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第一話 バンド再開なるか?!

第一話 バンド再開なるか?!

 魔梨子が転校して、一週間が経った。

「やる気出ねぇ〜」と、授業前、隆があがいていると、「また、転校生が来るらしいぞ」と、クラスの連中が話をしていた。

 授業が始まる前のホームルームの時間に、教師が女の子を連れてきた。

「根本敦美です」と言った。

全く魔梨子とは違うタイプの眼鏡っ子だった。モロ勉強の出来そうな子だった。若い女の子なので、それなりには可愛いが、別に恋愛関係には、全くなりそうではなかった。教師が、

「隆、また面倒みてやれ!!今度は付き合うなよ」と言って、みんなで大爆笑した。

 (バレとったんかい)と思ったが、隆はダブりでニ回目で年長 笑笑 なので、

 まずは、教科書見せてやる所から始まり、食堂から体育館など、色々案内もしてあげた。敦美は、

「なんであなたみたいな真面目で、優しい人が二回もダブってんの?!、阿保なの?!笑笑」と言った。敦美は、大阪市内から転校して来ているので見事に毒舌だった。

「まー阿保なんは事実やからなぁ〜」と、暗い子よりは、オモロイ子の方が隆は好きだし、魔梨子の件で落ち込んでいたので、ちょっと元気になった。

 魔梨子みたいに超絶美人ではないけれど、眼鏡外すと、そこそこ綺麗な顔をしていたし、毒舌で面白そうだったので、「軽音の部室のぞかねぇ?!」と言うと、

「うん、いいよ、音楽なんでも好きだから」と言う、

「ふーん、ぢゃあ、楽器なんか弾けんの?!」と言うと、

「ヴァイオリンが好きだから、ずっとやってる」

「まぢか、ぢゃあ、弾いてよ、エレキヴァイオリン持ってない?!」

「ないわよ、弾いた事ないし」

「俺、持ってるからあげるよ、安もんやけど」

「へぇ〜、流石、軽音の部長って、何でも出来るんやぁ〜 ガサツな見た目と違うのね、笑笑」

「おまえなぁ〜笑笑、でも、篠崎ヴァイオリンのメソッドは四冊目の頭まではやってるぞ、チャルダッシュくらいまでは弾けたよ」

「え〜っ、尼の人間の癖に、笑笑」

「おい、馬鹿にすんな、失礼だろ、先生が美人だったから、無理して中学の時にヤマハに行ったんだよ」

「へぇ〜、ピアノで言う、いわゆるバイエルもうすぐ終わる所までいってるぢゃん、私は、鈴木のメソッド十冊コースだったよ」

「そうか、俺はもともと、じーちゃんに連れられて体験行って、音楽理論を学ぶ為と、先生が、武庫川女子の美人大学生だから行ったけど、笑笑、その時、おまけでピアノのグループレッスンも安く行けたんだよ」と言うと、

「え〜っ、ただの阿保なバンドマンぢゃなかったのね〜」と小馬鹿にしながらも、少し見直したみたいだった。どうしてもクラッシックやってる連中は、バンドやってる連中を見下す傾向は昔からあるのは事実だ。

「明日、エレキヴァイオリン持ってくるから部室でひーてくんね?!」と言うと、

「わかった」と敦美は言った。

 魔梨子は出て行ったけど、新メンバー現るかぁ〜と、隆は少し心が楽になった。



 続く〜

 

 

 

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