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最弱スライム

「に、肉まんじゃなくて、もしかしたらスライム?」

 弱いとは聞いていますが、魔物は魔物なんですよね?私、大丈夫でしょうか。

 慌てて近くに落ちてた木の棒を拾って振り回します。

 ふぎょ、棒の先が当たりました。あ、あれ?

 水風船みたいにぱぁんとはじけてしまいました。

 ちょっと、触れた程度なのに……。

「よ、弱いです……噂にたがわぬ弱さ……」

 いくら弱いとはいえ、命を奪ったことに変わりはありません。ごめんなさい。と、心の中で手を合わせて、スライムがはじけた場所に行きます。

 スライムを倒すと魔石が出るというのなら、あの米粒魔石が出ていると思うんです。

 ……他の魔物は取り出さないといけないと聞いていましたが、スライムは解体したり取り出したりもしなくていいんですね。ありがたいです。

 ……とはいえ、積極的に倒すのも申し訳ない気がしてしまいます……。

 と、はじけた場所に近づいていくと。

「う、え?」

 米粒魔石はありました。そして、その周りに、ミニスライムがいくつもいます。

 ……10個くらい……。

 ぷるんぷるんと揺れながら、集まっていきます。

 さながら、ガチャガチャポンとかで出てくる肉まんやあんまんの模型がころころ転がっている感じです。あ、透明感があるのでガラス玉にも見えますが、動くたびに揺れるさまはゼリーです。このサイズだと水まんじゅう系にも見えますね。

 しばらく見続けていると、集まってきたスライムはそのまま体をくっつけ合って、元の一つの肉まん……サイズのスライムに戻りました。

「弾けて死んじゃったわけじゃないの?」

 恐る恐る、石を拾ってスライムの上から落とします。

 ぱぁんとまたスライムははじけました。

 米粒魔石が出ました。

 ミニスライムが移動を始めます。

 時間短縮になるかな?と、ミニスライムを両手で集めたら、あっという間に肉まんに戻りました。

 石を落とします。

 米粒魔石が出ます。

 ミニスライムを集めて肉まんにします。

 石を……

「探して拾わなくてもいいってこと?」

 5回繰り返して、はっと手を止めました。

「小さくなってる……?」

 肉まんが、コンビニの肉まんサイズから、スーパーで売っている3つ入りの肉まん1つのサイズになっている……。

 もしかしてこのまま続けると消滅しちゃう?

「ひゃぁー、ごめんなさいっ!」

 どうしよう、魔石、出てきた米粒魔石を返せば大丈夫かな?

 またこれから大きく成長する?食べ物とか飲み物とか何がいるんだろう……。

 魔物って何を食べているの?種類によって違う?スライムは……?

 慌ててポケットから米粒魔石を取り出すと、ポケットに入れておいたチィロールチョコレートイチゴ味が飛び出した。

 一回り小さくなって若干元気がなく見えていた肉まんスライムがボヨンボヨンと激しく体を震わせ、地面に落ちたチィロールチョコレートに近づいていった。

「ん?もしかしてイチゴチョコレートの匂いが気になるのかな?食べ……ます?」

 パッケージを向いて、チョコレートをむき出しにして包み紙ごと地面に置きました。

 ぷりょんと、スライムはチィロールチョコレートイチゴ味の上に乗っかります。

 そのまま満足そうにぴょんと跳ねました。


なんとなぁく、スライム分裂して増えるイメージだったので、こうなりました。


弱すぎる……

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 危ない……私なら肉魔石をやってしまう所だった……。
[一言] 白い肉マンみたいなスライム…ちょっとアグレッシブな主人公だったら肉まんの替わりに食べてみてたかもしれませんね
[一言] おや?チロルチョコを食べたスライムの様子が…? てて〜ん!レベルアップした! に、ならないと良いけど…。 リツさん、危機感無さ過ぎです(^_^;)
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