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エピローグ

 大脱出に成功したスーリヤ共和国民は、一種の貴族制を取るラフレシア遊星旅団内で自治権を持つスーリヤ伯国という形で存続を許された。

 半ば独立国とはいえ戦争時に将兵を供出する義務は存在し、やがてスーリヤ伯国出身の将官たちは勇猛さと有能さで全宇宙に知られるようになる。結果としてラフレシア遊星旅団と汎ヤーキス連邦との長きに亘る戦いの中で、ラフレシア遊星旅団を勝利に導く原動力の一つとなったことは運命の皮肉ということが出来よう。

 さて、およそ百二十年後、艦隊司令アイゼンク三世の巧妙なる用兵術によって最後の大会戦で勝利を手にした後、汎スーリヤ連邦主星クリシュナに進駐したスーリヤ艦隊旗艦の名が大脱出における一人の英雄の名前であることを知るものは少ない。

 その旗艦の名は、イマニエル・ゲルトハイマーという。


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