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蒼黒の王と綴られた軌跡  作者: ユミエリ
第1章 【思惑】
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第2話 村の秘密③ーテラ視点中編ー

ちょっとしたテラとライのやり取りを書いています。


僅かに頬を染めて笑む、ライの姿は、とても可愛いと思ってしまい。俺はバッと顔をそむけ小さく


「あいつは男だ、あいつは男だ、俺にそんな趣味はない!!」


と言い聞かせる


だが、妙に鼓動が高くなっている、自分自身に困惑した。


気持ちを落ち着かせようと、呼吸を整えてから、ライをチラッと見ると首を傾げながら、どうかしたのか?という表情をされ、また、ちょっと可愛いと思いつつ、誤魔かすように言葉を選ぶ


「┄素直なライなんて、気持ち悪い」

「なっ!なんだと━━!!」


むぅーと口を尖らせながら反論をされ、男の拗ねたような顔しても、気持ち悪いと思うのに可愛いいと思う俺は、どっか変なのだろう┄┄。


うん、考えるのは放置だ┄┄忘れよう!


「人がせっかく礼をいったのに!バーカ、バカ、バーカ!!」

「┄┄子供かよ、まったく┅。」


らしさを取り戻したライに苦笑しつつ、いつもどおりになった様子に安堵し

頭を切り換え、深く息を吐き


「和んでる場合じゃないだろう、今は」

「┄┄そうだった!どうする、逃げるにしても、護符の力も消失したら、危機的状況はかわらないよ?」

「┄┄それに、いまの俺は、役に立たないと思ったほうがいいよ」


肩を触り提案してくるライは、ひどく辛そうな表情をしているのを見て


俺がこいつを守らないといけないんだ!


と、心に固く決意をする。


敵の状況を確認するように、前を見据える

騎士は護符を張った結界をなにも考えてないのか?剣でガンガンと攻撃を繰り返している


どう逃げる、俺!


と心に問う、次の瞬間だった。


護符の効力が切れたように、パリンと音が鳴り、騎士はフッと笑みを浮かべ俺を見るなり、近づいてくる!クソッ!どうすればいい!!


ガサッ、ガサガサガサ┄┄┄パキ


突如、音がする。草の中を駆けるように鳴り、騎士は音に気づき足を止め、辺りを見ていた。


俺は好機と判断した。この偶然な状況に紛れれば、逃げられると


「ライ!!┄┄にげるぞ!!」

「え!?」


短く声をかけると、ライは驚いた声を出したが、気にせずに手を掴み走り出す


するとライは俺の意図を掴んでくれたのか、一緒に走りだした。


騎士が辺りを見回している場所より反対側にはしりだすと以外にも、すんなり逃げる事が出来た。


普通だったなら、敵は人の気配に敏感であり、物音てきに子供の走る音は軽いが気づくものなのだ。


しかし、大きな物音にしか反応を見なかったことに俺は安堵していた。


判断的には正しいかは、わからなかった。


それよりいまは早くここから、距離をとらないといけない


走りながら後方のライを見ると、少し苦痛な表情をして顔には汗がつたっている、息は少し切れている状態だった


前に向きなおし、己れの不甲斐ない思いにかられ、ライに見られないように口唇を噛みしめた。





2、3分ぐらい走り、森の獣道に入った頃

俺達は、木の影に身を隠していた。


森のあちこちからは、男の怒声が聞こえてきた。


きっとあの凶暴な騎士が俺達の存在がいなくなったことに気づき、仲間にでも知らせたのだろうと推測し、辺りの警戒心を強めていると、クイクイと服を引っ張られて、隣にいるライを見る


すると人差し指で、困惑気味に、近くの草むらのそばを指差した


「どうか┄したのか?」

「あれ┄┄あの子だよね、なんであんな所にいるのかな?」

「は?┄、あの子って誰だよ?┄┄┄げっ!!」


小声で会話し、ライが言う場所を、良く見ると┄┄動物がいた。

それも思いっきり捜していた奴だ!


名前は決めていないせいで、動物呼びになるけれど


動物はじと~っとした目はどこか、呆れているようにみえた。


「げっ!!は酷いよ、あの子、オレ等を助けてくれたのに!」


「は?」


「ほら、あの騎士が物音がした方向に、気が散ってたじゃん、あれ、たぶんこの子だよ」


「え?┄いや、だから、なんで?」


「オレ達の逃げるとき、ついてきてよ┄┄近くで見えたし」


なんで冷静に状況確認してんだよ!┄┄たしかに、逃げるときは前しか見てなかったけど


真面目に緊張していた俺の気持ちを返して┄┄まじで┄┄


ガクッと両手をついて脱力する俺は、普通の反応といえるはずだ


まったく┄┄かなわないな?ライのマイペースは┄┄


「あれ?なんか怒った?」


体が震えて笑いを堪えている俺に、勘違いをしているようで、顔を覗き込んで、怒ってるのか?


と眉を八の字にして心配しているライに、何となく小さな反撃をしたくなった


ライの額にデコピンを一発、軽く人差し指で弾く


「┄イタッ!なに、すんだよ!」

「┄┄なんとなく?」

「やっぱり、怒ってんじゃんか!」

「怒っねぇ~~よ!┄┄それより声は小さくな、回りに気づかれるだろう?」

「┄┄ごめん」


自分の声が大きくなっていると注意され、いまの状況を思い出したようで、口を両手でふさぎ、謝り苦笑された


てっきり俺に対して、いつものように怒るかと思ったのにな?


「それより、どうする?動物は見つけたから、村にもどるか?」


都合よく、動物を追ってここまで来たのだし、見つけたのなら戻るのが筋だと感じ提案する


しかし、ライは俺の提案に首を振り否定な態度を示す


「やめとこう!あちこちから足音や馬の蹄の音がするし、オレらの足で抜けるなんて、実力的にむりだよ!」


傷のある肩に無意識に触れて、僅かに震えている

声もいま、気づいたが弱々しい。

怪我の状態は徐々にライの体にダメージを与えていると思うと胸がチクリと痛む


「┄だよな?やはり無理か。なら、これは俺の考えだが、こいつに助けてもらうってのは?」


「え?どういうこと┄┄?」


突拍子もない提案を聞いて、呆気にとられているライに、俺は自信げな表情をして笑み


「動物の奴、じーっと俺等を見て、状況確認してんだよ、いまさっきからな?」


「だ・か・ら┄、もしかして安全な所に連れて行こうとしてんのかと思ってな!」


「なに、それ?┄┄どんな根拠だよ!」

「直感だけど、信じてくれるか?」


ライを真っ直ぐに見つめて、真剣に言ってみたが!


言っててなにが、直感だよってかんじなんだが┄┄


「┄信じてるに、決まってるだろう!テラと何年一緒にいると思ってんだよ、バーカ!」


俺の直感を信じて、すぐに即答してくれ、親指を立ててニッと笑いながら言われ


気持ち的には、今すぐしゃがみ込んで、全面的に信頼されてることに喜んでしまいたい衝動にかられたがどうにか抑えて


「バカは酷くねぇ!」


と反論しておいた。


たぶん頬は赤くなっている思う、絶対に┄┄┄


そんな俺等のやり取りを動物は、なにやってんだ?┄こいつらと呆れられた表情をし、ハア~とため息を吐かれていたなど知りもしなかった




俺達は、あの後、動物へ視線を向けると


やれやれ、やっとかと言うように、座っていた腰を上げて


さあ!ついてこい!と首をクイッと前を向け、歩いて行こうとする


俺達は、俺の勘が当たっているような、動物の対応にお互いに笑み、そして進んだ。


ときおり進む中で、動物が安全なルートを選び先を進むが


見えなくなっても近くらへんで待っててくれ、確実に安全な場所へ誘導してくれる


それを繰り返し数分後、動物がある一角の場所の前に立ち止まり、俺達を待っている


草が生い茂り壁のように高い障壁が大きく立ち塞がっていた。だが、よく見ると動物のいる場所は、子供ならば通れる穴が開いていた。


「┄なんだよ、ここ?」

「┄┄わかんないよ、でも┅┅う~ん?」

「どうした?」

「え?うんん、なんでもないよ┄┄あははは」


苦笑を浮かべて誤魔かしているが、この森に来たときから、いまのように考えるライに、不思議と心配になることがある。


でもライが言いたくない事を、無理矢理聞き出す気にはならない。でもいつか話してくれればとは思うけどな?


ハア~っと息を吐くとライが


「どうかした?」


と聞かれ首を振る


「なんでもないよ。それよりも、動物の奴が俺等がきたら、先に進みやがってるしいこうぜ!ほら?」

「え?押すなよテラ!?」


ライの背に回り込んで、先へと促す俺に、わたわたする友に笑みを浮かべていると

耳に煩わしい音が入ってきた!


『捜せ!小僧どもを┄┄見つけだし殺せ━━━!!!』

『どこにいる┄┄ぶっ殺してやる!!』

『周辺は囲っている、捜せ━━━!!!』


せわしなく足音と怒声が耳に入り、ライの背をおしながら入り口近くまで来たところで足を止め


「なあ┄┄ライ。先に行っててくんねぇーか?」

「は?何!┄┄言ってるわけ?」

「うーん、ちょっと忘れ物┄┄かな?」

「忘れ物って┄┄、なん┄┄だよ!!」


俺の忘れ物なんて、あいつらを殺す事、なんて言えるわけないじゃん。

ニッとはにかんだ笑みを浮かべて、ライの背を叩き


「まあ、すぐ戻るから!先に行って、待ってろっての┄┄┄ほれ、行った行った!」


軽くいつものような口調で言いながら、手をヒラヒラすると

┄┄納得してないような表情だったが

俺の事知ってるなら┄┄行ってほしいと目で訴える


「バカ、アホ、さっさと、こいよ!┄┄待ってるからな┄┄テラ!!」


口悪く文句を言いながら、悔しそうな表情をしたまま、入り口へ進んで行くライに笑む


素直じゃなく、意地っ張りの大切な友よ、無事で┄┄


前へ向き直り、近づいてくる足音がする方向へ目で左右を警戒する


1、2、3┄┄10人ぐらい┄┄か?


短剣を抜き、柄を握りしめる手に力を込めるのと同時ぐらいだろうか?


一人の大柄の男が姿を現す、他にも2~3人だろうか


細身の男が二人、小柄の男が一人

目元は据わり相手を威殺さんばかりの視線は、体に寒気を感じるし、背に冷たい汗が伝う


俺は舌打ちが口からこぼれた。


実力的には、わからないが┄┄少なからずは、時間ぐらいは、稼げるはずだ


それに、ライを傷つけた報いは受けてもらわないと、俺の気がすまないしな


口の端をつりあげて笑み、さあ!戦闘開始だ!!


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