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蒼黒の王と綴られた軌跡  作者: ユミエリ
第1章 【思惑】
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閑話 子供の行く末ーローランド視点6ー 

二人して相手を見据えると警戒を強めた。

その瞬間、領主が俺達の方向にゆっくりと見つめ笑みを浮かべ、久しい旧友のあいさつをする。


「久しいな、ローランド、セクイズ」

「┄久しいわりに、この惨状は┄┄お前の案件かヴァウス?酷い挨拶だな」

「┄手土産の菓子って、言っても。嫌なものだがな」


対応は普通のようにしつつ言い返すが、ヴァウスはスッと目を細め、口角の端をつり上げ


「そうかい、人の血より、死肉のほうが好みだったようだね。でも、大丈夫だ。わたしは領主として、願いを叶え、最高で最愛の愛を注いであげるよ!ふ、封印┄を、わたしの大切な部下に┄┄解いて貰ったんだ、喜んで┄くれないか┄┄くれないのかい!?」


首を傾げ幸せそうに笑んで、言葉にする内容は支離滅裂なことを発言しているとわかっていないような様子の領主を見て

俺は!胸くそ悪い気持ちが込み上げる!!

セクイズも片手を置いているが、手からは怒りで震えていた。

┄┄同じ気持ちだよな!狂ってしまった、友人を見るのは┄┄俺も辛い、だが!!


「┄セクイズ、殺るぞ┄、あいつは┄もう!」

「わかってる、言うな┄!!」


互いに口唇の奥歯を噛みしめ┄┄

同時に、動く!

武器を持ち、領主へ俺達は攻撃を仕掛けた!

しかし、俺達の攻撃は届かなかった。

目の前の外套の男によって、攻撃を防がれてしまった。俺達はクソッと悔しそうな表情をしたら、外套の男が勝ち誇ったように見えた。その時


「ガハッ!」


と苦しげな声が聞こえ、俺達は笑みをうかべた。

すると外套の男は俺達の反応に、後方の領主を見ると、領主の腹部に剣が刺さっていることに気づいた。


「┄┄へえ、やるね。陽動とは、ね」

「まあ、いいか!もう、ここまで壊れてたしさ。もともとは、君達の絶望が欲しかっただけだし、それに┄┄┄」


チラリと俺を見ると


「まだ┄┄育ってないからね」

「じゃあね。」

「┄┄おい!待て!!」


外套の男は不可解な言葉を残し、消えた。

何故あいつは、俺を見た?

と考えるが心の中にモヤが架かり思考の渦に入り込みかかるが、肩を強く掴まれ


「ローランド!何してる!」


セクイズの声がして思考が途切れ振り向く


「すまん、何でもない。」

「外套の男の声に耳をかすな、それより、あいつのところに行くぞ!」

「ああ!」


何だか、今思い出しかかった気がしたが、考えを頭の片隅に追いやり、ヴァウスのもとにかけよった。


◇◆◇◆◇◆◇◆


ヴァウスのもとに近づくと、胸元からは血が滲み広がり

剣は深く突き刺さり、仰向けに倒れていた。

そして、まだ意識はおかしい状態から戻ることはなく、胸元の剣を引き抜こうと力を込めた瞬間、肉が擦れ、ぬちゃりと音がなり、剣を抜いたとき血が吹き出し出血し

口からは血が垂れる!

そして、次には何故か、笑っていた。

苦しいはずなのに、目許からは涙が溢れ

剣を掴み立ち上がろうとし、森の祠に行こうと体が命令しているのかカタカタと動こうとしていたが、動けずにもがいていた。

俺は、そんな友人を見るのは辛く叫び!近づき手を掴む


「┄やめろ!ヴァウス!もう┄┄いいんだ!┄┄もう!!」

「┄いく┄んだ。┄夢の┄┄ため┄に、笑ってあげる┄」


何を最後まで!お前は!民のために、ここまで出来るんだ

ヴァウスはただ俺を見ずに遠くを見て口唇が揺れ動き笑みを浮かべていた。

セクイズも領主の言葉に、俺とは反対の手を握りしめ


「そうか。笑ってんだな┄┄夢が叶ったんだぞ。だから┄いいんだ┄らく┄になれ!」

「┄┄かな┄ったのか?┄┄あれ?セク┄イズ、ローランド!┄┄久しいな」


俺達は両手で掴むと


「「ああ、元気だったか?」」


笑顔を向けてやる、するとヴァウスは笑みを浮かべて

今の状況に安堵するように、握り返してくる

俺は胸が痛むが、我慢をし


「┄┄もう、楽に死なせて殺るしか出来ない、俺達に、何か言うこと、あるか?」


首を振り、一言「いや、ない」といい、死の覚悟をして友人は笑みをうかべていた

その姿は、あの約束を感謝してるように見えて

俺は大剣を掴むと心の中で


(先に待っててくれ!いつか酒を酌み交わそう)


と言って力一杯に首を切りつけた。

ゴロリと首が転がり、俺は地面に手を打ちつける


「あいつが、言ってたとおりのことが実現した。殺して、やれたんだ!俺らは!!」


セクイズはそう言うと、空を仰ぎ、涙を流がす


「ああ、そうだな┄」


ぎゅっと手を握り絞め顔に手を当てた、

こんな死は、胸くそ悪い

だが、あいつが正気の時に渡してくれたもの、言伝てはわすれてねぇ┄┄約束は、はたしたぜヴァウス!

チッ目から、涙が止まらん┄┄┄┄



◇◆◇◆◇◆◇◆



そんなセクイズとローランドの様子を一人、外套を羽織り見ている者がいた。


「┄へえー、普通に死んだのか?つまんねぇの。でも、あっちはいい感じになっている」

「さあ、もう第2段階だ┄┄楽しくなってきた。クク」


スーっと外套の人物は、影と、ともに笑いながら消える


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