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偶然か、必然か。

作者: 鳴波

列車に乗ってて、何となく思い付いて書きました。

誤字、脱字その他あるかもしれません。

もし内容に気を悪くされた方がいたらごめんなさい。

日が沈む頃、仕事を終えた男は、いつもの列車に乗る。毎日この時間帯は満員だ。吊革と人の波に翻弄され、夏の人間の臭いが、男を攻撃する。暇をもて余す男は、目的の駅に着くまで仕事のことや、家族のことを考える。


明日は朝のミーティングのあと、取引先に電話しなくては。それから資料をまとめて、得意先の企業に挨拶。新事業の企画書も作らなくてはならないな。

帰ったら息子を風呂にいれて、少し遊んでやろう。妻は今ごろ夕飯の準備中かな…。


それにしても、この列車冷房が効きすぎじゃないか?喉がやられそうだ。

男は咳をする。


ゴゴン。

男の咳と、列車がたてた音が被った。

咳の音は紛れて聞こえなかった。


三つ手前の駅で、急ブレーキがかかった。男は堪えきれず前につんのめる。のみならず、声が出た、が、


ギューー。

男の声と、列車のブレーキ音が被る。


男は、疲れていたからだろうか、たまたまかも知れないのに、列車がわざと男の声に被ってくるように思えてきた。だから、ふざけて「あー」と小さく言ってみた。


パーーーン。

やっぱり!また被った!

男の疑念は、実体のない確信となる。何せ、音程まで一緒だったのだから。


不思議だ!


男は目的の駅に着くまでずっと、小声で何か言っては、列車に掻き消されるのを確認していた。気付くと、已に最寄りの駅であった。男は列車を降りる。


走りだし、だんだんと遠くなっていく車両を見て、ふと思う。こう言ったら、どうする?


男は呟く。


「がしゃーん」


* * *


翌日の朝刊には、脱線し倒れた列車の写真が、大きく引き伸ばされ載っていた。


拙い文章ですみませんでした。

本当に起きたら怖いことだと、自分でも書いてて思いました。

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