ショートメモ03「Light。。」
設定ミス:
「君か?僕のパートナー。」
え?
そこには目を疑うような、「美青年(not美少女)」がいる。何だあの髪の毛、真っ白なウルフカット。目も青色で宇宙みたいにキラキラしている。背はたぶん180くらいだろう、目立つ。服装も普通のユニセックスなのに、なぜか目立つ。さすがアンドロイド、流行りは伊達じゃない。
「僕はユー・ビリウム・ロカス。ちなみに人間じゃなく人型アンドロイドだよ。」
「そうですよね。」
声もきれいだなー、見ればわかります。
アンドロイドは人が創造した人工知能で、最近になって都市で流行り始めたロボットだ。聞いたことはあるけど、まさか自分が関わり合いになるなんて・・・しかも手違いで。
「どうしたのかな?」
「あの、いや、、、、ちょっと?」
思わず後ずさるがそこは壁。
「具体的に言ってもらえると助かるんだけど。」
綺麗な目をして言ってくれるな首をかしげてくれるな、女子からの視線が痛い。・・・中には「いいぞもっとやれ」と顔に描いてる人もいるけど。。。
「えと、パートナー、さんの名前を、間違えてらっしゃる?」
「君で合ってるよ?」
ひらりと華奢な手から差し出された一枚の紙をみて、雷を打たれたような気分になった。顔写真つきじゃないか。しかも「取り消し不可」の印が押されている。よほどの原因がない限り、解散はできないらしい。というより、そこまでの余裕がないのだろう。初めてギルドなるものが設立され、冒険者を募る。できたての制度はまだ固まってはいない。
それよりも、
ホントだ。自分の字で希望する性別を「男」にしてしまっている。任意だから書かなくてもいいが、ある程度の選択肢は与えられていた。あと簡単な心理テストと。
「君がホスト(主)。僕はそれを見て応募しただけ。登録内容をよく読んでおくべきだったね、えと、ナヅキ?・・・一つ質問。俺じゃ何か問題でも?」
「いや、別にいいですけど。」
「・・・ふーん、」
言いづらい。そもそもロボット(精密機械)だから、っていう理由は、彼には理解できるんだろうか。