第9話 真実と継承ー脱出⑤ライ視点
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爆発音を聞いて┄アルフィードが迎えに来たようだと言われ
ジルさん達が来たのであろうと推測し、怒られることも、心配しつつ┄このままジッとしているのも変だと思い行動しようと決意を固める
「ねえ┄アルフィード、一つ聞きたいんだけど┄オレのもとの服のやつないのか?」
まず最初に、この服だと本気で動きづらいし、もしも戦闘になった場合、アルフィードが守ってくれたとしても┄
テラにこんな女の格好なんか見せたりしたら┄
女装趣味とか、男のくせに似合わねぇとか、幻滅されるに決まっている
それにライというキャラからしても┄変だもん┄。
私は一応、女だけど、キャラクターのイメージ壊したくないしね
そう思いアルフィードに聞いたのだが、なんと! 私の元の服は捨てられたと言われた。
どうにも、このいまの服として男の娘として売るつもりであったらしいのだ‼
くお~マジでヘンタイじゃん、キモ‼
「┄主┄女性としては生きる気は┄ないのか?」
私がブルスに対して、軽蔑の罵声を胸中にて、文句を浴びせているときに、アルフィードから妙な事を聞かれ、振り向き即答する
「┄┄ないね。もし┄オレが女なんて知ったら、テラの背中を守るなんて出来ないし、いまさらバラしたりしたら┄。」
「笑って許すというより、逆にテラの方がオレを守ろうとするなんて、対等じゃないんだ」
「オレは┄それが嫌なんだよ!」
もしもという考えは昔にも思ったことはある。
男として服装を着れるのは良くても12才まで、もっと成長すれば、身体つきは変わっていく
私は丸みのあるような女性の身体に、テラは男らしく格好良く、逞しい身体つきに
だからこそバレるなら、いっそバラしたらって思った。
でも┄それは壊す行為をして何のメリットがあるのだと考えてしまう、だってデメリットしかないからだ。
テラと対等で友人として側にいることや、女だからと守られるような存在にはなりたくもない。
それにこのライというキャラは、テラを守れる唯一の存在だと、ゲームの記憶が曖昧な中で感じているし、守り守る間柄は、私にとっては大事だからだ
正直に私の思うままに力強くアルフィードに告げれば、アルフィードは瞠目しつつも、頭を掻いて呆れ「そんなもんかね」と呟きつつ
「あ、でも服┄それしかないんだよな」
と言われ、続けて「じゃあ、どうする?」と含みを入れるように私を見てくるため
いったん自身の格好を観察し考える
確かに服がないならば、この服を脱いでやると思うが、下手に外での軽装は危険だと思いとどまり
ならばどうするかと、服の構造をどうにかすればいいのではと結論ずける
私は自分のナイフで、膝あたりまで切り裂く用意をし、ロングスカートを掴む、実際ロングスカートなど戦闘の邪魔だし、体術の足蹴りを防いで動きづらさがあるからね。
そう思いザクザクと切り裂いていれば、私の様子を見ていたであろうアルフィードがえらく焦るような声をあげるが無視し、最後の布を切り取れば、足元が凄く楽になった。
「ふう~これで動きやすくなった。┄うん? どうした┄アルフィード?」
足の感覚がいい具合に露出したけど、戦いには、べつに問題はないはずだと思うんだけど
「┄いや┄主が似合う格好になっていることに驚いている。だが┄それで戦えば見えるぞ下着が┄」
「あ~下パンね、大丈夫、大丈夫、テラはオレを男だと思ってるし、下着ぐらいで┄どうせ困らんて┄」
テラはそういう奴だ。
私をそんなふうに見てるわけない┄うん、絶対に┄
ズキッと胸がちょっと痛み出すものの、気のせいだと首を振るが
まあ逆に私は時々、テラが男らしくなる姿にドキッとすることあるかも
ハッだから何を考えてんのよ、私は‼
ぐお~! と両手で頭をおさえ、一人で悶えていると、ヤレヤレと呆れるように「困った主だな」などとアルフィードが息を吐いていた。
◆◇◆◇
服の部分は整い、いらん考えは頭の隅に追いやり┄脱出方法をアルフィードに聞いていた。
「それで┄ここから出るためには、どうしたらいいわけ? 外には盗賊がいるって言ってたけど」
ベッドに股を広げて男座りのままで言えば、アルフィードから股を閉じろ、見えると言われ┄言葉の意図に気づき、バッと股を閉じる
「スケベ┄スケコマシ‼」
「┄主が短くしたせいだろうが┄まったく。まあ┄それよりもだ脱出するならば、外に出た瞬間から戦闘になる可能性があると思ったほうがいいだろうな。だが盗賊を回避して進む方法はある」
アルフィードは私へ少し前に見せてくれたテロップ画面のマップを出現させ、離れた場所から手を誘導していくと、画面が動き2階から中央広場の一階へ下りて、少し進んだ場所に黒い扉があった。
「この場所が一番┄安全かつ無事に脱出できるだろう」
「ふ~ん、じゃあ┄テラ達を助けに行ってから┄そこに行けばいいわけだ」
「┄助けるって言っているが、お前の相棒ども┄もう牢屋から脱出して、黒い扉の方向に向かっているようだぞ」
スッと画面をテラ達の方へと映しだした。
するとそこには攻略対象者達とテラと拐われたであろう子供達に大人達が一階あたりで戦っている様子が見受けられた。
しかし妙だと気づく
あれ? 盗賊と戦ってないよね。
どっちらかと言えば、ゾンビっぽい奴と化け物が混合しているように見える
それをテラ達と大人達がゾンビと化け物を切って、切っていくけれど、そのたんびにゾンビも化け物も平気な感じでユラリと起き上がり出す
まるで某ホラー映画【バ○オ○ザード】だよ、生で見ると怖!
いやいや、怖がってる場合じゃないよね。こんな場面だもん┄側に行って手助けしなくて相棒など勤まらんわ!
ぐっと握り拳を作り気合いを入れ、いますぐにでも行かねば女がすたると決意を固め、ベッドより下りる
「アルフィード! 加勢に行くよ、こんな所でジッとしてるのが┄もったいないしさ」
「┄┄急に目付きと態度が変わったな、好きな奴を見たからか?」
突飛なアルフィードの発言に私は、一瞬固まり、すぐに「は? ほあ~‼」と喚いてしまう
「いいいみ、意味わからん⁉ 好きな奴って┄バババッカじゃないの! テラはそんなんじゃねーし、友人としてなら┄好きだけど。って何を言わすんじゃーボケッ‼」
ちょっと、いや酷く自分が動揺して、どんな顔になっているかは知らないけど、言い返せばならん気がして文句を言ったとき、アルフィードはニヤリと笑い
「ふ~ん、自覚なしで、ここまでとは┄あいつにも確認しないとな」
などと呟いて、からかう反応に┄ムカッとし、クロエに「やってしまえ!」と言えば、アルフィードの顔にクロエが飛びかかり、蹴りを一発食らわし華麗に着地をする。
クロエ、ナイス!
私はサムズアッブしたら、クロエも片手を上げて笑う感じにふふっと互いの健闘に和めば、アルフィードは「ひどっ!」と悲しげな声を出していたが無視し、荷物を肩にかけてから、ビシッと人差し指を向ける
「ほらっ! 遊んでないで、脱出するため、私を護衛しつつ案内しなさい、アルフィード‼」
ふふんとキメ顔をして告げれば、アルフィードは瞠目しつつも、ヤレヤレと言いたげに
「主のご命令のままに、我が姫君」
と一礼してくれたのだった。
テラとライが再会するのも、あと少しです。




