子供じゃないんですよ、えっとですね
変なものは食べてませんが……現状食べられるものがとても少ないので……。
ちょっと無理をしても仕方がないといいますか……。
答えにくい言葉にへらりと笑って答えます。
「そうだな、これも渡しておくか。このサイズなら肉が出せる」
グレイルさんが、ポケットから親指の爪サイズの魔石をいくつか取り出しました。
「あ、いえ、いいです、いいです、あの、必要ないです!」
そんなにたくさんもらうわけにはいきません。何も恩を返すことができないのですから。
「遠慮することはない」
「遠慮……ではなくて、その大きさの魔石は……」
というか、パン魔石と呼んでいたサイズの魔石ですら魔力が足りないというのに、親指の爪サイズの魔石はどうあがいても魔力は足りませんよね……。
「お!」
グレイルさんが取り出した魔石を見てから頭をかきました。
失敗したって表情をしています。超イケメンなのに、気取ったことろがなくて表情が豊かで……。それがまた全部かっこいいとか……。うー。今の表情は、かわいいですっ。かっこかわいいです!
「そうだったな。まだ子供だもんな祝福を受けてすぐじゃぁ、このサイズは無理だよなぁ……。悪かったな。じゃぁ、こっちだ」
グレイルさんはポケットに魔石をしまうと、腰にぶら下げていた革袋をはずして私の手の上に載せました。
どっさり。
「え?」
中身は見えませんが、聞こえた音からするとお金のこすれる金属音ではなく、石がぶつかるようなジャラジャラ音なのでパン魔石でしょうか。
「いえ、これも、いただくわけには……」
「子供が遠慮するな」
いえ、子供じゃないんです。
あまりにグレイルさんがいい人なので、このまま黙っていることが心苦しくなってきました。
「こ、子供じゃないんです、あの……だますつもりは全然なくて、言う機会がなかったんですが……というか、その、私も気が付かなくて……勘違いされていることに……。えーっと、わ、私の住んでいた世界ではその、男女でそれほどの違いはなくて……年々ジェンダーレスが進んでもいて、えっと、その……なんていうか……」
グレイルさんが私の言いたいことがさっぱり分からないというように首をかしげている。
はい、そうですね。遠回しすぎて何を伝えたいのか分からないですよね。
「私の住んでいた世界では、奇妙に思うかもしれませんが、女性もズボンをはきますし、髪の毛を短く切ったりするんですっ」
早口になりながら、一気に口にして、顔を上げる。
「……!」
グレイルさんが私の顔をまじまじと見て、数秒停止。
「う、え……ま……マジで……か……」
あーっと、頭を両手でガリガリと激しくかいています。
ご覧いただきありがとうございます。
と、いうわけで、次回どうなる?!
実はですね、とある日におもちゃ売り場に綿菓子つくるやつが半額で売ってたんですよ。飴からも作れるよ!みたいなやつ。
半額ですよ?
思わず、思わず半額につられて買ってしまったんです!
……んが!全然うまく作れなくて……お蔵入り。
飴がだめだったのかしらないけれど、とてもじゃないけど、使い物にならなかった想い出……。
しかし、ああいうのつい欲しくなるけど使わないんですよね。
パンを作るやつとかワッフルを作るやつとかも全然つかわない。流しそうめんのやつとか回転寿司のやつとか……(´;ω;`)ウゥゥもう、だから、欲しくても買わないようにしてます。




