが」
プチダメージで頭を抱えたくなったが、親父の言葉に向いてみると真剣な顔をして見られていた。
急に真面目になんなよな、俺は息を吐き、頭をかきつつ
「話って俺にか?┄┄なに?」
「お前、王都に行く気はないかとおもってな?」
「は?話しが飛びすぎて、意味わかんないんだけど?┄┄」
「うーん、そうだよな。でも、まあいいから、行きたいか?行きたくないか?だけ、答えてくれないか?」
理解不能な問いかけに頭の上は疑問符しか浮かばないが、理由もなく、こんな問いかけなどしない親父なのに、珍しいと思いながら、一応は考えてみることにした。
王都とは、ユリジア王国のことを言ってるんだよな!
あの国は人口も多く、町や流通がいいと商人のおっちゃんに聞いたことがある。
他にも国の治安もよくて、有名な人物も多くいるため、魅力的だと思うが、別に行くまでの気持ちは沸いてこない。
でも、ユリジア王国の学園には魅力は感じている
村には技術や戦闘術もいいが、世界には見たこともない、実力のもち主や、力を持っている者もいるだろう
俺は、もっと強くなりたい!
だから親父を見据え頷く
「行き┄たい。学園には┄。自分を強くなれる場所なら┄」
親父のいとは、わからないが気持ち的には、心のままに応えてみると、親父の口角が上がり笑む
うわあ~、ひさびさに見たな、悪い顔してるよ。
この顔って、上手く事が進んだときに見せるんだよな、イタズラが成功と言わんばかりに、俺の肩を叩いて楽しそうだ。
「┄そうか!なら、いいんだ!ならば、さっそく色々と準備しなくてはな┄┄┄いろいろと、フフフフ」
「┄親父、引くわ、その顔┄」
どこの悪者だよ、まったく何を考えてんだろうね、この親父は┄
引きながら、親父の笑みを見ていると、家のドアが開く音が耳に入り、そちらを向いたら、母さんが口元に手を当てて「あらあら」と言っていた。
そしてつかつかと近づき、親父を覗きこみながら笑み
「┄お父さん、楽しそうね」
えらく声のトーンを高く言う母さんは、首を傾げて見ていると、親父は母さんの存在に気づき、ちょっとビクッとなり1歩後退していた。
親父の様子は先程の悪い顔ではなく、あきらかに怯えていた。
「┄ルカ、怒ってるだろう┄┄」
「あらあら、私がいつ、怒る理由があって、言ってるのかしら、ねえテラ?」
うわっ! 矛先が俺にきた。
母さんをよくみると、笑顔に凄みを感じる
はい、怒っておりますと口にして言えず頷くと、親父が口パクで助けろと言っていたが、どうせ母さんを怒らせるようなことでもしたんだろうと思い
「┄もうすぐ、母さんのご飯だろう。竹刀をなおして、手を洗ってくるよ」
「┄う~ん、そうね。テラ、うがいもしなさいね」
「はーい」
明るく返事をして家に戻ろうと歩みを進めたとき、親父は舌打ちをしていた。
別に、裏切ってないし、怒った母さんは俺もこわいんだよ。逃げるが勝ちだ!
そう思いスタスタと家に入っていった。
テラが家に入っていったのをセクイズは見送りつつ舌打ちが漏れたのをルカは見逃さず
「なに、舌打ちしてるんです、あなたは!!」
と上目使いになり話しかけると、セクイズは顔をかき、頭を下げて謝る
「┄すまん。ルカに相談せずに決めたことを、怒ってるんだろう」
「┄別に、本当は怒ってないわ。ただ┄二人を呼びに行こうとしたら、外から聞きたくもない、王都の事を言うんだもの」
「┄不安で動揺してたの。あの子が私達から離れてしまう┄ことに┄」
胸元をきゅっと握りしめるルカに、セクイズは頭を撫でる、優しく。
するとルカが上を向き赤くなる
そんな様子を扉の隅で見ていた俺、ふっ、あいも変わらずラブラブしとりますね?俺は空気を読みますよ┄┄、ゆっくりと扉を閉めてハァ~と息をはく
いつも喧嘩のようなラブ劇場は目に毒だ
呆れながらも、竹刀をしまおうと歩みを進めた矢先、一瞬クラッとした。
俺は慌てて近くの物に手をつくと首を振り意識を保つ
「あっぶな!┄やべ~まだ、疲れてんのかよ」
頭に手を当てて、そう思う。
まだ馴染まないって感じなのかな加護
でも馴染ませてやるけどな
顔を叩き気合いをいれ、部屋へと戻っていった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
深夜の夜一人、外套を被った男は、テラやライの住む村にある、協会の鐘楼に座って村を見ていた。
「あの二人が蒼い主に認められた。さて、俺も動こうか準備は整った┄」
「待っているよ、二人とも┄、そして君もおいで、俺のために┄待っているよ小さな子┄クク」
口元に怪しい笑みを浮かべ、静かに溶ける
その様子を一人、ジルは気配を殺して見ていた。
「運命のピースってわけ┄ですか?┄嫌ですね┄まったく┄」
「それに、わずかですが、私のことも気づいての発言って感じでしてね」
気配を殺すのは得意なのに、少々ムカつきますね
ですが、あの者達と戦うことは、知ってます。早く二人には強くなってもらいませんとね
月の夜を見上げると風がふく、私はふっと哀しくなります。
「貴方も待っているでしょうしね┄私の友よ┄」




