ピザのサラミの量のあんばい
「え?」
兵士さんがちょっとびっくりした顔をしています。
あああ、変なことを言ってしまいました。四六時中兵士さんはお仕事をしているわけではないでしょう。
きっとお休みなのです。お休みなら私服になるはずです。そして、私服で兜をかぶっているなんてコスプレイヤーでもやりませんよね。
「あ、ああ。いい年して髭も生えてないから恥ずかしいんだが……」
は?
「伸ばそうと思っても、薄くてはげかけた頭みたいな髭しか生えないからあきらめたんだ」
兵士さんが顎を撫でながら恥ずかしそうな表情を見せました。
きゅぅん。
ちょ、待ってください。確かに陛下も立派なおひげを生やしていましたし、街の中の人たちはいろいろな形のおひげを生やした人が多いなぁとは思っていましたけれど……。
ま、まさかの、この世界……いえ、国だけかもしれませんが、美醜の基準は髭?髭なの?
イケメン兵士さん、もしかして、この世界では容姿に自信が持てない部類なのですか?うーそーでーしょう?
「それに、流石にずっと兜に口元も覆っていると暑いからね……」
そういえば、街中の人は結構どっかりした体系の人が男女とも多かったんですけれど……。太っているのではなく、骨格からしっかりした感じの……。マッチョさんも多かったように思います。そうすると、ぴたっとしたズボンをスマートに履きこなしている兵士さんは少し細すぎると言うことになるかもしれません。
いいえ、ちょうどいいんです。プロ野球選手の一流ピッチャーの立派なお尻とかじゃなく、ダンサーとかのこう機敏な動きができそうな引き締まった……いえ、失礼しました。とにかく……。
筋肉はしっかりついてむきむきですが、見せる筋肉ではなくて実用的な筋肉……細マッチョ……細いというか引き締まりマッチョ……うーん。うまい言葉が見つかりません。身長が2メートル近くあるため、細長く見えてるんですかね?腕だけを見ればとてっも筋肉ついてて太いんですが……。
「火を起こせたんだな」
兵士さんが焚火に視線を向けました。
ああそういえば、火はおこしたことがあるかと尋ねられて、ないと答えましたね。
「あ、はい、あの……いろいろありがとうございました。このフライパンもとても役に立っています」
「それはよかった……っと、ごめん。食事の邪魔をしちゃったな」
手に持っていた残りのピザに兵士さんが視線を落としました。
「あ、いえ、もう食べ終わるところだったので、大丈夫です」
慌ててピザの残りを口に入れようとしたところで、兵士さんが私の手首をつかみました。
うひぃー、イケメン、イケメン、イケメンがぁぁぁ私の手をぉぉぉぉ!
「この小さな粒は……まさか、肉のかけらか?」
え?おやつのカルパーンを切ったやつでしょうか?
「小さい上に、硬そうだな……というか、こんなに細かくしたのは何でだ?硬いから食べやすいようにか?」
まぁ、おやつカルパーン自体が小さいですし、それをさらに切りましたから……。それに、ピザのサラミは乗せすぎてもダメなんです。ちょうどいい量というのがあるのです。むしろ、割と贅沢に多めに載せましたよ。
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駄菓子屋にはなぜかアイドルのプロマイドとかもうってましたね。煙の出る謎のやつとか……魔石って食べ物しか出せないんでしょうかね?食べ物以外にも複製できたらすごいですよねー。とはいえ、10円のグッズってなんだ?100円なら数えきれないくらいあるけど、10円……




