閑話 子供の行く末ーローランド視点2ー
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村の襲撃までの間に俺達はやるべき事をしようと動き始めた。
一つは我等の村の精鋭である冒険者を他の村に警告をしに行かせた。
もしかすると、領主が村村を支配下におきださないともかぎらないと危惧しての行動だ。
もう一つは他にもやるべき事があるのではと俺とセクイズや役人を集会場に集めて会議をはじめていた。
議案は冒険者からの報告書や我等の部下による情報などを報告などを要り混ぜて話し合う、他にも領主の動向などの調査資料を見解し判断、意見の食い違いなどを修正していく。
そんな中で一つの議案が上がる
我々の村の住人の避難経路などをどうするか?
それに対してはどうしてもマスターの案を取り入れる必要があった。
村の住人であるナチにマスターを呼んできてもらうように頼んだ。
セクイズはエルとマスターを道場に指導するように言っていたはず、だから精々10分ぐらいで来られるたろう
マスターがくるまでの間に会議をつづける。
セクイズの案や領主が狂ってしまったとの報告を部下が読み上げていたとき、集会場のドアが静かに開きマスターが入ってきた。
道場までの距離を走ったら、普通は息切れぐらいはするものだが、マスターはいつもの爽やかな表情で中央まで歩き
発言してくる、どうもナチから用件を聞いていたらしい
そうして話し合いは進んでいく
避難経路には隙になる場所の欠点や修正案などを意見し話し合う中で、気づけなかった部分をマスターが適格に指摘
してくれ修正していくなか、これで準備は整った。
そう安堵しかかった瞬間、集会場の玄関からバタバタと足音をたて駆けてくるのが耳に聞こえ、我々のいる部屋の入り口の前に立ち止まると扉が勢いよく開け放たれ、そこにいたのはエルが息を切らして立っていた。
「┄話し合い中に失礼します、森の様子について報告したく思い参上いたしました、いま大丈夫でしょうか?」
あわてている様子から緊急な用件であると思え、セクイズを見ると一度考えてから
「ああ大丈夫だ、話せ!」
といい話しの続きを促した。
エルは呼吸を整えたあと、全員の顔を見て背筋を伸ばし
報告の言葉を話す
「ヒュードラ達が領主様の騎士を森近くにて目撃し、村の方向に向かってると報告を受け」
「俺はヒュードラ達に住人の避難を指示しましたが良かったでしょうか?」
「ああ!的確な判断だ。避難経路も先程、無事に終わっている。それにヒュードラ達はどこに避難すれば安全かは、大体把握しているだろうしな。
それより、森で見たと言っていたな。」
「はい」
「もしかしたら、村の宝を奉ってある祠に目をつけられた可能性がある、エルよ!あれは、我々の村の宝だ奪われてはならない、様子を見てきてくれ┄┄いいな!」
エルはセクイズの命令に敬礼をして応え、退出の礼をして部屋から出て行った。
「やはり、行動して来たか!」
ポツリと俺が小声で呟いた言葉を、隣にいるセクイズが苦笑を洩らしていた。
他の役人達がエルの報告に、ざわつきだしセクイズが手を叩き、意識を自分に向かせた後に笑み
「騒ぐと領主の思うつぼというものだ!我々は動揺してはならぬ! エルヴァルトの報告が本当ならば、今やるべきことは一つだ!貴殿達の協力、村への避難経路の指示、誘導する人員を決めることだと判断する!!」
「ですね、動揺しては、村の者に笑われるのう。」
「まったくだ、村長!我々は若者どもにかけあってくる」
「私もダンナどもに避難経路の指示をしてくるよ」
「裏口から行くよ、私の勘が言ってるからね」
などと言い、すぐに役人達が動き出し、移動を開始し部屋から出て行く中で、それぞれがセクイズに一礼して出ていった。
ほぼ出ていったあと、部屋に残ったのは俺とセクイズに、俺の部下(若者?)達とマスターだけだ
「いや~~! 皆に活を入れる、セクイズの物言いは村長らしく、格好よかったぞ!」
静かになった室内になんとなぁ~~く、茶化してみたら
セクイズが俺の頭にゲンコを食らわす
痛てーな! と見上げると、少し照れているセクイズの顔があって、つい笑ってしまう
「うわー照れてるよ、レアだね━━」
「あほか!┄┄言っとくが、俺の指示に不備がないか不安なのだぞ┄┄一応」
「そうかい、まあこれも経験というものだ。ガンバレ若者!ハハハハハ」
「┄┄そんなに年齢変わらんくせに┄┄。」
少々のじゃれあいは、いいだろう┄┄親友とな
そんなやりとりをしている俺達にマスターがハア~とため息を吐く音が聞こえ、マスターを見ると呆れながらも、どこか懐かしんでいるように感じた。
珍しいですねぇー、マスターの表情がくずれるとは
じーっと俺が見ていたことに気がついたのか、すぐに表情筋が元に戻ってゆき
「何ですか┄┄人の顔を見て?」
「いやいや┄別に。それよりマスターの言ってた事が起こったんで! 移動しようかと、思いましてね」
ニッと白い歯を見せて言ってみたら、マスターにため息をつかれた。
だが、気持ちを切り替えたマスターが俺達に助言をくれる
「作戦の第2段階ですよ、いいですか?」
「わかってる」
親指を立てて、マスターへの了承の意図を伝えた。
その時、気配や探知に誰かが引っ掛かった。
人数的に、多数の人間が集会場に浸入しようと足音を殺して裏口に集結している
俺は立ち上がりながらセクイズの前に立ち
愛用の剣を時空間から取り出した後、前に構えた
「┄もう、来たのか? ┄ローランド!」
「ああ、そうみたいだ! 裏口方面に多数の人数が集結している気配がするからな。」
「警戒をするべき、と言うことだろう」
「そういうことだ!」
確認をとるように俺の言葉を聞いたセクイズは立ち上がるなり、自分の得物を時空間から取り出した。
次に玄関からは、我等に聞こえるように怒声混じりの声が響いた。この声はエルか?
「敵襲なり━━、敵人数不明┄。 いま、これより戦闘を開始、気をつけられよ!!」
怒声の中には緊張が含まれていることに、やはりエルだと気づき、表側の玄関で敵と鉢合わせしたようだと推測できた。
しかし、時間的には早いな、まあエルだったら余裕で倒せるだろう。油断しなければな!
まあ、俺達がやるべきことは、裏口から浸入してくる敵を葬ることだ
「セクイズ! 一応は守るが、自分で戦える程度の奴は自分で倒せよ、面倒くせえからな。」
「わぁ~てんだっての、あんたにばかり守られるのは、気持ち悪いんだよ!」
「そのいき、そのいき、ガンバレ。」
俺の軽い口調に、セクイズの奴!昔の口調に戻ってんの気づいてねえな? まあ、そのほうが俺的にはやり易いがな
セクイズと俺は互いに背中合わせになり、敵の奇襲にそなえた。
次の瞬間!裏口のドアが蹴破る音がし、流れ混むように浸入してきた。




