表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

普通が普通ではなくなっていく

途中しか書いてないですが投下します。


理由はあとがき参照

秘書のバイトを初めて三週間、私の高校生活はもはや片手間でしかない。

完全に会社勤めがメインになってる気がする。

「楓ちゃん、おはよう。これから学校?」

「社長、おはよう御座います。この書類の確認が終わったら学校に行きます。この書類、早く通してあげないと人事部の手が空いてしまいますから。それにこっちの開発関連書類は機密書類で学校に持ち出すわけには行かないですし。」

社長室のすぐとなり、社長室と一枚のドアで隔てられた私に与えられた部屋、社長第三秘書室。そこには社長室よりも質素だが、明らかに社長用の机よりも大きく、完全オーダーメイドの机があり、その机の上には無数の書類と8台ディスプレイの高性能PCが置かれている。ちなみにこの部屋の隣には私の私室があり、最近はそこで寝泊まりしている。もう私のマイホーム、木造アパート二階家賃三万トイレ・風呂なしは息をしていない。あそこには私の荷物はない。全部ここに持ってきてしまった。

「社長、私もうここに住んでいいですか?最近降ってくる書類の量が増え過ぎで帰ってる時間がありません。ブラックバイト店主も家の兄も労働基準法も真っ青です。」

「んー、楓ちゃんのお兄さんってそんなに楓ちゃんをこき使ってたの?」

星崎さんはさり気なく入れた兄への批判に突っ込みながら更に話題をそらす。自分に都合が悪い話から話題をさり気なくずらしていく。さすが社長、ある意味で尊敬できる。真似したいとは思わないけどね。

「確かに兄のブラックぶりは無休で報酬はすこしばかりのお小遣いと寝床の提供と酷いものでしたが、ここも私が学校にいる間以外休憩なしというブラックぶりですよ。あともう一度聞きますが、もうここに住んでいいですか?」

「ブラックとは侵害だな。ちゃんと休暇もいつでも取れるように配慮はしてるよ。一応秘書は労働基準法適用外だけど倒れられたら困るからね。それに僕自身は楓ちゃんにちゃんと休暇を取るように出張時以外は出勤命令出してないし、勤務時間の規定もそもそも守秘義務規定以外、楓ちゃんには設けていない。ちゃんと必要なときに空きなだけ休憩や休暇を取れるようにはしてるよ。あと、楓ちゃんに私室を渡したのは机で仮眠をとってるのを見たからであって住むためじゃない。代わりに会社のマンションを一室申請しとくから住むならそっちにしなさい。私室を住処にされると対外的に悪いし、そもそも楓ちゃんの暴走を止めれなくなりそうだし。」


暴走って、私毎日書類が届くからそれを仕方がなく処理してるんですが・・・・


「とにかく今日は学校まで来るまで送っていくから。高校にはちゃんと遅刻せずに行くこと。」


遅刻なんて急な出張の帰り以外でしたことはないですよ。でも


「やったね、これであと10件書類を処理できそう。」


高校の制服を着て、オーダーメイドの特殊キーボードを鬼のような速度で叩く楓を見て、星崎はため息を付く。

楓の秘書としての優秀さは計り知れなく、本当に私の確認が必要な物以外はすべて処理してくれる。

楓ちゃんが来る前は私は朝から晩まで忙しかったが、今ではそれらの仕事は半日で終わってしまう。

たまに仕事がないこともあるくらいで、それもあって新しい企画などもスムーズに始められる。


一度楓ちゃんが体調を崩して机の上でうつ伏せになってるのを見たことがあった。僕は慌てて救急車を呼んだ。

原因は寝不足による疲労の溜まり過ぎ。私は慌てて楓ちゃんの勤務時間を調べた。すると楓ちゃんは三日間寝ていなかったことをが判明した。

あとから本人に聞いたところ、書類が次々と送られてくるもんだから、残業をしていたら朝になっていて、勤務時間になってしまったらそのまま続けていたそうで、その週睡眠は学校の授業中以外とその行き帰りの車の中しか寝ていなかったらしい。

僕は慌てて楓ちゃんの勤務時間規定を撤廃し、更には出張時以外の出勤義務と規定も撤廃した。流石に機密規定はちゃんとしているが。そしていつでも寝れるようにと、私室と第三秘書室を作った。実は秘書室は別にあるんだが、あの二人の私室化してる。もちろん業務上問題無いし、勤務内容もハードなので自室のようにくつろいでくれるのはいいことだ。だが、秘書室で仕事をしようとする楓ちゃんにとっては悪環境でしかない。

それから、楓ちゃんにはちゃんと自身の体調管理をするように言った。それが秘書にとって一番大切だと言い聞かせた。


それから楓ちゃんが倒れたことはない。ただ、私室に住みたいと言い出すとは思わたなったとだけ言っておこう。





いつも読んでいただき有難う御座います。


大変勝手ながら、この作品はこの話で最終話とさせていただきます。


理由はごく簡単で、設定をしっかりと直して、書き直ししたいからです。

自分的にこの作品の設定は気に入っているので、こんなボツに近い作品では勿体無い気がします。


はじめから書きたいのでこの作品はこのまま置いとき、別途話を書かせていただきます。


赤井 先広

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ