信号無視の先にあったもの
僕は調子にのっていつものように信号無視をくりかえしてました
これくらい大丈夫
信号無視をしていると
うぉーん、うぉーん
パトカーが追ってきました
やばい、次捕まったら免停
僕は必死に逃げ回る しかし前は赤信号
かまうもんか!
アクセル前回
どーん!!
トラック対ベンツ
僕は倒れていました
すると目の前に
いっぴきのねこちゃんが
よしあきさん
わたしをおぼえてますか
え、ねこがしゃべった
かっていた猫でもない
あなたはだれ
7年前よしあきさんに
命をすくっていただきました
お腹をへってもう死ぬかと
へとへとのとき
通報をうけて警察官としてきた
よしあきさんは
川に私を捨ててこいという上司の命令をそむき
制服のまま
コンビニでミルクとチーズをかってきてくださり
よしあきさんは、母親をよび
わたしを保護さしてくれました
いまよしあきさんの
日頃の行動は
驚くほどかわってしまって悲しい
でもわたしはむかしの優しいよしあきさんを知っています
さあ、わたしの背中にのってくださいな
ねこちゃんはとらのように大きくなった
意識朦朧のまま僕はねこにのった
僕が着いたまちは
全ての生物が平等に暮らす街だった
一番人気のない生物
それが人間
ねこちゃんは僕がみんなにみつからないよう
毛布をかぶせ自分の家につれていってくれた
なんでこのまちは人間が嫌われているの?
全てが平等の町だからですよ
人間は地球では
平気でみんなを殺す
何の意味もなく
殺虫剤で虫を殺し
農薬で草を殺し
まるで地球を自分のものだと思っている
動物を残酷に殺して
そしてそれさえも食べ残す
味だけ味わい
吐く者もいる
地球は自分のもの
全てを犠牲にして
環境を破壊し
生物を破壊し
人間が一喜一憂しているのが
恋愛や社内の地位名誉
わたしたちせいぶつは
ついにそんな人間に対し
いやけがさしたのです
そうか。。。
いまおれがいるまち
ここはあのよだったのか・・・
人間はばかだ・・・
来世があるとか
そんな期待
それどころじゃない
あの世では
人間こそが
生物からの逆襲を受けている
カイコにインフルエンザを打ち込んだ馬鹿は
カイコにインフルエンザをぶち込まれています
ねずみにエイズの禁をうちこんだものは
ねずみにエイズの禁を打ち込まれています
そう人間こそが
そういった実験台の道具となっている
やっと気づくのです
自分たちの生活は
他の生物を無駄に犠牲にしたものであったと
よしあきさんがした行動は
逆のものだったのです
ですからあの時
よしあきさんが死んだときに
あの世の私の家に いまいるここにお招きしたのです