プロローグ 前編
初投稿なので、お手柔らかにお願いします。
夕暮れの日射しが照らす中を二人で草原を歩いていた。
村では大人同伴で、小さい頃から一緒に狩りをして獲物を捕ってくる慣わしになっている。
何故か今日は大人同伴ではない状態で狩りをしようと、親友に誘われてしまい、前方にいる幼馴染みに面倒くさい態度のままに無理やり連れてこさせらされ、今に至る。
ひどく迷惑だったが、何か理由もなく、こんな事はしない奴なので黙ってついてきたのだが、行けども、行けども草原を歩かされ、少々疲れてきた。
「なあ、もういいかげん目的地を教えろよ!」
じと目で前を歩く親友に抗議してみる
すると、親友が足を止め振り返り
「いいから、いいから、ついてこいって、せっかく珍しい物見つけたんだから…!」
ニカッと笑顔を向け、再び前を向いてあるきだす。
そんな顔を見せる程の物を私に見せたいのか、足取りは軽い。まあ、いいか楽しそうだし、たいした物じゃなければ殴ろうと心で決意して、私も親友についていった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
数分たった頃だろうか、親友が足を止めてから私の方向に振り返り、指を茂みの方に向けたあと
「ほら、あれだよ!珍しい動物なんだぜ。少し怪我してたからさあ、治療したんだ。……綺麗だろう?」
親友は宝物を自慢する子供のように私に、見せてきた。
男の子ならではの、いい回しに、親友らしさがあるのだが、私は別の意味で口をポカンと開けてしまった。
確かに珍しい動物だけれど、これゲームの世界で見た聖獣に、似ている気がした。
大きさ的には、結構でかかったように思うんだよね?
う~ん?と釈然としない気持ちでみていたら、親友が私の顔を覗き込み突飛な事を言ってきた。
「そんなに、まじまじ見て……もしかして、持って帰って食べる気なのか!?」
自分で言っておいて、少し引き気味な親友に私は、頭に怒りマークを付けて、思いっきり足蹴りをかました。
足の脛辺りを蹴られた親友はしゃがみこみ、痛がっていたが、無視をして動物の方へと近づいくと、毛はフワフワそうで背中には、翼に額には宝石が埋め込まれていた。
息は苦しそうにしている様子を見れば、やはり見れば、見るほどに、あのゲームに似てる気がしたが、今はそんな思考を捨てて動物を抱きかかえた。
すると、親友からの視線に気づき、振り向くと
また、先ほどの事を思っている気がして、睨み付けるとバッと目をそらした。
やっぱり思ってたんかい!と心の中で突っ込みつつ呆れていると、頭をかきながら私を見てくるため、謝る気なのかと見つめ返す
「ごめん、けど、目がマジで食べたそうだよね❤」
「ほう、もう一発、蹴られたいらしいな、テラ~~~~‼」
謝ってきといて、余計な一言は言わないほうが、身のためだと親友であるテラにわからせるべく、回し蹴りをかましたのでした。
草原にはテラの声が、よく響いたことだろう!
ふ、いいきみだ‼
◆◇◆◇◆◇◆◇
草原から村まで、距離てきに20分ぐらいだったが、帰り道に魔物の遭遇はしなかった。
ここで、自己紹介をごほん、私はライリア・クラウディアと言います。名字がありますが、貴族ではありませんよ!れっきとした平民です。まあ、両親があるので、のちのち語りたいと思います。
次に私の後方にいる人物はテラ・ディルスと言って、幼馴染みで親友、そして恋愛シミュレーションRPG 『玉輪の王』の主人公だったりする。
そして親友としてモブてきの私、うーん、世の中色々あるものです。
さて、帰り道の語りはここまでにしておこう
私は、今┄┄やっと村にたどり着いのだ、テンションが上がらずにいられようか!
村について向かう先のことを思うと、先ほどのテラのせいで、だだ下がりの気分も違うのだ‼
ルンルンの私は歩きながら、チラッと後方をみると
ハア~っと溜め息を吐いて、歩いている姿があった。
何をそこまで、へこむ必要があるのか?は疑問
だが、そんなテラなど反省するがいいとしか、今の私は思わず再び、前を向いて足取り軽く歩く、歩くのだった。
ありがとう、ございます。