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蒼黒の王と綴られた軌跡  作者: ユミエリ
第1章 【思惑】
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閑話 見え隠れする陰謀ーエル兄視点ー

ブックマークありがとうございます。

この話しはテラとライが喫茶店にいる間に起こった襲撃の様子を書いています。

エル兄視点です。

セクイズ様が森の様子をうがかってこいと命令され出発しようとした矢先にヒュードラ達の目撃情報は、俺にとっては信じられないものだった。


村へ進軍する騎士を見た様子や、表情のないような、人であって人ならざる者だと聞いた瞬間、ジルさんから耳打ちされた事を思い出す。


『もうすぐ、私が言っていた対策が役に立つと思います。頼みましたよエル、あなただけが頼りです。』


ああも信頼されてしまっては、応えないと男がすたるというもの


と気合いを入れ、セクイズ様がいる集会場へ向かい、報告したまでは良かった。


報告も終わり、別の場所へ向かうように言われ、外にでた。


すると目の前には村の中に一軍の将といえる者と、周囲には騎士が数人、整列をして立っていた。


ヒュードラに言っていたから、村人の避難はさせてくれてるだろう?


と思い、騎士をみる限りは血が付いていないことに、安堵したが、今は顔に出すわけにいかないと思い直し、将たる男を見据え発言した。


「我が村に許可なく進軍してくるとは、何の用件でしょうか?」


口調の語尾を強く、はっきりとした物言いをした。だが、反応はなく、将たる男は、ゆったりとした歩調で近づき腰にさげている剣の柄に手を当て┄┄┄┄┄


「命┄令┄。村┄の者┄殲滅┄玉┄殺す殺す殺す、ころすーーー!!」


単調から語尾が強くなり、首をカクンと曲げたまま、顔色は青白く、口からは涎を垂らした状態で、剣を抜いた瞬間!


それが合図になり、騎士どもが動き始め、呻き声が一斉に響き渡っていった。


俺は自身の剣を構え、集会場へと聞こえるように、声を張り上げ宣言した。


「敵襲なりーー!!敵の人数は不明┄┄。いま、これより戦闘を開始する。気を付けられよ!!」


宣言後の俺は相手を見据え、戦いへ向かって行く。


数分後、剣術や体術、体力面や技術はジルさんとセクイズ様方に指導されていたおかげで、どうにか一軍は、片付ける事ができ一息ついた頃、集会場からセクイズ様や師匠とジルさん達が現れた。


そしてよく観察すると、セクイズ様の肩辺りから血が滲み出ている事に気づく、中にも侵入を許してしまったのか?と思うと己れを悔やむ。


しかし、師匠やジルさんがいてくれた事で、セクイズ様の怪我がまだ、軽めにすんでいる事に安堵した。


だからといって、侵入を許してしまった事は謝っておく、後々、怖いからね!


「すみません、俺は、まだ未熟のようで、中に侵入を┄」

「気にするな、あんなザコなど本気を出す必要もなかったからな!」

「まったくだ。だが!俺はお前と違って傷はないがな!」

「┄┄はあ?この傷はてめえのせいで、おったんだろうが!!」

「そうだったか、わすれたね。」

「殺したろうか!!」

「やってみろや!!」


いまにも、違う意味で、戦闘が始まろうとした。

俺には、この方達の喧嘩を止める事ができないため呆然と見守っていると┄┄


「二人とも、緊張感を持ちましょうね。」


と落ち着いた声がした。


近くにいるジルさんが、セクイズ様達を見てニッコリと笑顔を向けているのに、威圧している様に見えてしまう


何故なら、お二人ともビクッとなって小さくなり黙ってしまうからだ。


┄┄凄い、お二人の喧嘩を止めるなんて、ジルさんぐらいだと思います。尊敬します!


「まったく、何を安心してるのか知りませんが!まだ敵はいるんですよ。森の外れの方にも、他にも2、3軍は村へ進軍しているとエル君が報告してくれたはず、油断しては元もこうもありませんよ。」


ジルさんの辛辣な言葉にお二人ともダメージを受けているが、誤魔化すように咳払いをして僕を見た。


「┄┄そういうわけで、最初に頼んだ場所へ行き、知らせてこい!村の事は俺達で守っておく。」

「┄┄はい!!」


僕は敬礼と、ともに一礼をして、セクイズ様から行くように頼まれた場所へ向かうことにした。



目的の場所への通り道にある喫茶店に走っているなか、視界に入り、不意に思い出す。


そういえば、ライとテラがこの場所に来ていたことを僕はまだ、ライ達がいたら危険な状況を教えておこうと思い、店に立ち寄ることにした。


細心の注意に気をつけつつ、店の扉を勢いよく開け放つと中に入る。


バンッと大きな音が鳴ってしまうが、そんなことはどうでもいい。いま気にする必要はないと判断した。


周囲を確認する、辺りを見回したらカウンター近くにあるテーブルにライ達を発見した。


無事だった事に安堵したが、

なぜたろうか?緊張時だという状況なのに、ゆる~いこの空気に、┄┄┄幸せな食事シーンはさすがに力が抜ける気分になる


カウンターに寄りかかりながら、二人のマイペースさに俺は声を大にして言いたい!


どうして食事を取ることになった。


用事は終わったのか!!と┄┄┄


深い、深い溜め息が出ている、俺は呆れているようだ。


「┄エル兄!!」


唐突に俺がいることに気づいたらしい、ライが

驚き、声をあげる。


そしてお互いに顔を見合わせたあと、ライは立ち上がり、テラは口をあんぐりと開けたまま、驚きつつも、すぐに食べいた物をテーブルに置きすぐに駆け寄って来た。


それを見たライも俺の方へと近づいた。


二人して心配する表情に┄┄┄┄


別に体調が悪いわけではないぞ! 


二人を見て呆れただけだからな!


口には出さねえけどな。


さて、ここに来た目的を果たそうか?と心の中で決意をして二人をみながら


「┄┄まだ、ここにいたんだな、二人とも!」


本当に心配していた事を苦笑混じりに伝えたとき、ライはクエスチョンマークを頭に浮かべている表情をしていたが、テラはライと違い冷静な思考を巡らし、俺を上から下まで観察するように見つめ、余計に心配な表情になった。


「外で何かあったのか、よく見ると服のあちこちが破けてるようだけど?」


的確な判断をもった物言いに、俺は驚いた。


セクイズ様の息子であるテラの頭の回転と、状況的な判断力はまえから、凄いとは思っていたが、ライのせいで少々バカッぽくなってて忘れていた。


俺はどうせ誤魔化しても気づかれるならば、子供扱いは失礼だと判断し


一度、息を吐くと、いまの状況で何が起きているのか?を説明しておくことにした。


もともと危険を知らせておくつもりだったしな


「┄┄いま、村は領主により┄┄襲撃を┄┄受けて┄┄いる」


「┄襲撃って、村に、何のために⁉」


「目的は不明な点はある、だがセクイズ様の話しによれば、村の外れの森に向かっている者と村を消そうとしている者とで別れて動いている可能性があると言っていた。」


「俺は命令で別の所へ行くつもりだったが、途中でお前達の安否がきになってな、ここに来たわけだ!┄┄本当に無事で安心した。」


報告混じりの言い方だっが、二人を心配していたのは本音のため、少々苦笑じみてしまい俺に


「「┄そっか、ありがとう(な)」」


二人は眩しいほど、純真にお礼を言葉にしてくるため、心がこそばゆくなり、可愛い奴等めと抱きつきたい衝動にかられるが、グッと我慢をする。


まだ、癒されてる場合ではない┄┄

いまの状況は気を緩めると、命取りになるからな!


俺は心を切り替え、二人の頭をポンポンと置くと、忠告しておくことにする


村の状況的は危険をはらんでいる中、己れの力量を弁えずに無茶をする可能性がある


「そういうわけだから、二人ともここを出るな。ジルさんが結界を張って、敵の目をくらましているからな!」

「嫌だ!!俺も手伝いに行かせてくれ、親父達の手助けぐらい┄┄┄。」


駄々っ子のような物言いで反論してくるテラの言葉に、舌打ちしたくなった。


素直に聞いているライは何も言わなかったことに安心していたが、やはりテラは反論した。


ハア~っと小さく息を吐き、どうするかは前もって決めていた事を実行した。


カウンターのテーブルを叩きつけ、ここは心苦しいが、心を鬼にして説得することにした。


威圧込みの怒声でテラに言うと、テラの肩がビクッとなったが、嫌わないでくれよと心の中で願い、言い終わる頃には下を向き「わかった」と言ってくれて、ホッと安心した。


その後、一応は安心させるためにテラの頭を撫で繰り回しておく、頑張って耐えてくれたと思いながら。


ライには護身用の護符を渡して店を出た後、扉の前でハァーとおもいっきり息を吐いてしまう!


「┄┄本当に、守ってくれると、いいんだけどな?」


ポツリと呟いてしまう俺、何故かテラが素直に引き下がったことが、妙に引っかかっている


あいつがああも、引き際がいいときは、ろくでもないことを考えてたからな?


まあ、多少は己れの力量のなさは、わかって悔しいとは思っていたようだが┄┄┄


やめよう!


なんか考えるだけ無駄な気がしてきた。


いまは、俺は俺の出来る事を考えるか!あすこに行くにしても、気持ちを切り替えていかないと俺もヤバイしな。


パンッと自身の頬を叩き目的の場所へ向かって行くことにした。

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