表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

静かな新年

作者: chui

ふと周りを見渡すと、誰もいないことに気づいた。

さっきまで、あんなに人がいたのに…。


新年を迎え、初詣に出掛けた。

近所の氏神様に出かけても良かったけれど、毎年同じところでは味気ないと思い、今年は遠出をして有名な寺に参拝しに来た。

新年を迎えて、まだ夜が明けていないというのに、人がたくさんいる。

二礼二拍手一礼だよね。出雲ではさぁ〜。今日は晴れるらしいよ。このまえあの子がね…。〜クリスマスに行ってきたの。

聞こうとしなくても、耳に入ってくる。


日頃、個人情報が〜なんて言っている人々が、こういう場所では気にせず話しているのが可笑しかった。

待ち時間が長いせいだろう。恋人と思われる男女が口論をはじめたところで、イヤホンのボリュームを上げ、ネットサーフィンを始めた。


そして今、周りに人がいなくなっている。

参拝し終え、帰宅ルートを検索した時には人がゴミのようにいたのに。

どこにいったんだろ…。

大通りの方なら人がいるだろうと思い、そちらに向かったけれど、そこにも人がいなかった。

イヤホンを外して人の気配を探った。

どこか遠くで、横断歩道の音楽が聞こえている。


こんなことってあるの?初詣に向かう時には、あんなに人がいたのに。

コンビニなら……。

探すとなると、どこにでもあるコンビニがなかなかみつからない。

ようやく見つけて小走りで向かうと、店内には誰もいなかった。

レジも無人のシステムを使っていて、店員すらいない。

……地下鉄。

私は乗ってきた地下鉄にむかった。

でも、そこには人はいなかった。

電車が来た。

でもそこにも人は……。


全く人間はわがままだな。

恋人が欲しい、お金が欲しい、夢を叶えたい、数々の願いを叶えてきたが、誰も幸せになりはしない。

コイツも、人がいなくなればいいのになんていうから、叶えてやったのに……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ