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蒼黒の王と綴られた軌跡  作者: ユミエリ
第1章 【思惑】
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第4話 旅立ち②ーセクイズ視点ー

この話しは、テラとライが休養をとっている間の、親父達の行動を書いています

戦いの事故処理で、俺とローランドは領主の館に、部下と信頼出来る青年達を連れてきていた。 


外や館の中は、ボロボロで、人が本当に住んでいたのか?と疑うほどに荒れ果てた廃墟とかしていた。


こんな風になるとはな?

あんなに美しかったのが、真逆になった状況に気持ちが沈む気分になってしまい

首を振り気持ちを切り替え、広い玄関ホールにて部下達に指示を出すことにする。


今の状況は館の中は広く、探すならば2手に別れたほうが無難だろうと隊を2つに分けて調査をしていた。


ローランドの隊は、二階を調べに行き

俺の隊は一階に行き調べていたが、部下達と青年達は一部屋ずつに捜査、俺は目につく場所、場所を捜査するが一時間探すも

何も見つける物はなく、玄関ホールに戻ることにする


すると、ローランド達も収穫はなかったらしく戻って来ていた。


「┄戻って来ていたのか、ローランド?」

「まあな、セクイズこそ、戻って来たと言うことは、収穫なしか?」

「ああ!だが、お互いにまだ、気づいていない可能性もある。今度は一階を頼む、俺達は2階を調べるからさ?」

「わかった、また一時間後に合流しよう」

 

次の提案をし、別れて2階に移動しようとしたが、不意にローランドに俺は、気づいた場所を調べるように言った。


「┄そういえば、執務室辺りも一応、調べておいてくれ。部下が調べたが、お前だったら何かしら、気づくかもしれないからよ」

「┄わかった。では、あとでな」


今度こそ、お互いに別れ、俺達は2階に移動した。

調べている中で、2階は主に来賓用の宿泊や従業員の控え室などがあった。

他にめぼしい物はなく、ハズレかと思えた。まあ、ローランドの探知に引っ掛からないのならば、2階には何もないんだと推測でき、俺達は一階に降りた。


するとローランドの部下が、数人が戻って来ていたが、ローランドの姿が見あたらなかった。

近くにいる、ローランドの部下にあいつは何処にいるのか?訪ねた。


「┄ローランドは、戻って来てないのか?」

「え?あ、はい。ローランド様は、執務室にて調査をすると言われ、我々は玄関ホールにて待機するように、命令されております」

「そうか。なら、俺もローランドの所へ向かうとしよう。バウルにロイジ、俺についてこい」

「「┄はい┄!!」」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇


執務室についた俺は、一応ノックしてからドアを開け中に入るが、バウルとロイジには外にて待機させておいた。

重要な物があっても、秘密を守れる者を人選したから、大丈夫だろうが、まだ、何を発見するか、わからないからな


執務室に入ると、ローランドは机の場所にいた。俺は近づき、声をかけた。


「┄ローランド!なにか、あったか?」

「┄┄セクイズか?ああ、とんでもないものを見つけたぜ」


ほれっと一冊の本をみせ、そして小さな宝石ケースの様な物を取り出すが、異様な感じで、幾重にも封がなされていた。


「┄なんだ?これは!?┄」


不快な気分にかられる物を見て言うと、ローランドはちょっと不機嫌な声を上げた


「それは、今は気にするな!それよりこの本を見てくれ?どうもヴァウスの日記だと思うんだ」

「┄日記┄か?┄鍵がかかってるんじゃないのか?」

「┄いや、開いたんだ、俺が触ったら。きっと、魔法で俺達に読んで貰おうとしたんだろうぜ┄┄あいつらしい」

「┄そうか、あいつらしいよ、本当に」


互いに苦笑をもらし、日記の内容を読むことにする。何故あいつが狂い、変貌を遂げてしまったのかをしるために┄┄┄


『○月□日 今日。私の領地に一人の商人が訪ねて来た。初めて見る風貌に外套を被った人物だったが、とても言葉の手腕の持ち主だと判断できた。何故なら、持ってくる品々は、私の目を引く物で、民達への助けになるものが多かった』


『○月△日 今日、ローランドとセクイズと酒を飲む約束をした。とても楽しみだ

私の事を友と言う二人を大切にしたい』


『○月○日 何だか、最近気分がすぐれない、異様に感情が不安定だ。

このブローチ、私にあっているのか?┄┄わからないものだ、頭が痛いな』


「┄少し間が空いてるな、ここら辺から様子が変わってるな」

「ああ、セクイズも気づいたか?語尾が変わってるんだ」


俺達は互いに顔を合わせ、唾を飲むと続きを読むことにする


『△月○日 私は、税を上げる様に命令を下す、こんな胸糞悪い所など消えてなくなればいい!いや、なくなるのは変だ。俺、私は何を言ってるのだ!┄酷く頭が痛い┄┄もう、このブローチは外す、あの男がいくらなんと言おと┄クッ』


『△月□日 何だか気分がいい、私が私でなくなるようだ。人を殺めても心に痛みが走らない、苦しくもない、何も感じない。ああ商人は私に、この気持ちを気づかせてくれたのか?』


『△月△日 確実な変化がある中で、少しだけだが、私でいられる最後のときを向かえる。だがその前にローランド、セクイズ私を殺してくれ、大切な友になら私は死ねる。辛くなるだろうが┄すまない┄。私は狂った原因である、このブローチを封印する。邪悪な力を持つ、これを┄┄┄。あと、気をつけろ!あの商人は┄危険┄だ。┄クッすまな┄い』


そのあとは、涙とページが破け、そして最後に日記を封じた感じだった。

そして1つ鍵が挟まっていた。

鍵を見ると血でケースを封じたものと、刻まれていた。

次に俺達は領主の為に祈りを捧げた。

胸に手を当て、領主が天に帰れるようにいのりながら


◇◆◇◆◇◆◇◆


数秒間だけ感傷に浸った後、気持ちを切り換えて、近くにある宝石ケースへと視線をやる


「┄このケースの中に、原因があるってこと┄┄だよな。どうする?」

「┄封じられている物を解くのは危険だが、一度は確認するべきだろう、封印術は俺の得意分野だ」

「わかった、セクイズ頼む」


俺は頷き、宝石ケースの周囲の封を解放する呪文唱えると、巻き付いていた紙が自動的に破け、赤い宝石ケースが現れた。中央には鍵穴がある。

俺は日記に挟まっていた鍵を鍵穴に挿入すると入り、回すとカチャリと開錠される音がなる


俺達は互いに頷くなり、ケースを開け中身を確かめる

中に入っていたのは、龍の装飾に包まれてる様に宝石の玉が嵌まった物だった。


宝石を見ると美しいと言うよりは、禍々しい淀みがあり、人の負の感情を高めさせる物であるとわかる、そして体へと接触すれば呪われる物であると判断できた


こんな物をあいつはつけていたのかと思うとゾッとした。


チラッとローランドを見ると心がざわつくのか?見ないように目をそらしていた。その反応に、俺はホッとする。

ローランドには毒だ、特にこのアイテムはな

パタンとケースを閉じて鍵を閉め直し、再び封印を施すと淀みが緩和された。


「┄ローランド、これは俺が持っておくが、いいか?」

「ああ、そうしてくれ。俺は側に置いていると、色々とヤバイからよ」

「だろうな。あと、これは┄あの人に壊してもらうべきだろう、専門家だからな」

「┄専門家ってより、変わり者だろう。でも、どうやって運ぶんだ、わざわざ行くのか?」

「いいや、それは┄まあ、俺にまかせとけって。それより、戻るぞローランド」

「┄なんか┄急に嫌な不安が┄するんだが?」


俺は話しは終わりと言って、ドアに移動していたら、後方でローランドがブツブツと言っていたが気にせずドアを開け

待たせている二人に帰ることを伝えた後、領主の館を出た。


余談だが、のちにこの宝石ケースがテラとライによって大変なことになるとは、このときの親父達には、予想もしていなかった。




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