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蒼黒の王と綴られた軌跡  作者: ユミエリ
第2章 それぞれの出会い
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第9話 真実と継承ー脱出⑦

ブックマークありがとうございます。今回やっとテラとライが再会します。再会まで長かったよ~

実際に人の死はきつい、いくら奴隷であろうと私とあまり変わらないのに┄どうして┄


そう思ってアルフィードにて死んだ子供に目を向けていれば、パチパチパチと両手を叩く音が私の耳に入り、バッと人の気配に近くを見ると、いつのまにか執事の男が立ち、楽しげな表情を浮かべた姿があった。


こいつ┄ブルスと会話してた奴だ!

なんなの┄なんで楽しげなのよ┄


私は気味の悪さを滲ませる執事を見据えていると、アルフィードが私を庇うように立ち、執事を射殺さんぐらいの冷たい眼差しと怒りを纏わせ睨みつけていた。


「てめえか┄ゴルドラ。こんな子供を餌にしやがって‼」

「┄エサ?┄あ、あぁ┄そこに転がる塵か。まあ┄ブルスより┄いらないと貰い受けてね、じっくり上から下まで味わい、血をた~ぷり飲ませて頂きましたよ。」

「ですが私はね血も精液もご馳走なんですよ。まったく使い古した物より新鮮な方が良かったんですが、美味しかったですよ。」


ペロリと舌舐めずりする仕草に、こいつのほうがクズで変態でマッドサイエントだと思うし┄┄ムカツク


私はギュッと短剣に力を入れていると、ビリっと空気に電気が走り、ゴルドラを瞬時に纏い、地面や周囲を囲うように魔法が展開された。


誰が? と思うもアルフィードの方向より、感情が私へと無意識に流れてくる、これって契約の影響のせいでリンクしてるのかな?


哀しみと憤怒、苦痛や憤りが沸々と流れ、胸がチクチク痛い。


それだけ子供達に罪悪感をアルフィードは思い生きていたのだと、彼の優しさをみた気がした。


だからこそ少し離れ、ゴルドラに攻撃を仕掛ける背中が辛そうにみえ、声をかけようとしたときだった


雷撃が瞬時に弾かれ、ゴルドラは平気な表情のままアルフィードを見て、あっけらかんとした態度でヤレヤレと息を吐かれた。


「┄そこまで怒る必要もないのに、精霊様にしては優しいことですね。さてさて貴方達と戯れてる暇は私にはないんですよ、せっかく芽吹く種が成長する時期になったことですし、あの方に頼んだ分、私も力を取り戻したことを報告しなくては」

「ふざけるな┄ゴルドラ‼」


バチバチバチと周囲に弾き雷撃を放ち始めるも、私やクロエには当たらないように配慮しているものの


アルフィードはそうとうキレていることに気づき、私は慌ててアルフィードの名前を呼び戻して、服を引っ張り


「アルフィード┄力を抑えなさい┄建物にヒビが入ってるから‼」


と叫べば、ビクッとなり┄急激に力を縮小してくれた。


一瞬だけどビキビキって音がしたから、建物なんて破壊しそうだったから止めれて私は心底ホッと安堵した。


そのときアルフィードが言うことを聞いた事とひょっこりと私の存在を感じたようで、偶然に敵と目があってしまうと、何故か一瞬だろうけど驚かれるような表情をしたが、バッと視線をそらされた。


あれ? いま僅かだけど┄酷く怯えた瞳を向けられた気がし、首を傾げていたら、アルフィードが「我が姫君は強い」と意味のわからんことを言われた。


「は┄なにが?」


突飛な発言に理解できず、ついつっこめば、アルフィードがクスクスと笑うだけで答えてくれず、ただゴルドラを見据え、低い声音で忠告の言葉を紡ぐ


「┄あまり油断するなよ、こいつはあの男のために力をつけている。いつかアイツとあいまみえるなら覚悟しろとな」

「┄それとお前の計画は俺が潰す、ブルスのためにも┄このままになどさせない」


ゴルドラはチラッと私を見て、すぐアルフィードを見るなり、顔に手をあててクハハハハハ! と笑いだす


「┄なるほど┄いいでしょう。必ず伝えて差し上げます、ですが┄止められますかね┄彼を┄フフフ」

「では┄これにて本当に去ることにいたしましょう┄塵クズがここまで沸いたようですしね。」


それだけ呟き、ゴルドラはスッと姿を消した。


少々┄場にて置き去り感が否めず、アルフィードの服を引っ張れば、ゴルドラが去ったことに対して舌打ちをかますも、すぐに私に気づき振り返ってくれたものの


「どうかしましたか┄姫?」


と言われ、ゴルドラに感じたことを愚痴りたくなった。


「ねえ┄あのゴルドラって┄なんなの? 人の事みてビビるし、憎まれ口たたくし、スケコマシだし、変態だし、すーーーーーっごくムカツクんだけど‼」


思ったままの苛つきを込め言ってやったかんを見せたら、さっきの緊張感は何処へやら、アルフィードがプッと笑われる


何故に笑うんじゃい!


と文句を言いたくなったものの、私は┄アルフィードが少し元気が出たのかと、ちょっと安心する


だが、しかーし、このまま何もわからない状態は腑に落ちん気持ちのため、ゴルドラのことや、何の話をしてたのかと詰め寄り質問を投げ掛けてみるが


後半部分を省き、ゴルドラが人でなく吸血鬼一族だの、ブルスをかどわかした男のことを掻い摘まんで話された。


なんとなく納得いかない気持ちでいたものの、それどころでなくなる


だって○イオ・ハザード的ゾンビどもが現れたことを、クロエの警戒の鳴き声を聞いて戦闘することになったからだ。


もう絶対に、何もかも終わったら聞き出してやる、主の権限使ってね。


◆◇◆◇


前方、後方のゾンビどもを薙ぎ倒して行き、戦闘面は┄どうにかなっているものの、トドメはアルフィードが浄化してくれ、一階に続く階段まで、どうにか辿り着くことが出来た。


しかし私の服は戦闘のせいか、このロリ服の防御力の弱さか、だいぶ切り刻まれ、ちょっと服がボロとかしている


「あ~もう、前の服の方が、服の防御力って絶対に高かったよね、まじで┄マジであの変態ブルス┄シメル‼」

「はいはい、文句を言ってないで進みなよ┄お姫様」


くっそ┄他人事だと思いやがって、アルフィード┄お前にも原因があるくせに


ジロッと思いっきり睨みつけると余計に笑われ、ムカッと腹立てていたら、中央広場の一階あたりより、とても久しぶりな声が耳に入った。


「┄はぁ?┄バカじゃねーの!あんな所に女なん┄┄えっ‼ はぁ~、はいーー⁉」


この間抜けな声とリアクションはテラだ!


そう思い、階段の手摺りにのりだして見れば、アホ面で固まるテラがいた。


おぉ┄懐かしき相棒で、いいリアクションだね。


そんな感想を抱きつつ、階段を駆け降りて┄勢い良くテラに抱きついた。


「テラーー無事だった! 怪我とかしてない‼ あの変態に大事な所とか┄奪われてない‼」


ブンブンとテラの身体を力強く、勢いをつけて揺らせば


┄うお~ゆ~れ~る~


と懐かしき反応に、やり過ぎたと止める


「┄すまん┄勢いつけすぎた、大丈夫か?」


少々クラクラしつつもテラは、頭をおさえ


「やっぱライだ┄けど┄この格好カワイイなチクショー」


と何か小声で言われ、聞こえなかったから聞き返し、首を傾げれば┄うぐっとか呻き赤くなりだした。


「どうした? やっぱ怪我とかしたのかよ。あっそれとも、あの変態に貞操を奪われ┄┄って痛いな」


バシッと頭にチョップをされ、文句を言えばテラが呆れて「あほ」と笑う姿に、ちょっとドキッとする


なんだろう┄テラの場所って何処か安心するな


そう思ってジッとテラを見ていれば、ちょっと何故か私より一歩下がり「ち┄かい」とか言われた


うむ┄どうした?

こんな距離たまにあったではないか、逃げるなよ失礼な


「別に┄近くても変じゃないだろ、ただのスキンシップじゃんか!」

「い、いや┄でも┄お前┄それはさすがに┄気になるんだが┄ライって女なのか?」


目線が胸元と私とで交互にみて動揺し、どんどん赤くなりだすテラに、さすがに照れているのがわかり、不可解ながらも自分の胸元を見れば


ロリ服は胸あたりにて切られていて、下着の所まで肌が見せ、まだ発育ギリギリだが、ちょっと出てきた小さな胸下があらわになっていた。


バッと私は手で隠したのと同時にテラを見て、私はワナワナと震えてしまう


だって脱出する前に女だなんてバレたくないと思ってた矢先に、こんな失態をテラの前で見せて、よりにもよって『女』だとバレるなんて┄嫌われるじゃんか‼


そう思うと悔しくて┄何も言えずにいれば┄頭をポンポンと軽くあてて


「┄ごめん┄何か理由があったんだろ、俺は別に女でも┄背中を守れる相棒はライだと思ってる、だから変なこと思うなって┄な!」


私はてっきり┄酷い裏切りだと怒ると思っていたのに、優しげに言葉を紡ぐテラに顔を上に向ければ


いまだに赤面しながらも┄笑みを浮かべていて私は┄テラが大人だと感じ┄逆に照れる


だってさっき『女でも┄背中を守れる相棒はライだと思ってる』は、さすがにドキッとしたから


それに幼馴染みってズルいね、私のことわかりすぎるよ┄┄バカ! テラのくせに┄


「┄ありがとう┄テラ┄」


そう口にし笑って見れば、バッとテラは両手で顔を覆い、なにかブツブツと言い出しているが、うん、いつものテラだと思えたのだった。


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