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蒼黒の王と綴られた軌跡  作者: ユミエリ
第2章 それぞれの出会い
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第9話 真実と継承ー脱出⑥

準備を終えた頃、アルフィードより部屋を出る前にと防御力と身体を軽くするための補助魔法をかけてもらい


クロエは私の前方にて、騎士の如く前に立ち、一緒に戦う意欲を見せ


どうしようか? とアルフィードを見れば


「いいんじゃないか、ついでに守ってやるから安心しろ」


と笑みを見せてくれ、私は頷いていた。


そして外へと出てみれば、マップ画面でも見たときよりもリアルに豪華そうな装飾が施された廊下が並び


部屋数も相当あり、道の端々には高級そうな調度品が鎮座している。


うへえ~高そうだよね┄これ壊したら凄く賠償金が凄そうだよ┄怖っ!


などと、つい緊張感もないことを思いながら歩くことしばし、何故か妙に静かだと思っていれば


前を歩き警戒していたアルフィードが制止の合図をし、妙にキョロキョロと辺りを見回している。


「どうしたの?」


アルフィードに声をかけると、私に振り向かず┄前方を見据えたまま説明する


「┄変なんだよ┄妙に静か過ぎるし、外に待機してる奴や盗賊が見当たらねえー。それに┄この波動┄かなり危険な状況かもしれん」

「┄え? あっ! そういえば┄アルフィードが部屋の外は盗賊どもがウロチョロしてるって言ってたよな?」

「ああ┄だからこそ俺は警戒してたんだが┄二階は無人か?┄いや、だが┄」


そう呟いていたときだった、急にアルフィードが警戒するように近くの扉を開くと、子供3人の化物が飛び出て襲いかかってきた。


子供の服はボロボロだが┄何処かで見たような┄と思っていると、アルフィードはすぐに何かを気づいたらしく


その子供の頭を両手で掴み壁に打ち付けると、子供達は「グアッ‼」と呻き気を失った。


次にアルフィードはすぐに何か鋭いものを手に纏わせ、子供達に攻撃を仕掛けようとしたとき私は気づいた。


そうだ┄あの子供の服と髪や何処かで見たと思っていたのは┄画面でみた奴隷の子供達だと


「アルフィード、その子達‼」

「┄ライ┄助けるのは前に無理だと言ったはずだ。いまのこいつらは┄すでに絶命し、身体だけを操られている、殺してやらねえと┄逆に可哀想だろ」


酷く辛そうに言われ、私は何も言えないままでいると、アルフィードは子供3人の心臓へと力を放てば┄ビクビクと痙攣し動かなくなった。


私は人の死をみて┄目をそらしたくなったけど、ジルさんから言われたことを思いだす。


◇◇◇


廃村の村を出発しているとき、私とテラに戦うときの覚悟を問われことがあった。


「テラにライ、二人には旅の間に必ず人というものと戦うことになります。ここで必要なことや戦闘になる覚悟とは何であるか┄わかりますか?」


私とテラは互いに顔を合わせ、首を傾げつつ考えてみる


人を殺めること? 戦うための技術で倒す?


あっ! もしかして自分の腕を磨いて、相手に力をみせつけるとか?


などと思考を巡らせる私だったが、横にいるテラが┄何か気づいたらしく


「┄人の命を奪い人生の先を狩る重み┄か?」


と答えている。


するとジルさんは頷き、私とテラをみて複雑な表情をした。


「テラの返答は半分が正解で、もう半分は違います」

「答えは己れが人を殺め、生命を刈り取る精神と人の死に際を目に焼きつけ、それに対し罪悪感で心を壊さない気持ちを持つことです」

「二人は┄いつか人生の間に生と死を、何処かで感じ┄人を殺めるか、目にするときが必ずしもあります」

「手は血に染まった感覚が拭えず┄死は苦痛となる。命を狩るというのは重く、そして戦うときについてくるものです。だからこそ二人には強く、正しい道へ進むために覚悟をもち続ける人であってください」


ジルさんは┄自身の体験のもとで語るかのような言葉は重く、心にささり、テラと私は互いに力強く頷いた。

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