この世界の貨幣価値が分かりました
*あとがき読んで
ニコニコと親が子供を見るような目で少年たちを見ているおじ様。
……きっと、本当に保護者のような気持ちで見守っているのかもしれません。
「えーっと、こ、こういうのいくらくらいするんですか?」
近くにあった短剣の値段を尋ねます。
魔物を倒す以外にもいろいろと便利そうです。サバイバル生活にはナイフくらいあったほうがいいですものね。……まぁ、サバイバルではないのですが。
「ああ、このあたりのは中古品だ。新しい武器を買うやつらの下取り品。使えそうなものはきっちりと手入れをして店に並べるんだがな……こいつらは劣化中古品は、劣化がひどくて手入れしてもどうにもならないやつだ。ほら、こいつはこんな大きく欠けてるだろ、こっちは錆がひどい。これは剣だが先が折れて無くなってる」
そういわれてみれば、確かにボロボロと言えばボロボロだ。私が値段を聞いた短剣も、3か所は見て分かる大きさにポコポコと欠けている。でも欠けは上のほうに集中しているから、根本に近い方はちゃんと切れそうです。
「ここに置いてあるのはどれも銀貨1枚だよ」
「銀貨1枚?」
それが高いのか安いのか分からなくてオウム返ししてしまいました。
「んん。まぁこんなんでも、スライム角兎は当然だが、三つ目猪程度なら倒せるからな。木の棒でも倒せるだろうが、棒きれじゃ魔石の取り出しが大変だろう?欠けていようが先が無かろうが魔石の取り出しには便利だから、結構初心者には売れるよ」
魔石の取り出し……?
そういえば魔石が足りなくなったら魔物を倒せと兵士さんは言っていましたが……。
この世界の魔物は、倒すと光となって消えてなくなって魔石を落としていくタイプじゃないんですね!
体のどこかにある魔石を取り出さないといけないタイプなんですね!
……倒すのも無理そうですけど、魔石を取り出すのも私には難しいです……難易度高いです絶対……。
「あの、魔石の値段とかも全然分からないんですけど……あの……」
「ああ。だいたいパンになる魔石は角兎より体の大きなものだな。スライムはこんっな小さなものしか出さない。金にはならないな。だいたいこれくらい、爪の大きさで銅貨1枚から5枚ってとこだな」
小指の爪サイズが銅貨1枚ちょっとずつ大きくなって親指の爪くらいで銅貨5枚だと覚えればよさそうです。小指がパン1個、日本の価格で100円とすると、親指の爪サイズは500円でしょうか?
「まぁ、知っての通り銀貨1枚ってぇと銅貨10枚。つまり角兎10匹分の魔石だな」
「え?たったの千円?」
思わず口に出して行ってしまいました。おじさんが変な顔をしています。
「なんだ、千円って?」
「あ、いえ……えーっと、銀貨はもっていないのですが……魔石で払うことはできますか?」
思ったより安い。だって、いくら欠けていても短剣ですよ?木をちょっと削って箸を作ったりできますよ?
木の枝とかを使ってましたけれど、やっぱりちょっと使いにくかったのです。箸は欲しいのです。それに料理をするならフライパンだけでは心もとなく、包丁も欲しいのです。……まぁ、モヤシは包丁必要ないんですけど。
包丁が必要なものもいつか出すことができるようになるかもしれないです。
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