表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

信号無視の先にあったもの

作者: よしあき

僕は調子にのっていつものように信号無視をくりかえしてました

  これくらい大丈夫

信号無視をしていると

  うぉーん、うぉーん

パトカーが追ってきました

  やばい、次捕まったら免停

僕は必死に逃げ回る しかし前は赤信号

  かまうもんか!

アクセル前回

  どーん!!

トラック対ベンツ

僕は倒れていました

すると目の前に

いっぴきのねこちゃんが

  よしあきさん

  わたしをおぼえてますか

  え、ねこがしゃべった

かっていた猫でもない

  あなたはだれ

 7年前よしあきさんに

  命をすくっていただきました

  お腹をへってもう死ぬかと

  へとへとのとき

  通報をうけて警察官としてきた

  よしあきさんは

  川に私を捨ててこいという上司の命令をそむき

  制服のまま

  コンビニでミルクとチーズをかってきてくださり

  よしあきさんは、母親をよび

  わたしを保護さしてくれました

  いまよしあきさんの

  日頃の行動は

  驚くほどかわってしまって悲しい

  でもわたしはむかしの優しいよしあきさんを知っています

  さあ、わたしの背中にのってくださいな

ねこちゃんはとらのように大きくなった

意識朦朧のまま僕はねこにのった


僕が着いたまちは

全ての生物が平等に暮らす街だった

一番人気のない生物

それが人間

ねこちゃんは僕がみんなにみつからないよう

毛布をかぶせ自分の家につれていってくれた

なんでこのまちは人間が嫌われているの?

  全てが平等の町だからですよ

  人間は地球では

  平気でみんなを殺す

  何の意味もなく

  殺虫剤で虫を殺し

  農薬で草を殺し

  まるで地球を自分のものだと思っている

  動物を残酷に殺して

  そしてそれさえも食べ残す

  味だけ味わい

  吐く者もいる

  地球は自分のもの

  全てを犠牲にして

  環境を破壊し

  生物を破壊し

  人間が一喜一憂しているのが

 恋愛や社内の地位名誉

  わたしたちせいぶつは

  ついにそんな人間に対し

  いやけがさしたのです


  そうか。。。

  いまおれがいるまち

  ここはあのよだったのか・・・

  人間はばかだ・・・

  来世があるとか

  そんな期待

  それどころじゃない

  あの世では

  人間こそが

  生物からの逆襲を受けている

  カイコにインフルエンザを打ち込んだ馬鹿は

  カイコにインフルエンザをぶち込まれています

  ねずみにエイズの禁をうちこんだものは

  ねずみにエイズの禁を打ち込まれています

  そう人間こそが

  そういった実験台の道具となっている

 やっと気づくのです

 自分たちの生活は

  他の生物を無駄に犠牲にしたものであったと

  よしあきさんがした行動は

  逆のものだったのです

  ですからあの時

  よしあきさんが死んだときに

  あの世の私の家に いまいるここにお招きしたのです


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ