Twin Flame
世間は私達を見放した…
神は俺達を見放した…
家族を奪って、自分達兄妹だけを遺した…
──これからどうする?
──…さあな
そんなとき…
アイツが現れた。
──私と来ない?
無駄に目を輝かせて…思わず一言。
──アンタ天然馬鹿か?
普通なら、怒って当然。
なのに…
ニコニコ笑うだけ。
変な奴だと正直思った。
同時に、信じてみたくなった。
一か八かの賭け。
──OK. 行ってやる。
──行く宛もないし。
そしたらアンタは、パァッっと更に笑顔になって抱き付いた。
そんなことが、アンタとの出逢い。
今の仲間との出逢い。
天然ボケのあの人と、同姓同名の彼奴との出逢い。