第3話 継承⑦
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あのあとライジに案内されて、店の裏口に入ると、料理場にヴァルドラがフライパンを振って料理をしている光景があった。
チラッとライジを見て、どういう状況?と私達が疑問な眼差しを向けたとき、視線に気づいたライジが笑顔で事情を軽く説明してくれた。
「いま、俺らさあ、店の手伝いをすることになってんだ。┄あと、ヴァルには、話しかけないで行こうか」
「どうしてって┄┄、聞くのは┄野暮だな。見ててピリピリしてるし」
「テラの言うとおりだ。俺より、怖いよ┄」
「┄なら、行こう!オレも、ここから入って、巻き込まれて怒られたくないし!」
「そう、そうだよな!」
「ああ、大丈夫だよ。君らには怒らないから、俺らが怒ってるのは、ヒューだけ!だから┄フフ」
ライジが笑顔で話す中に黒いオーラが体から出ているように見えます!!怖い、怖いです!
ビクビクと私の体はビビりました。
だって、本気で怖いんだもん!テラなんてビクビクが再発しているし
「ほら、行こうか。マスターが待ってるからね」
ライジの話しに私達に逆らう選択肢はないため、力強くコクコクとうなづき、カウンターに移動した。
表のカウンターでは、ジルさんがお客さんにコーヒーを入れて渡している姿があり、店内を見ると満席になっていた。
そんな中でお客さんのメニューオーダーを取り、ヒュードラが右往左往しながら接客をし、先ほど見た営業スマイルで対応している姿があった。
ぼんやりと店内観察を私達が立ち尽くしていたら、ライジが声をかけてきた。
「少し、忙しいけど。もうすぐで落ち着くから、近くの椅子に座っててな。あっ!腹へってるなら、近くにサンドイッチ作ってるから食べていいよ」
「えーっと、俺達も手伝ったほうが┄┄」
「うん。じっとしてるのって、何て言うか気まずいしね?」
「あ!その事なら本当に、気にしなくていいよ。マスターからは前もって言われてるからさ、じゃあ!またな」
ポンポンと私達の頭を軽く撫でた後に、ライジは料理場にいるヴァルドラの元に行った。
「なんで、こんなことになったんだろうな?」
「┄オレがわかるわけないし?┄┄いいから大人しく待ってよう、きっとそれが、正解だと思う」
ただ、ジルさんに会いに行って、ヒュードラたちに何があったのか?
とテラが話しの中に含ませた言葉に、私だって疑問が込み上げるものの、いまは大人しくしとくことが互いのためだと判断した。
テラと私はお互いに頷き、状況に身を任した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
客足が落ち着いたのは、一時間~二時間ぐらいたった頃合だと思う
私達は待たされている時間の合間に、たわいのない会話を楽しんでいた。
しかし、途中からは暇になり、ライジの言っていたサンドイッチを食べたりしていた。
そんな中で、時おりキッチン辺りからは「あ~くそが!」とか「あとで、絶体にシメる!」と言う暴言が聞こえたりして、私達はちょっとビクビクしたのが、記憶に新しいという、過ごし方をした。
さて、話しは客足が落ち着き、最後の一人のお客さんを送り出した頃に戻ります。
静まり返った店内に私達はジルさんと会話をするためにテーブル席に移動したあと、互いに相対した向かい合う場所にジルさんが座るという状況になっていた。
あの3人はジルさんから大事な話しだと聞いていたため外に出ておりますが、本当はライジとヴァルドラは黒い笑みを浮かべ、ヒュードラを連れていく姿は、どこか罪人を連れて行く兵士のようで、怖く。
なんとなく、ヒュードラに心の中で手を合わせてしまった。
「さて、私の所に来たというのは、目を覚ました事での報告で来たのですか?┄二人とも」
少々、思考の中にいた私は、唐突のジルさんの言葉にうなづこうとしたが、不意に気づいた。
ジルさんがいつもの優しい笑みを一切浮かべずに真剣な表情をし、怒ってる雰囲気を感じた。
え?なんで、そんな表情を浮かべてるんだろう?と疑問に思って、隣のテラを見るとジルさんと同じで真剣な表情で首を振っていて、そのことを報告しに来たわけではないと否定していた。
テラまで、どうして?
と考えたとき、あっ!と気がついた。
よくよく考えればわかる。
私達がとった危険な行動について┄┄
私は立ち上がって謝ろうと口を開こうとした矢先にテラが先に話し始めた。
「そんなことを報告しに来たわけじゃない。俺はジルや親父、エル兄の心遣いを無下にし、自分かってな行動で友人に怪我をさせ、軽率な行動を取り、最後にはジルに助けてもらうという失態を犯したことへの謝罪をしに来たんだ」
「ジルは、俺達を安全にいられるように、エル兄から言われてたのにな?」
テラはテーブルに手をつき、謝罪をする姿に私も弁解と謝罪をする
「うーん、オレだって止めればいいのに、テラの行動を許して一緒にやったことだから、謝罪するのならオレもだ!ごめんなさいジルさん!!」
立ち上がったままの状態で口唇を噛み締めて、テーブルに手をつき、深く頭を下げると
いっときの空間に静寂という空間が広がり、私はそこまでの事をやった反省とけして間違った事はしていないと肯定の中、ジルさんの言葉を待っていると、ハア~と深いため息をはかれた。
「┄┄反省、していると思っていいようですね。いいでしょう┄今回は、許してあげますよ」
「「┄本当に?┄」」
「ええ!ただし、今回はと言いましたでしょう、次は┄本気で止めるほどの強度ある結界で、出しませんから┄貴方たち二人を安全な所からね。私はどうも、二人を甘やかしてたようですから┄」
ふふっと口調は優しいのに、私とテラは寒気を感じ、ジルさんを見ると普段の優しい表情になっていたことで、ほっとしたのに、まだ僅かに怒ってるように見え、再び反省することになった。
そのあと、色々と話をした。
目を覚ました事を喜んでくれたり、テラが夢の中で不思議な男に言われた、予言みたいな言葉を話したりしたとき、一瞬ジルさんの片眉がピクリと動いた気がしたが、それは私しか気づかない些細なものだった。
そして店を出て帰ることになったのだが、何故かテラはジルさんと話すことがあるからと言われ、私も残ろうか?と思ったけど、何か二人で大事な話しがあるのだろうと、空気を呼んで帰ることにした。
店を出た後に、私は気合いを入れる
何故ならば目を覚ました事を両親に言いに行かねばならないからだ!
お説教が待っていると思うと、私は家までの距離は早く感じる、絶体に!うー帰りたくないよ!
はい、帰るなり父さんに怒られ、そして泣かれ。母さんは泣きながら、怒るという出来事がございましたとさ。
そのあとに私は両親と色々と話したあと、まだ気分はすぐれずに身体の体調は悪くなったため部屋に戻り、ベッドに倒れると、すぐに睡魔に襲われ眠りに落ちていく中で、テラの事を考えた。店を出た瞬間に見た表情は酷く真剣にジルさんを見ていた姿が私の中に不安な気持ちが湧いた。
ただなにもなければいいと、願い考えを放棄した私は無理矢理、眠りについた。
しかし、この不安は私の運命の歯車が動き出すものになろうとは、このときの私は知るよしもなかった。




