第2話 村の秘密②ーテラ視点前編ー
動物を追うなか、隣を一緒に行くライを見ると、少し考えているのか?ボソボソと呟いていた。
どうしたんだ?珍しいよな、普段は気になったら、つき進んで行くのに
とぼんやりと走っていくライをみてたら、視線に気づき俺を怪訝な顔で見られた。
「┄なに、人のこと見てんだよ!」
「┄他のことに気がちってるようにみえてさ、考え事でもしてんのかなって思ってよ?」
軽くカマを賭けてみると、ライの走るスピードが遅くなり立ち止まった。
俺も走るのを止めて振り返る、するとライはあ~!、う~~!と呻き顔を下に向き、ヘコんだ後、急にグオーー!!と叫び顔を上げ
「テラのくせに!」
と文句を言われた。
意味がわからん、なぜにいま、文句を言われることがあるんだと!
疑問符が浮かぶ
「┄┄意味がわかんないんだけど、なに怒ってんの?」
「別に怒ってないし!なんか考えてたことが、バカらしくなっただけだから、気にすんなっての。」
「いや、だから┄┄なにが!?」
理解不能すぎて、妙に置いてきぼり気分でいた俺のことを気にしてか?
急に走りだし、俺の肩をポンッと軽く叩き、先に進み
「おら、行くぞ!」
二ッと笑っているライを見て、納得はいかなかったけど、俺も走って追いかけた。
「待てよ!ライ!!」
まあ、いいか。自分で納得して元気になったんなら┄┄、あいつは笑ってるほうがいいから┄┄┄┄┄┄┄
笑ってるほうが、可愛い。┄┄┄┄
┄┄┄って、違ーーーう!!
あいつは、男だっての!!
チラッとライを見て、普通にしてれば、女顔なんだよな、言うと怒るけど┄┄なんだろうな、たまーーにくる胸の鼓動は?┄┄┄やめよう!考えるのは、俺はそっち系じゃないってのに!
走りながらの思考は、いつのまにやらスピードがおちていた。
「なに、やってんの┄┄?」
呆れるような声に前を見ると、ライとの距離は、ほんの僅かにあいていた。
「いや~、ごめんごめん、すぐに行くって┄。」
軽くいつものように笑って走るスピードを上げたときだった
すぐ近くの草むらの音がガサッと鳴り、俺の後ろに影が覆い被さった、次の瞬間!!
「テラ━━━!!!」
大きな動揺混じりの声と、ともに俺は突き飛ばされた!次に、ザクッと鳴る音が耳障りのように耳に響く。
音がした方向に向きなおった瞬間、俺は胸に張り裂けんばかりの気持ちがわく中で、回りが┄
まるで時間がゆっくりと流れてるようになり
ライが俺を庇い、肩から血を流す姿があり、すぐ近くには、一人の兵士、いや、騎士が立っていた。
子供から見れば、大人は大きくデカイが、その者の背はまだエル兄ぐらいの大きさで、顔は冷酷な表情をし口元は笑む、剣には血がつき、親父から聞かされていた領主の紋章がある
こいつに!切られたのか!?
と思うと、頭に血が昇り、怒りで身体が震えてきたが┄┄┄┄
次の瞬間、時間が動きだし、ライの叫ぶ声が耳に入る
「┄っ!┄┄テラ、逃げよう。┄┄早く!!」
バッとライを見るとつらそうにしながらも、俺の事を気にかける姿に、俺は怒りを心の中にしまい冷静になるべく呼吸を整えた
「┄そう簡単に、逃げられる状況じゃないぞ!」
周囲を見渡して、辺りの状況を確認する
目の前の騎士以外にも、多数の足音が耳に入る
このままだと、囲まれて殺されると推察できた
どうする?┄┄どうしたらいい?
頭をフル回転して思案を巡らしていた┄┄が!
数秒間、動かなかった騎士が、ユラリと動き始めるのを視界にとらえ
「ライ、少し距離をとろう、あの男?┄何して来るか、わからないぞ!!」
「┄┄た、たしかに!」
ライの傷は軽くかする程度で、深くは抉れてはいない、だが!もし直撃を受けていた場合は、危険だったと判断を出来るほどの攻撃力はもっていると推測する
俺は、舌打ちをして、腰の短剣に手をかけた。
次の瞬間、ブワ~ッと風圧を感じ、騎士が剣先を前に向け両手を支えた体勢になり、一回転をすると風の刃が多数、飛び散るように襲いかかり、俺とライはお互いに短剣で弾く、しかし二枚の刃は受け止めきれずに傷を受けると思っていたが!突如として、何かが淡く光輝き、防御膜が張り巡らし!攻撃を防いでくれた。
なにが起きたんだ?と光の方向を見ると、ライがポケットから護符を取り出して見ていた。
「エル兄に、感謝だねテラ」
「そういや~、そんなのあったな┄┄。まったく┄┄余計な事してくれるよな。」
「素直じゃないな、テラって」
「┄┄うっせ!」
本当は感謝したいさ、でもよ!この状況をわかって渡していたと思うと、妙に納得できないのは、俺だけか!?
愚痴りたい気持ちをグッと我慢をしつつ
状況把握を試みる中で、辺りを見ていたときに
ライの肩に自然と視線が向く
服にはじんわりと血が染まり始めていた
俺は、自分の服を口で噛みきり、ビリッと破くと無言でライに近づき肩に手を置いて巻く
ライは一瞬、驚いて目を見開いていたが、すぐに身を任せてくれ、止血させてくれた。
気を許してくれてると思うと、照れくさくなったけど顔にはださないでおいた。
「┄┄よし、一応、大丈夫だろ。」
「┄┄┄ごめん。なんか、役に立たなくて」
視線を反らして謝るライの様子に俺は
止血してる間になにを思って?謝る必要があったのか、疑問しか浮かばなかった。
怪我をした理由などは、俺のためのものだと言うのに、顔をそむけている状態は、ひどくつまらない
「バーカ!子供の俺等なんて、そんなもんだろう。ライがそんなこと言うと、俺まで役立たずになるんだけど┄┄。」
「それに、怪我は俺のために、おったものなんだ。なぁ~に、1人で抱えこんでんだよ!」
らしくないことしてんなよ!って言葉を続けようとしたが、ライが苦笑混じりの笑みを浮かべられ言葉に詰まる。
俺は頭をガシガシかいてから、ライの背中をバシッと叩くことにした
文句を言われてもいい、ライがいつも通りの調子を取り戻して欲しいと思い実行してみたのだが?
少しの間が空きライは何かを言おうと口をひらくが、閉じて、息を吐き真っ直ぐに俺をみつめ
「┄┄ありがとう┄┄テラ」




